国際生物学オリンピック カテゴリの記事
第22回国際生物学オリンピック(IBO2011台湾大会)代表選考に向けて代表候補を対象にして開催
- 2010年12月25日(土)~12月27日(月)
- 国立オリンピック記念青少年総合センター、東京大学大学院総合文化研究科
最先端の講義や実験を通して書籍では得ることができない生物学の醍醐味を知る
生態学や統計学など学校の授業で学ぶ機会の少ない分野の理解を深める
合宿形式のセミナーを通して互いに交友を深め、切磋琢磨する機会を得る
- 生物学の魅力の再発見 : 浅島誠・東京大学特任教授 (JBO委員長)
- 行動生物学と其の周辺について : 長谷川眞理子・総合研究大学院大学教授
- 生物多様性と進化系統生物学 : 伊藤元己・東京大学教授
- 生物統計学 : 嶋田正和・東京大学教授
- 生物学の謎に如何に迫るかー筑波大会の反省を踏まえて : 和田洋・筑波大学教授
- 東大の冬期集中授業に潜入して培養細胞を観察しよう : 松田良一・東京大学准教授




慶応義塾大学・医学部・1年 山川 眞以 さん
国際生物学オリンピック2009年大会銀メダリスト (桜蔭高等学校 出身)
あれから1年が経とうとしています。忘れもしない、高校3年の夏。私は第20 回国際生物学オリンピックつくば大会に出場しました。
国内1次予選では全国各地でマーク試験を行い、80人が2次予選に進みました。 2次は筑波大学で実験試験が行われますが、試験だけでなく出場者同士、大学生と高校生との交流も盛んに行われます。ここで15名が選ばれ、国際大会もか くやと言うほどの難問に立ち向かい、日本代表4名及び次点者2名が選出されま した。
科学オリンピックに出場することの利点は大きく3つに分けられます。第一に、全国津々浦々に共通の興味を持つ友人を作れることです。中には大学生になっても連絡をとりあい、別の場所で再会する人もいます。医学部に進学して も、生物学科や化学科、果ては文学部に進学した友人はとても刺激になります し、将来研究で協力し合うことができたらこれほど素敵なことはありません。
第二に、最先端をいく講師陣から、熱意溢れる講義を受けられることです。 高校生にそのような機会は滅多にないので、国内予選に参加するだけでも大きな意義があります。
第三に、決して諦めないという強い意志の力が身につくことです。プレッシャーや学習の進まなさに何度も挫けかけましたが、自分に負けたくない、また それ以上に、共に闘ってきた友人の期待を裏切りたくないという思いから、何 とか国際大会を迎えることができました。これは受験一辺倒の生活を送っていたら決して得られなかった感慨だと思います。
私は今、医学部で医師になる勉強をしています。将来はこの多彩な人脈を生かして、様々な分野の融合を用いて医学界に貢献したいです。他の人にはないこの特性を得られたのは、とりもなおさず科学オリンピックのお蔭です。これからはより多くの中高生が科学オリンピックに参加し、有意義な時間を過ごせるように微力ながら貢献させていただきたいと思います。
(掲載:初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第157号 2010.12.24)
~日本にひきつづき韓国で開催される生物学の大会で、世界の桧舞台に挑む~
国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:毛利秀雄)は、第21回国際生物学オリンピック(2010年7月11日~18日の8日間、韓国・昌原(Changwon)市にて開催)の日本代表4名および次点者2名を決定しました。代表および次点者は、全国2,693名の応募者から三次にわたる選考試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会のプロジェクトチームによる何回かの強化トレーニングを受け、国際大会において世界各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。
国際生物学オリンピック日本委員会
委員長 毛利 秀雄
第21回国際生物学オリンピック 日本代表(50音順)
| 氏名(ふりがな) | 性別 | 在学校(所在地) | 学年 |
|---|---|---|---|
| 栗原 沙織(くりはら さおり) | 女 | 北海道札幌西高等学校(北海道) | 1年 |
| 坂本 莉沙(さかもと りさ) | 女 | 渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都) | 2年 |
| 三上 智之(みかみ ともゆき) | 男 | ラ・サール高等学校(鹿児島県) | 1年 |
| 水口 智仁(みなくち ともひと) | 男 | 開成学園開成高等学校(東京都) | 2年 |
同 次点者(50音順)
日本代表で参加できない生徒がでた際には、かわって次点者が国際大会の日本代表となります。なお、次点者も強化トレーニングなどに参加します。
| 氏名(ふりがな) | 性別 | 在学校(所在地) | 学年 |
|---|---|---|---|
| 久米 秀明(くめ ひであき) | 男 | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 1年 |
| 谷中 綾子(やなか あやこ) | 女 | 桜蔭高等学校(東京都) | 2年 |
国際生物学オリンピックは、世界の高校生を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学的研究に対する興味を喚起するとともに、各国の生物学教育の情報交換や生物学を学ぶ若者の国際交流を目的として毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコスロバキア・オルモウツで開催)から数えて第21回となる2010年の大会は、日本にひきつづき韓国で開催されます。
- 公式サイト:http://www.ibo2010.org
- 期間:2010年7月11日−18日
- 開催地:Changwon (昌原) National University

韓国での作法 (http://ibo2010.org/からリンクされているページ)
- 挨拶や「ありがとう」をいうことは韓国の人にとってとても重要である。そのときにはお辞儀をするのが普通である。お辞儀の角度は、二人のあいだの相対的な「えらさ」に依存する。
- 韓国の人は過度ななれなれしさをあまり評価しないし、人との物理的な接触は儀礼的な握手どまりが普通である。しかし、よく知り合うようになるととても親密な作法にかわる。事実、外国人は韓国の女性たちが手に手をとって歩くのにびっくりする。友達のあいだで話し合うときに物理的な接触をするのはまったく問題がない。ただし、公衆の面前で異性がキスしたりだきあったりして愛情表現をすることは過去においては尋常ではなかった。ただし、これもいまでは下品なふるまいくらいにしか受け取られていない。
- たくさんの清潔な公衆便所が韓国中にある。同時に、オフィスビル、ホテル、商店、食堂のトイレを借りることもできる。
- 韓国の人は、床の上で座り、食べ、寝るので、韓国の家に入るときは靴を脱ぐ。
- 若い韓国の人の間では割り勘になってきているが、「おごり-おごられ」の方がいまだ一般的である。
- 伝統としては食事中におしゃべりをするのは不躾であったが、現在の韓国では食事中にしゃべったり笑うことが奨励されている。食事やサービスに対する真の感謝はよろこんで受け取られる。テーブルにむかって鼻をかんだりすることは不作法である。
このほかにも飯椀や箸やスプーンの使い方からはじまり、トイレの使い方など、日本とは異なるいくつかの重要なお作法がある。
韓国食(http://ibo2010.org/ のFoodの項抜粋)
韓国食は世界でよくうけいれられている。キムチは国民食とみなされ、そのすばらしい健康への貢献が賞賛されている。外国人には見た目と味で最初は変わった食物とみられるものの、すぐに多様な韓国食のすばらしさを愛することとなる。韓国食は万人に向いており、肉の好きな人にはカルビやプルゴギ、ベジタリアンにはビビンパや麺類がある。食事をしめくくるには、伝統的なコメの
問4へのお答えのなかに、印象にのこることとして国際生物学オリンピックにかかわるお言葉が述べられている。
代表選抜試験の試験問題(PDF形式:280KB)および出題意図および解答例(一部)(PDF形式:243KB)を公開しています。
なお受験した15名(高校2年生以下)の全6問の平均正解率はおよそ60%と高いものでした。
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2009年9月18日(金)~20日(日)山形大学にておこなわれた日本植物学会第73回大会において学会賞特別賞を受賞しました。
日本動物学会の総会において功労の紹介
2009年9月17日(木)~20日(日)に静岡市で開催された日本動物学会第80回大会での総会(18日)において会長より功労の紹介があり、毛利JBO委員長・IBO2009組織委員会副委員長が感謝の意を述べました。また、理論問題の作題に協力した同会会員に壇上にのぼっていただき、沼田IBO2009実行委員会委員長が謝辞をのべました。
JBOおよびIBO2009に関わっているそのほかの各学会においても、それぞれの大会において筑波での国際大会の成果や生物チャレンジについて報告されています。
~理数系学生の基礎力向上と企業の人材開発~
- 日時:2009年9月7日(月)場所:科学技術館サイエンスホール
- 主催:日本経済新聞社
- 共催:国際生物学オリンピック2009組織委員会(IBO2009) 国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)
- 特別協賛:独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
- 協力:財団法人 日本科学技術振興財団(JSF)
- 後援:文部科学省
プログラム
○挨拶(13:30~13:35)
- 井村裕夫(IBO2009委員長、京都大学名誉教授)
○基調講演(13:35~15:05)
- 有馬朗人(JSF会長)「理数教育の現状と課題」
- 毛利秀雄(IBO2009副委員長、JBO委員長、東京大学名誉教授)「国際生物学オリンピックと生物教育」
- 和田洋(筑波大学教授)「国際生物学オリンピックと筑波大学の取り組み」
○ディスカッション(15:15~16:45)
- 阿部晃一(東レ常務取締役 水処理・環境事業本部長)
- 渡辺正(東京大学生産技術研究所教授)
- 齋藤淳一(東京学芸大学付属国際中等教育学校教諭)
- 青木玲子(一橋大学経済研究所教授 総合科学技術会議議員)
第20回国際生物学オリンピックで日本初の金メダル
7月12日からつくば市において56ヶ国・地域から221名の選手の参加を得て開催された第20回国際生物学オリンピックにおいて千葉県立・船橋高等学校3年の大月亮太さんが日本初の金メダルを受賞しました。そして日本の代表4名全員がメダル(金1、銀3)を獲得しました。
第20回国際生物学オリンピック 日本代表の成績
- 金メダル 大月 亮太 さん 千葉県立船橋高等学校 (千葉県) 3年
- 銀メダル 中山 敦仁 さん 灘高等学校 (兵庫県) 2年
- 銀メダル 谷中 綾子 さん 桜蔭高等学校 (東京都) 2年
- 銀メダル 山川 眞以 さん 桜蔭高等学校 (東京都) 3年

大臣を表敬訪問




写真:内閣府提供
浅島誠先生 記念講演




毛利秀雄先生によるFirst Place授賞 (Singapore代表)

Dr. Poonpipope Kasemsap (Chairman of IBO)
井村裕夫先生よりIBOのトロフィーは韓国に 2010年7月11−18日(昌原)にて開催予定




Tsukuba Night


Nikko



Picnic


Jury Meeting


Exhibition of Biology Textbook

会期中にIBO2009組織委員会から発行されたデイリーニュース
はこちらから
国際大会開幕 2009.7.13
開会式を待つ各国代表

開会式壇上での交流

開会式場での日本代表

レセプションでの各国代表







国際生物学オリンピックつくば2009 日本代表団 結団式開催 2009.7.11

日本代表団の結団式・交流会が行われました。来賓として、文科省科学技術・学術政策局基盤政策課 福島崇専門官、JST天野徹審議役より祝辞を頂いたほか、浅島誠先生、長谷川眞理子先生から、日本代表への激励のことばをいただきました。
JBO引率者
齋藤 淳一
奥田 宏志
佐藤 由紀夫
中島 春紫
長谷川 仁子
吉崎 誠
松田 良一
第20回国際生物学オリンピック 日本代表決定を発表

国際生物学オリンピック日本委員会 プレスリリース
平成20年12月6日
国際生物学オリンピック日本委員会
委員長 毛利 秀雄
第20回国際生物学オリンピック日本代表が決定
~日本で初めて開催される生物学の大会で、世界の舞台に挑む~
国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:毛利秀雄)は、第20回国際生物学オリンピック(2009年7月12日~19日の8日間、茨城県つくば市にて開催)の日本代表4名を決定しました。
代表は、全国2,482名の応募者から三回にわたる選考試験を経て選ばれました。今後、大学教官や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会のプロジェクトチームによる強化トレーニングを受け、代表として日本初となる金メダルの獲得に挑みます。
第20回国際生物学オリンピック 日本代表(50音順)
| 氏名 | 性別 | 在学校(所在地) | 学年 |
|---|---|---|---|
| 大月 亮太(おおつき りょうた) | (男) | 千葉県立船橋高等学校(千葉県) | 2年 |
| 中山 敦仁(なかやま あつひと) | (男) | 灘高等学校(兵庫県) | 1年 |
| 谷中 綾子(やなか あやこ) | (女) | 桜蔭高等学校(東京都) | 1年 |
| 山川 眞以(やまかわ まい) | (女) | 桜蔭高等学校(東京都) | 2年 |
国際生物学オリンピックは、世界の高校生を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学的研究に対する興味を喚起するとともに、各国の生物学教育の情報交換や生物学を学ぶ若者の国際交流を目的として毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコスロバキア・オルモウツで開催)から数えて第20回となる2009年の大会は、日本で初めての開催となります。
参考資料
日本代表のコメント

大月 亮太 さん
「小さな頃から虫や生き物が好きで、生物学に興味を持ちました。選ばれて正直びっくりしていますが、選ばれたからには、日本初の金メダル目指して一生懸命頑張りたいと思います。」

中山 敦仁 さん
「嬉しいです。思い切り勉強して、日本の底力を世界の人たちに見せたいと思っています。そして、世界の生物好きな高校生たちはどんなことを考えているのか語り合いたいです。」

谷中 綾子 さん
「実力を試してみたくて応募しました。自分が選ばれるなんて思ってもみませんでしたが、とても嬉しいです。さらに勉強を重ね、最善を尽くしたいと思います。」

山川 眞以 さん
「学校の生物部で良き師に出会えたことが、今にいたる最大の要因でしょう。最終選考を通して、まだまだできることがたくさんあると感じました。頑張りたいと思います。」
秋篠宮殿下「第20回国際生物学オリンピック」名誉総裁ご就任
2009年に日本で開催される「第20回国際生物学オリンピック(IBO)」の名誉総裁に、秋篠宮殿下にご就任いただくこととなりました。この年は、進化論を唱えたダーウィンの生誕200年、「種の起源」 出版150年、さらに、メンデルの因子に対し遺伝子という言葉が提唱されてから100年という、生物学にとって記念すべき年でもあります。
IBO2009 プレイベント 講演会(上野・広島)
ダーウィン生誕200周年記念講演会『ダーウィンの見たこと、考えたこと』
講師:長谷川 眞理子 先生(総合研究大学院大学先導科学研究科教授、日本進化学会会長)
・3/20(金)13:00~ ・上野動物園ホール ~入場申込制~
第20回国際生物学オリンピック記念講演『絶滅危惧種アホウドリを救え!』
講師:長谷川 博 先生(東邦大学理学部教授、京都大学野生動物研究センター・兼任教授)
・3/28(土)13:00~ ・NHK広島放送センタービル ~入場申込制~
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