日本生物学オリンピック カテゴリの記事
~日本にひきつづき韓国で開催される生物学の大会で、世界の桧舞台に挑む~
国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:毛利秀雄)は、第21回国際生物学オリンピック(2010年7月11日~18日の8日間、韓国・昌原(Changwon)市にて開催)の日本代表4名および次点者2名を決定しました。代表および次点者は、全国2,693名の応募者から三次にわたる選考試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会のプロジェクトチームによる何回かの強化トレーニングを受け、国際大会において世界各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。
国際生物学オリンピック日本委員会
委員長 毛利 秀雄
第21回国際生物学オリンピック 日本代表(50音順)
氏名(ふりがな) | 性別 | 在学校(所在地) | 学年 |
---|---|---|---|
栗原 沙織(くりはら さおり) | 女 | 北海道札幌西高等学校(北海道) | 1年 |
坂本 莉沙(さかもと りさ) | 女 | 渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都) | 2年 |
三上 智之(みかみ ともゆき) | 男 | ラ・サール高等学校(鹿児島県) | 1年 |
水口 智仁(みなくち ともひと) | 男 | 開成学園開成高等学校(東京都) | 2年 |
同 次点者(50音順)
日本代表で参加できない生徒がでた際には、かわって次点者が国際大会の日本代表となります。なお、次点者も強化トレーニングなどに参加します。
氏名(ふりがな) | 性別 | 在学校(所在地) | 学年 |
---|---|---|---|
久米 秀明(くめ ひであき) | 男 | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 1年 |
谷中 綾子(やなか あやこ) | 女 | 桜蔭高等学校(東京都) | 2年 |
国際生物学オリンピックは、世界の高校生を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学的研究に対する興味を喚起するとともに、各国の生物学教育の情報交換や生物学を学ぶ若者の国際交流を目的として毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコスロバキア・オルモウツで開催)から数えて第21回となる2010年の大会は、日本にひきつづき韓国で開催されます。
- 公式サイト:http://www.ibo2010.org
- 期間:2010年7月11日−18日
- 開催地:Changwon (昌原) National University
韓国での作法 (http://ibo2010.org/からリンクされているページ)
- 挨拶や「ありがとう」をいうことは韓国の人にとってとても重要である。そのときにはお辞儀をするのが普通である。お辞儀の角度は、二人のあいだの相対的な「えらさ」に依存する。
- 韓国の人は過度ななれなれしさをあまり評価しないし、人との物理的な接触は儀礼的な握手どまりが普通である。しかし、よく知り合うようになるととても親密な作法にかわる。事実、外国人は韓国の女性たちが手に手をとって歩くのにびっくりする。友達のあいだで話し合うときに物理的な接触をするのはまったく問題がない。ただし、公衆の面前で異性がキスしたりだきあったりして愛情表現をすることは過去においては尋常ではなかった。ただし、これもいまでは下品なふるまいくらいにしか受け取られていない。
- たくさんの清潔な公衆便所が韓国中にある。同時に、オフィスビル、ホテル、商店、食堂のトイレを借りることもできる。
- 韓国の人は、床の上で座り、食べ、寝るので、韓国の家に入るときは靴を脱ぐ。
- 若い韓国の人の間では割り勘になってきているが、「おごり-おごられ」の方がいまだ一般的である。
- 伝統としては食事中におしゃべりをするのは不躾であったが、現在の韓国では食事中にしゃべったり笑うことが奨励されている。食事やサービスに対する真の感謝はよろこんで受け取られる。テーブルにむかって鼻をかんだりすることは不作法である。
このほかにも飯椀や箸やスプーンの使い方からはじまり、トイレの使い方など、日本とは異なるいくつかの重要なお作法がある。
韓国食(http://ibo2010.org/ のFoodの項抜粋)
韓国食は世界でよくうけいれられている。キムチは国民食とみなされ、そのすばらしい健康への貢献が賞賛されている。外国人には見た目と味で最初は変わった食物とみられるものの、すぐに多様な韓国食のすばらしさを愛することとなる。韓国食は万人に向いており、肉の好きな人にはカルビやプルゴギ、ベジタリアンにはビビンパや麺類がある。食事をしめくくるには、伝統的なコメの
問4へのお答えのなかに、印象にのこることとして国際生物学オリンピックにかかわるお言葉が述べられている。
代表選抜試験の試験問題(PDF形式:280KB)および出題意図および解答例(一部)(PDF形式:243KB)を公開しています。
なお受験した15名(高校2年生以下)の全6問の平均正解率はおよそ60%と高いものでした。
金メダルラッシュとなった今年の国際科学オリンピック 挑戦することにどのような意義があるのか、メダリストやかつての代表選手、大会関係者が「世界標準の教育」を語るフォーラムです。
フォーラム終了後、主に小中学生対象にワークショップ(実験教室)を開催します。(希望者多数の場合は抽選で100名程度)
- 開催日時:11月1日(日) 13:00~15:00
- 開催場所:国際交流会議場(東京国際交流館)
- 登壇者:広中 平祐(財団法人数理科学振興会理事長)
渡辺 正(東京大学教授)
沼田 治(筑波大学教授) - 主催:独立行政法人 科学技術振興機構 理数学習支援部
- 共催:日本科学オリンピック推進委員会
- 後援:文部科学省(予定)
- お申し込みはコチラ https://contest-kyotsu.com/entry/
科学未来館で行われるサイエンスアゴラで、科学オリンピックのブースが設けられます。生物学オリンピックも、2009年10月31日(土)と11月1日(日)の2日間今年つくばで開催された国際生物学オリンピックの実験問題に関連した展示を行いました。
10月31日は、ショウジョウバエを用いた遺伝学の問題で、ショウジョウバエの変異体の観察と、雄雌の判定から、遺伝様式を推定します。この展示で皆さんに紹介する遺伝学をダーウィンが知っていたら、進化生物学の歴史は少し変わっていたかもしれません。
11月1日は、果実と花の関係についての問題にまつわる展示を行いました。皆さんが普段食べている果物やピーマンなどの果実は、花が咲いた後に実ることはご存知でしょう。でも、果実は、花の様々な部分からできてくるのです。だから果物の品種改良も、それぞれに違ったやり方が必要になります。
両日とも午後に1時間くらいの実験体験コーナーを開設しました。
2009年9月18日(金)~20日(日)山形大学にておこなわれた日本植物学会第73回大会において学会賞特別賞を受賞しました。
日本動物学会の総会において功労の紹介
2009年9月17日(木)~20日(日)に静岡市で開催された日本動物学会第80回大会での総会(18日)において会長より功労の紹介があり、毛利JBO委員長・IBO2009組織委員会副委員長が感謝の意を述べました。また、理論問題の作題に協力した同会会員に壇上にのぼっていただき、沼田IBO2009実行委員会委員長が謝辞をのべました。
JBOおよびIBO2009に関わっているそのほかの各学会においても、それぞれの大会において筑波での国際大会の成果や生物チャレンジについて報告されています。
~理数系学生の基礎力向上と企業の人材開発~
- 日時:2009年9月7日(月)場所:科学技術館サイエンスホール
- 主催:日本経済新聞社
- 共催:国際生物学オリンピック2009組織委員会(IBO2009) 国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)
- 特別協賛:独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
- 協力:財団法人 日本科学技術振興財団(JSF)
- 後援:文部科学省
プログラム
○挨拶(13:30~13:35)
- 井村裕夫(IBO2009委員長、京都大学名誉教授)
○基調講演(13:35~15:05)
- 有馬朗人(JSF会長)「理数教育の現状と課題」
- 毛利秀雄(IBO2009副委員長、JBO委員長、東京大学名誉教授)「国際生物学オリンピックと生物教育」
- 和田洋(筑波大学教授)「国際生物学オリンピックと筑波大学の取り組み」
○ディスカッション(15:15~16:45)
- 阿部晃一(東レ常務取締役 水処理・環境事業本部長)
- 渡辺正(東京大学生産技術研究所教授)
- 齋藤淳一(東京学芸大学付属国際中等教育学校教諭)
- 青木玲子(一橋大学経済研究所教授 総合科学技術会議議員)
生物チャレンジ第二次試験 終了(2009.8.17-20)
8/17:生物チャレンジ2009第二次試験開会式、初日試験無事に終了しました。開会式は、浅原学長の式辞に続いて、石和JBO委員長のお話、蔵田東広島市長の歓迎の辞、最後に櫻井実行委員長の諸説明があり、その後全員で快晴の中記念撮影をしました。NHKで放映(18日朝7時45分、昼のニュース 広島地区)
参加者に配られた立派なロゴマーク入り帆布製トートバッグ(広島産品)と二次試験などの資料
生物チャレンジ2009 新聞
広島大学でおこなわれる生物チャレンジ2009第二次試験に遠隔(本年度は北海道、東北、沖縄県)から参加する希望者に、JBOは旅費の一部を補助することにしました。自宅と学校の都道府県が異なる場合には試験地に近い住所で判断します。また在学校などから旅費の補助がでないことを条件とします。支援対象者には第二次試験参加認定のおしらせに同封して詳しくお知らせします。
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