日本生物学オリンピック カテゴリの記事
募集要項
生命のもつ面白さや不思議さを堪能し 君の生物学を世界で深めよう
日本生物学オリンピックは、高校生など青少年の皆さんを対象として、 生物学の面白さや楽しさを体験してもらう全国規模のコンテストです。 また、国際生物学オリンピック日本代表選考を兼ねています。 あなたもチャレンジしてみませんか!
- 主 催: 国際生物学オリンピック日本委員会
- 共 催: 広島大学 高等学校文化連盟全国自然科学専門部 科学技術振興機構 日本科学技術振興財団
- 特別協賛:東レ アジレント・テクノロジー
- 協 賛:JT 味の素 キッコーマン メルク Z会
日本動物学会 東進ハイスクール・東進衛星予備校 - 協 力:はるやま商事 丸善出版 日本発明振興協会
- 後 援: 文部科学省 生物科学学会連合
ウェブページ:http://www.jbo-info.jp/
日本生物学オリンピック2017 募集要項 (PDF 1.2MB)
参加申込先:科学オリンピック共通事務局
日本生物学オリンピックとは
日本生物学オリンピックは20歳未満で大学に入学する前の青少年の皆さんを対象とした全国規模の生物学に関するコンテストです。
日本生物学オリンピック2017は、国際生物学オリンピック(※1)イラン大会に派遣する日本代表選考を兼ねています。日本生物学オリンピックには、予選、本選、及び国際大会への代表選抜試験があります。はじめの予選では、理論問題による試験を行い、約80名で行う本選に進む者を選抜します。本選は、8月に3泊4日の合宿形式で国際生物学オリンピックの実験問題を模した試験を実施します。試験の他に生物学の研究者との語らい、研究施設での体験、参加者同士の交流など多彩なプログラムも盛り込まれています。本選までの成績優秀者には賞が授与されます。
高校2年生以下の成績優秀者約15名による代表選抜試験では、国際生物学オリンピックレベルの論述試験や生物学の基本的な考え方をためす記述試験を行い、優秀な実力を示し、かつ国際生物学オリンピックの参加資格を満たす4名を日本代表として選抜します。日本代表は、大学などの先生による講義、実験などの特別教育、メールによる質疑などでスキルアップして、2018年7月にイランで開催される第29回国際生物学オリンピックに派遣されます。
なお、いくつかの大学では、日本生物学オリンピックでの成績が入学試験で考慮されることがあります。(JBOのウェブページ参照)
※1 「国際生物学オリンピック(International Biology Olympiad : IBO)」
IBOは、国際的なコンテストへの挑戦の機会を生物学をめざす生徒にあたえ、彼らの才能を伸ばし、優れた科学者へと育てることを目的としています。第20回大会は、2009年7月に日本(つくば)で開催しました。2016年7月にベトナム・ハノイで開催された第27回国際生物学オリンピックには、68カ国・地域から263名が参加し、日本代表の4名は、金メダル(1名)、銀メダル(2名)、銅メダル(1名)を受賞しました。2017年7月にはイギリスで第28回大会、2018年7月にはイランで第29回大会が開催されます。
日本生物学オリンピック2017予選<理論試験・マークシート>
日 程
2017年7月16日(日) 13:30~15:00(90分)
会 場
各都道府県内の大学及び高等学校
(会場詳細は、予選会場一覧 またはJBOのウェブページ http://www.jbo-info.jp参照。)
参加資格
20歳未満で大学などの高等教育機関に入学する前の青少年の皆さんです。具体的には以下の方々が対象になります。高等学校、高等専門学校(3年生以下)、中等教育学校、中学校の在籍者。高等学校卒業程度認定試験受験資格のある方、予備校生など。
※受験時には本人確認のできる原則として写真付きの証明書(生徒手帳、運転免許証など)が必要です。
※国籍は問いませんが、問題文は日本語に限定します。
参加申し込み受付期間
2017年4月1日(土)~5月31日(水)
ウェブ申し込み:https://contest-kyotsu.com 当日24時まで
郵送:当日消印有効
予選会場の選択
予選は、原則として居住する都道府県内の会場で受験してください。なお、希望された会場と異なる会場となる場合もあります。
「特例会場」について
1校で30名以上が予選に参加を希望する場合、その学校を会場とする「特例会場」の制度があります。申込みは学校の先生からとなります。
※特例会場は、下記の条件を満たしている必要があります。特例会場の設置を希望する場合、及び条件の緩和を希望する場合は科学オリンピック共通事務局に事前に問い合わせてください。
1.当該学校を会場とする参加申込者数が原則30名以上であること。ただし、近隣の高校生を含めることも認めます。
2.参加者の数に適合する試験会場を当該学校内に確保できること。
3.特例会場の申請者は当該学校の教員が担当し、参加申込書を取りまとめて送付し、試験会場の準備や試験を主催者(JBO)の指示に従って実施すること。
4.試験監督者の人数は1教室に対して2名を原則とします。なお1名は他校の教員等であることを原則とします。
5.会場使用料及び監督謝金をJBOから支払うことが可能です。
結果のお知らせ
約80名で行う本選に進むことのできる方(ただし、国際生物学オリンピックに派遣する日本代表候補の選考も兼ねるので内30名以上は高校2年生以下とします。)には、7月下旬に受験者本人にその結果と本選申し込みの案内を電子メールと郵送により通知します。予選の成績結果については受験者本人に8月中旬までに郵送します。
学校への成績開示について:あらかじめ成績の開示について申込者とその保護者の同意を取ったうえで学校から申込んだ場合には、申請責任者を通じて学校に成績を開示します。
学校に対する成績開示を望まない申込者は、個人で参加申込みをしてください(個人で申込んだ場合は、学校への成績開示対象外になります)。
日本生物学オリンピック 2017 本選(広島大会)<実験試験>
日 程
2017年8月19日(土)~8月22日(火)(3泊4日)
会 場
国立大学法人広島大学(広島県東広島市鏡山1-4-4)
参加資格
予選で選ばれた約80名
スケジュール
第1日 8月19日(土)11:00~受付 開会式、
実験試験Ⅰ、Ⅱ
第2日 8月20日(日)実験試験予備体験、実験試験Ⅲ、Ⅳ、
レクリエーション
第3日 8月21日(月)施設見学、最先端研究室訪問、交流会
第4日 8月22日(火)表彰式・閉会式
13:00 解散
※スケジュールは変更になることがありますので、8月初旬に JBOウェブページ(http://www.jbo-info.jp/)を必ず確認して下さい。
結果のお知らせ
2017年9月中旬に受験者本人に成績の結果を郵送します。
第29回国際生物学オリンピック 日本代表の選考
「日本生物学オリンピック2017」の成績優秀者の中から、2018年7月にイランで開催される第29回国際生物学オリンピックの日本代表4名を選考します。 ただし、国際生物学オリンピック(IBO)の規定により、国際生物学オリンピック開催時点(2018年7月)で20歳未満、かつ高等教育機関に在籍していないことが条件となります。したがって、2017年夏に高校3年生あるいは相当する学年以上に在学する方は、2018年7月には大学などの高等教育機関に進学している可能性があるので、代表選抜試験には進めません。
なお、日本代表となれるのは、国際生物学オリンピックにこれまで代表として参加したことのない方とします。
代表選抜試験
日 程
2018年3月21日(水・春分の日)9:00~16:00
会 場
科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1) (http://www.jsf.or.jp/)
参加資格
本選を経て選ばれた約15名
結果のお知らせ: 2018年3月下旬に受験者本人に結果を郵送します。
参 加 費
日本生物学オリンピック2017の参加費は無料です。ただし、予選では、試験会場までの往復交通費などは参加者の負担となります。
本選では、自宅から試験会場までの往復交通費は自己負担となりますが、試験期間中の経費(宿泊費、食費など)は主催者が負担します。ただし、遠隔地から参加する方には交通費の一部を主催者より補助することもあります。
代表選抜試験では、自宅から試験会場までの往復交通費と試験期間中の経費(宿泊費、食費など)を主催者がその支給規定に従って負担します。
出題される問題
予選では、マークシート方式による日本語での理論問題が課されます。理解力、応用力、考察力、科学的処理能力を必要とするさまざまな問題が出題されます。出題分野は、細胞生物学、植物解剖学と生理学、生態学、動物解剖学と生理学、行動学、遺伝学及び進化学、生物系統学です。
高等学校で求められる学力レベルや学校で習う内容の範囲を踏まえつつ、生物学における基本的な考え方をためすような問題も出題されます。
本選では、国際生物学オリンピックの実験問題を模して作成される実験問題が課せられます。
代表選抜試験では、国際生物学オリンピックのレベルと同等の論述問題などが課せられます。
過去に出題された問題及び参考となる図書などについては、JBOのウェブページを参照してください。
表 彰
予選では、成績上位約5%の方に優秀賞、続く約5%の方に優良賞を授与します。
本選では、予選の成績もあわせて上位10名に金賞、続く10名に銀賞、続く20名に銅賞を授与します。
参加申し込み方法
この募集要項に添付されている参加申込書、またはJBOのウェブページからダウンロードした日本生物学オリンピック2017参加申込書に必要事項を記入して郵送する方法と、申込みのためのウェブページから直接入力して申込む方法とがあります。
郵送の場合、参加申込書1枚に1名分を記入してください。用紙が足りないときは必要な部数をコピーするか、参加申込書のファイルをウェブページからダウンロードして印刷してください。なお、保護者の方の同意を得たうえで申し込みしてください。
また、学校一括申込みも受け付けています。
予選受験票の送付
参加申込みされた方(特例会場希望者を含む)には、予選受験票を6月下旬に参加申込書に記入された自宅住所宛に保護者・受験者本人の連名で送ります。予選受験票は再発行できませんので、紛失しないようにしてください。予選を受けるときには、この予選受験票と本人確認のできる写真付きの証明書が必要です。
なお、7月1日になっても予選受験票が届かない場合は、科学オリンピック共通事務局にお問合わせください。
参加申込先
2017年5月31日(水)締め切り
(郵送:当日消印有効、ウェブ:当日24時まで)
郵送申込み :〒192-0081 東京都八王子市横山町10-2 八王子SIA ビル8F
㈱教育ソフトウェア内 科学オリンピック共通事務局
ウェブ申込み :
参加申込についてのお問合わせ
下記の電子メールまたは電話にてお問い合わせください。
㈱教育ソフトウェア内 科学オリンピック共通事務局
E-mail : info@contest-kyotsu.com
電話 : 042-646-6220 FAX : 042-649-9601 電話受付時間 : 平日12:00〜13:00 17:00〜19:00
日本生物学オリンピック2017参加申込に関する個人情報のお取り扱いについて
「日本生物学オリンピック2017」は、国際生物学オリンピック日本委員会が主催し、公益財団法人日本科学技術振興財団が共催・実施しています。ご提供いただいた個人情報は当財団の定める「個人情報保護方針」に基づき、次のように取り扱います。
1.個人情報の管理者について
ご提供いただいた個人情報は以下の者が適正に管理いたします。
公益財団法人 日本科学技術振興財団 個人情報保護管理者 吉田 忍
個人情報取扱部門責任者 植木 勉
2.個人情報の収集目的について
生物学オリンピック事業においては、参加申し込みに際してご記入、あるいはウェブページにご入力いただいた参加申込者本人及びその保護者、申請責任者に関する個人情報は、当財団に登録されることになり、この個人情報については、当財団が生物学オリンピック事業の円滑な運営を遂行するために使用するとともに、この事業に関連する各種のご案内や当財団が実施する科学技術・理解増進活動及び科学技術の普及・啓発活動に関する情報のお知らせのために利用させていただきます。
3.個人情報の業務委託について
当財団は、生物学オリンピック事業の目的の達成に必要な範囲内で業務委託を行います。この場合の委託先は、個人情報に関し十分な保護水準を満たしている者を選定し、当財団が適切な監督の下、厳重な管理を実施します。 なお、「日本生物学オリンピック2017」申込受付業務及び受験業務の一部を科学オリンピック共通事務局である株式会社教育ソフトウェアに業務委託しております。
4.個人情報の第三者への提供について
ご提供いただいた個人情報に関しては、日本生物学オリンピックの主催者である国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島誠・東京大学名誉教授)、参加申込者の受験される予選の会場や業務遂行上必要な関係先に対して、運営に必要な情報(参加申込書及び成績)を提供いたします。また、参加申込者本人及びその保護者の同意があり、学校一括申込みの責任者、または特例会場申請の責任者から申込者全員の成績開示について請求がある場合、在籍している学校に対して成績の情報を提供いたします。なお、生物学オリンピック事業に係わりのない第三者に提供することはありません。
5.個人情報のご提供の任意性について
個人情報のご提供は任意ではありますが、必要な情報がご提供いただけない場合は、上記利用目的の遂行に支障が生じる可能性がありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
6.個人情報に関するお問い合わせについて
ご提供いただいた個人情報に関して、開示、及び開示の結果、当該情報が誤っている場合に訂正または削除のお申し出をいただいた場合には、速やかに対応させていただきますので、下記までFAX、E-mailなどでご連絡ください。
連絡先:公益財団法人日本科学技術振興財団 人財育成部
生物学オリンピック担当
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1
FAX:03‐3212‐7790 E-mail :jbo@jsf.or.jp
7.ご本人の同意について
当財団は上記1から6までの事項についてご本人及びその保護者、申請責任者の同意がいただけた場合にのみ個人情報を取得いたします。
科学オリンピック全体の普及を目的として、各科学オリンピック(日本生物学オリンピック、化学グランプリ、物理チャレンジ、日本情報オリンピック、日本地学オリンピック、科学地理オリンピック日本選手権、日本数学オリンピック)の国内予選への応募・参加の学校別状況等(参加者個人を特定する情報を除く)を科学オリンピック全体で活用する場合がありますので予めご承知おきください。
国際生物学オリンピック2019 ハンガリー大会日本代表候補を対象に 2018 冬期特別セミナーを開催しました。
日程:2018年12月26日(月)~12月28日(水)
場所:東京大学 駒場キャンパス
指導責任者:齋藤淳一(JBO運営委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)
会場責任者:道上達男(JBO運営委員 東京大学総合文化研究科教授)
立命館慶祥中学校・高等学校 主催「数理・科学チャレンジ サマーキャンプ2018」において、JBO運営委員が下の日程および内容で、講座を担当しました。
日程: 2018年8月7日(火)~8月9日(木)
場所: 立命館慶祥中学校・高等学校
担当者: JBO運営委員 谷津潤 森長真一
1日目 | ||||
14:00〜15:30 | 講義1 | 谷津 | 分子生物学 | 制限酵素の説明と実験 |
15:50〜17:20 | 講義2 | 共同活動 | 特定のテーマについて共同で課題解決 | |
2日目 | ||||
9:00〜10:30 | 講義3 | 森長 | 生物の適応 | 生物に見られる適応の具体的事例とトレードオフの演習 |
10:50〜12:20 | 講義4 | 谷津 | 発生学 | ショウジョウバエの個体と生殖巣の観察 |
12:20〜14:00 | 昼食と自主活動 | 講義の宿題や課題に取り組む | ||
14:00〜15:30 | 講義5 | 谷津 | 発生学 | ショウジョウバエの胚の観察 |
分子生物学 | 制限酵素を使用した実験結果の考察 | |||
15:50〜17:20 | 講義6 | 森長 | 利他行動と社会性 | 動物にみられる利他行動・社会性の説明と血縁度計算の演習 |
3日目 | ||||
9:00〜10:30 | 講義7 | 森長 | 発生と進化 | 形態進化に関与する遺伝子の役割と盲斑検出の演習 |


問1の正解の変更について
HとJをともに正解とすることにします。理由は「正解・解説」に示しています。
得点分布
代表的な問題
問2)ある動物細胞のDNAの塩基組成を調べたところ,グアニンとシトシンの合計が全体の54%を占めていることがわかった。今,このDNAの2本の鎖のそれぞれについて塩基組成を考える。一方の鎖の全塩基のうちアデニンの割合が24%である場合, 他方の鎖におけるアデニンの割合は何%であるか。 その割合をA~Lから選べ。(3点)
A.14% B.16% C.18% D.20% E.22% F.24%
G.26% H.28% I.30% J.32% K.34% L.36%
問11)植物細胞における水の出入りは,細胞内外の浸透圧差と膨圧との関係によって決まる。気孔の孔辺細胞では,さまざまな環境刺激に応じて浸透圧と膨圧の変化が起き,水が流入または流出する。その結果,孔辺細胞が変形して,気孔が開いたり閉じたりする。
今,気孔が完全に閉じて安定している状態(Closed)と完全に開いて安定している状態(Open)を考える。Closed のCとOpenのOを添え字に使って,各状態における孔辺細胞内外の浸透圧差(細胞内浸透圧から細胞外浸透圧を差し引いた値)を DSCと DSO,各状態における孔辺細胞の膨圧を PCと POのように表記する。このとき,DSC,DSO,PC,POの間には,どのような大小関係が成り立つと考えられるか。もっとも適当なものをA~Fから選べ。(5点)
問13)ある地域の7種のトカゲの成体について,年間生存率と年間総産卵数の平均値をくらべると,両者の間には図にみられるような負の相関があった。
次の記述のうち,この図から導き出されるものはどれか。もっとも適当な組合せをA~Hから選べ。(4点)
- 成体になるまでにかかる期間が種間でほぼ同じであるとき,種1がもっとも長命である。
- 成体になるまでにかかる期間が種間でほぼ同じであるとき,種7がもっとも長命である。
- 他の要因を考えなければ,グラフは,繁殖をすることが生存に対してコストとなることを示している。
- 他の要因を考えなければ,グラフは,繁殖をすることが生存に対してコストとならないことを示している。
- 天敵による捕食のような,繁殖と直接関係のない要因で成体の生存率が低くなった場合,種1のような生活史に近づくのが有利である。
- 天敵による捕食のような,繁殖と直接関係のない要因で成体の生存率が低くなった場合,種7のような生活史に近づくのが有利である。
A.①③⑤ B.①③⑥ C.①④⑤ D.①④⑥ E.②③⑤ F.②③⑥ G.②④⑤ H.②④⑥
問22) 現存する全生物は,遺伝子の塩基配列の違いに基づいて,図1のような順序で3つのドメインに分かれたと推定されている。しかし3つのドメインに対する外群となる生物が現存していないために,3つのドメインの間の相互関係しかえられず,図2のような無根系統樹しかできないはずである。図1のような分岐順序を推定するにはどのような方法をとったらよいか。もっとも適当な方法をA~Fから選べ。(4点)
A.図2でバクテリアの枝がもっとも長いことから,バクテリアが先に分岐したものとする。
B.3つのドメインの共通祖先で重複した遺伝子をもちいて系統関係を推定する。
C.偽遺伝子がもっとも多いドメインが先に分岐したものとする。
D.外群になるような,絶滅した古い生物の化石からDNAを取り出して系統推定に加える。
E.もっとも古い生物の化石が原核生物であることから,バクテリアが先に分岐したものとする。
F.ゲノム全体の塩基配列をもちいてすべての相同遺伝子を比較する。
日本生物学オリンピック2018 予選が全国の会場で 2018/7/15(日) に実施されました。
4,189名(女性:2,311名、男性:1,878名)が日本生物学オリンピック2018予選に挑戦しました。
この度の西日本の豪雨被害で被害を受けた方々に心よりお見舞い申し上げます。
日本生物学オリンピック2018の予選はすべての会場で以下のとおり実施いたします。
予選の実施日:2018年7月15日(日)
予選当日の日程:12:30 受験者入室
13:10 事前諸注意
13:30~15:00 試験
試験終了後解散
~ イラン/テヘランで開催される国際大会で、世界の仲間と生物学を深める ~
国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第29回国際生物学オリンピック(2018年7月15日から22日までの8日間、イラン/テヘランで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました。
日本代表および次点者は、全国3,849名の受験者から三次にわたる試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会・プロジェクトチームによる、数回の合宿を含む特別教育を受け、7月の国際大会に臨みます。国際大会においては、世界の各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。
第29回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)
氏名 | 性別 | 学校名 | 学年 | |
---|---|---|---|---|
石田 廉 | イシダ キヨシ | 男 | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 高2 |
鈴木 万純 | スズキ マスミ | 女 | 東京都立西高等学校(東京都) | 高3 |
鳥羽 重孝 | トバ シゲタカ | 男 | 灘高等学校(兵庫県) | 高2 |
濵 笙子 | ハマ ショウコ | 女 | 桜蔭高等学校(東京都) | 高1 |
同 次点者(五十音順)
日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加します。
氏名 | 性別 | 学校名 | 学年 | |
---|---|---|---|---|
鈴木 裕 | スズキ ユウ | 男 | 千葉県立船橋高等学校(千葉県) | 高3 |
逸見 文香 | ヘンミ フミカ | 女 | 桜蔭高等学校(東京都) | 高3 |
国際生物学オリンピックは、世界の中等教育学校の生徒を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を開花させるとともに、各国の生物学教育について情報を交換したり、生物学を学ぶ若者の国際交流を促進するために毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコ・スロバキア/オルモウツで開催)から数えて第29回となる2018年の国際大会はイラン/テヘランで開催されます。
日本代表の抱負
石田 廉 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)
日本代表としてIBOへの出場権を得られて本当に良かったです。このイランでの大会を最高に楽しめるように最高の準備をして臨みたいです。
鈴木 万純 東京都立西高等学校(東京都)
国際生物学オリンピック日本代表となれたことを、心から嬉しく思います。7月のイラン大会まで研修などを利用して今まで以上に生物学を広く深く学び、大会では悔いのない戦いをするとともに、この貴重な経験を将来に生かしていきたいと考えます。
鳥羽 重孝 灘高等学校(兵庫県)
国際生物学オリンピック日本代表になれたことを大変嬉しく思います。これからも精進を重ね、自分の実力を存分に発揮できるように頑張ります。また国際大会は世界各国の優秀な人と交流できる得がたい機会であり、生物分野にとどまらない様々な形での交流を楽しみたいです。
濵 笙子 桜蔭高等学校(東京都)
生物学オリンピックの勉強をはじめて、色々な方に声をかけていただき、そのような結果として今回代表に選ばれたことをうれしく思います。このような素敵な機会を楽しんでいきたいです。
(発表:2018年4月4日)
ニュース, 日本生物学オリンピック, 日本生物学オリンピック2018
参加申込:2018年4月1日(日)~ 5月31日(木)
予選日時:2018年7月15日(日)13:30-15:00
予選会場:全国約100箇所の大学や高等学校
参加費:無料
2018年3月24日土曜日に岡山大学を会場として、県内中学生・高校生の化学と生物学希望者に対して午前に全体会を10時から2時間、午後は分科会として3時間の説明等をしました。
午前の部では、開会行事の後に50分間で国内予選・国際大会についての説明を行い、また出題される内容と大学進学後の勉強との相関についても説明しました。最後に日本代表への道と題して、過去に指導した生徒の事も含めて説明しました。
午後は、生物分科会として生物学オリンピックを目指す生徒対象として、幾つかの内容に関して説明しました。参加生徒は54名の予定でしたが、4人が欠席しましたが午前中の全体会に参加した生徒の中から、2名が生物分科会に急遽参加しました。僅かな時間で過去問の解説をするよりも、生き物に関する興味を引き出す事が大切だと考え、身近な植物の種子繁殖に関して、概説説明と持ち込んだ種子の観察を通して理解を図りました。持参した種子は風散布種子としてアルソミトラ・シラカンバ・ウバユリの翼果、毛羽を持つガガイモ、小型軽量のモジズリ・ヤセウツボ、構造的風散布種子のナガミヒナゲシの種子散布について考察しました。写真としてフタバガキ・シナノキ・セイヨウタンポポを提示しました。動物散布種子として「引っ付き虫」であるアメリカセンダングサ・コセンダングサ・ヌスビトハギを、貯食種子としてオニグルミを、また写真でガマズミ・クスノキ・ヤドリギ・ホザキヤドリギ・オオオナモミ・チカラシバ・メナモミ・チヂミザサ・ライオンゴロシ(デビルクロー)を提示しました。水散布種子としては写真のみの提示で、オヒルギの胎生種子とエンタダマメ(モダマ)を提示しました。重力散布種子は、果樹としてのリンゴ・ナシについて考察し、また蔓植物の例についても説明しました。最後に自動種子と名付けたカラスムギを持参して、濡らす事で芒が動く事を観察させました。
続いて心臓の位置と、誤解を受ける理由として、左右の心室が拍動の際に血液を送り出す圧力について説明をしました。魚類の一心房一心室の合理性と、陸上化による進化の過程を考察しました。腎臓ではヘンレのループの機能であるアクアポリンと、塩類チャネルの分布について説明し、また皮質から髄質にかけての濃度勾配についても説明しました。
最後に、石井が過去に指導して代表として送り出した生徒に対する指導に関する詳細を語り、全ての締めくくりとしました。
生徒は実に熱心に話を聞き、じっくりと観察し、様々なことについて考察を行いました。とても良い雰囲気の中、講義が進められたことと、生徒たちが集中して参加することができたことから、生徒たちの意識の高さと能力の高さを感じました。(文責 石井規雄)
2018年7月にイランで開催される国際生物学オリンピック世界大会の日本代表を選抜する試験を2018年3月21日(水・休)に実施しました。
代表選抜試験に出題された問題および解答例・解説を公開します。
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