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日本生物学オリンピック

生命のもつ面白さや不思議さを堪能し 君の生物学を世界で深めよう

     日本生物学オリンピックは、高校生など青少年の皆さんを主な対象として生物学の面白さや楽しさを体験してもらうことを目的とする 全国規模のコンテストです。また、国際生物学オリンピック日本代表選考を兼ねています。
     あなたもチャレンジしてみませんか!

立命館慶祥中学・高等学校 主催 科学オリンピック講座 2018年8月

    立命館慶祥中学校・高等学校 主催「数理・科学チャレンジ サマーキャンプ2018」において、JBO運営委員が下の日程および内容で、講座を担当しました。

    日程:2018年8月7日(火)~8月9日(木)
    場所:立命館慶祥中学校・高等学校
    担当者 JBO運営委員 谷津潤 森長真一

    1日目
    14:00〜15:30 講義1  谷津  分子生物学 制限酵素の説明と実験
    15:50〜17:20 講義2 共同活動 特定のテーマについて共同で課題解決
    2日目
    9:00〜10:30 講義3  森長  生物の適応 生物に見られる適応の具体的事例とトレードオフの演習
    10:50〜12:20 講義4  谷津  発生学 ショウジョウバエの個体と生殖巣の観察
    12:20〜14:00 昼食と自主活動 講義の宿題や課題に取り組む
    14:00〜15:30 講義5  谷津  発生学 ショウジョウバエの胚の観察
    分子生物学 制限酵素を使用した実験結果の考察
    15:50〜17:20 講義6  森長  利他行動と社会性  動物にみられる利他行動・社会性の説明と血縁度計算の演習
    3日目
    9:00〜10:30 講義7  森長  発生と進化 形態進化に関与する遺伝子の役割と盲斑検出の演習

     

日本生物学オリンピック2018 予選で出題された問題と正解・解説

日本生物学オリンピック2018 予選の実施

    この度の西日本の豪雨被害で被害を受けた方々に心よりお見舞い申し上げます。
    日本生物学オリンピック2018の予選はすべての会場で以下のとおり実施いたします。
    予選の実施日:2018年7月15日(日)
    予選当日の日程:12:30 受験者入室
            13:10 事前諸注意
            13:30~15:00 試験 
         試験終了後解散

日本生物学オリンピック2018  

 

イラン大会 日本チーム 第一回特別教育

    国際生物学オリンピック2018 イラン大会日本チーム(2018年3月21日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように東邦大学理学部にて第一回特別教育を実施しました。

    日程:2018年3月27日(火)~3月29日(木)
    場所:東邦大学理学部

    指導責任者  齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭
    会場責任者  長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科 教授

    3月27日(火) 9:00~18:00
    実習タイトル:進化と行動
    実習内容:千葉市動物公園でのサルの行動観察
    講師: 井上英治 東邦大学理学部生物学科 講師

    3月28日(水) 9:00~18:00
    実習タイトル: 生化学
    実習内容:1-1 カラムクロマトグラフィー
         1-2 タンパク質定量
         1-3 電気泳動
         2  酵素活性測定
    講師: 松本紋子 東邦大学理学部生物学科 准教授

    3月29日(木) 9:00~18:00
    実習タイトル :動物学

    実習内容:カメの成長解析
    講師: 長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科 教授

第29回国際生物学オリンピック日本代表決定

    ~ イラン/テヘランで開催される国際大会で、世界の仲間と生物学を深める ~

     国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第29回国際生物学オリンピック(2018年7月15日から22日までの8日間、イラン/テヘランで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました。

     日本代表および次点者は、全国3,849名の受験者から三次にわたる試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会・プロジェクトチームによる、数回の合宿を含む特別教育を受け、7月の国際大会に臨みます。国際大会においては、世界の各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。

    第29回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    石田 廉

    イシダ キヨシ

    筑波大学附属駒場高等学校(東京都)

    高2

    鈴木 万純

    スズキ マスミ

    東京都立西高等学校(東京都)

    高3

    鳥羽 重孝

    トバ シゲタカ

    灘高等学校(兵庫県)

    高2

    濵 笙子

    ハマ ショウコ

    桜蔭高等学校(東京都)

    高1

    同 次点者(五十音順)

    日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加します。

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)      

    学年

    鈴木 裕

    スズキ ユウ

    千葉県立船橋高等学校(千葉県)

    高3

    逸見 文香

    ヘンミ フミカ

    桜蔭高等学校(東京都)

    高3

     国際生物学オリンピックは、世界の中等教育学校の生徒を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を開花させるとともに、各国の生物学教育について情報を交換したり、生物学を学ぶ若者の国際交流を促進するために毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコ・スロバキア/オルモウツで開催)から数えて第29回となる2018年の国際大会はイラン/テヘランで開催されます。


    日本代表の抱負

    石田 廉            筑波大学附属駒場高等学校(東京都)
     日本代表としてIBOへの出場権を得られて本当に良かったです。このイランでの大会を最高に楽しめるように最高の準備をして臨みたいです。

    鈴木 万純   東京都立西高等学校(東京都)
     国際生物学オリンピック日本代表となれたことを、心から嬉しく思います。7月のイラン大会まで研修などを利用して今まで以上に生物学を広く深く学び、大会では悔いのない戦いをするとともに、この貴重な経験を将来に生かしていきたいと考えます。

    鳥羽 重孝          灘高等学校(兵庫県)
     国際生物学オリンピック日本代表になれたことを大変嬉しく思います。これからも精進を重ね、自分の実力を存分に発揮できるように頑張ります。また国際大会は世界各国の優秀な人と交流できる得がたい機会であり、生物分野にとどまらない様々な形での交流を楽しみたいです。

    濵 笙子            桜蔭高等学校(東京都)
     生物学オリンピックの勉強をはじめて、色々な方に声をかけていただき、そのような結果として今回代表に選ばれたことをうれしく思います。このような素敵な機会を楽しんでいきたいです。

    (発表:2018年4月4日)

日本生物学オリンピック 2017 代表選抜試験の実施

    2018年7月にイランで開催される国際生物学オリンピック世界大会の日本代表を選抜する試験を2018年3月21日(水・休)に実施しました。

     代表選抜試験に出題された問題および解答例・解説を公開します。

岡山県教育委員会 科学オリンピックへの道 チャレンジ  2018年3月

     2018年3月24日土曜日に岡山大学を会場として、県内中学生・高校生の化学と生物学希望者に対して午前に全体会を10時から2時間、午後は分科会として3時間の説明等をしました。
     午前の部では、開会行事の後に50分間で国内予選・国際大会についての説明を行い、また出題される内容と大学進学後の勉強との相関についても説明しました。最後に日本代表への道と題して、過去に指導した生徒の事も含めて説明しました。


     午後は、生物分科会として生物学オリンピックを目指す生徒対象として、幾つかの内容に関して説明しました。参加生徒は54名の予定でしたが、4人が欠席しましたが午前中の全体会に参加した生徒の中から、2名が生物分科会に急遽参加しました。僅かな時間で過去問の解説をするよりも、生き物に関する興味を引き出す事が大切だと考え、身近な植物の種子繁殖に関して、概説説明と持ち込んだ種子の観察を通して理解を図りました。持参した種子は風散布種子としてアルソミトラ・シラカンバ・ウバユリの翼果、毛羽を持つガガイモ、小型軽量のモジズリ・ヤセウツボ、構造的風散布種子のナガミヒナゲシの種子散布について考察しました。写真としてフタバガキ・シナノキ・セイヨウタンポポを提示しました。動物散布種子として「引っ付き虫」であるアメリカセンダングサ・コセンダングサ・ヌスビトハギを、貯食種子としてオニグルミを、また写真でガマズミ・クスノキ・ヤドリギ・ホザキヤドリギ・オオオナモミ・チカラシバ・メナモミ・チヂミザサ・ライオンゴロシ(デビルクロー)を提示しました。水散布種子としては写真のみの提示で、オヒルギの胎生種子とエンタダマメ(モダマ)を提示しました。重力散布種子は、果樹としてのリンゴ・ナシについて考察し、また蔓植物の例についても説明しました。最後に自動種子と名付けたカラスムギを持参して、濡らす事で芒が動く事を観察させました。
     続いて心臓の位置と、誤解を受ける理由として、左右の心室が拍動の際に血液を送り出す圧力について説明をしました。魚類の一心房一心室の合理性と、陸上化による進化の過程を考察しました。腎臓ではヘンレのループの機能であるアクアポリンと、塩類チャネルの分布について説明し、また皮質から髄質にかけての濃度勾配についても説明しました。
     最後に、石井が過去に指導して代表として送り出した生徒に対する指導に関する詳細を語り、全ての締めくくりとしました。
     生徒は実に熱心に話を聞き、じっくりと観察し、様々なことについて考察を行いました。とても良い雰囲気の中、講義が進められたことと、生徒たちが集中して参加することができたことから、生徒たちの意識の高さと能力の高さを感じました。(文責 石井規雄)

立命館慶祥中学・高等学校が主催した科学オリンピック講座 2017年12月

     今回の講座(2017年12月26日(火)〜 28日(木)は、90分9講座でしたので、遺伝子を中心に据えて生物の講義と観察を実施した。
     一時間目は、導入として人体の臓器に触れ、その位置や働きについての説明をした。特に腎臓では、髄質における濃度勾配とヘンレのループの機能を中心に説明した。それから遺伝子としてのDNA研究史の概略を解説し、遺伝子を運搬する配偶子について説明し、減数分裂の教科書に書かれてない最も重要な意義について説明した。
     二時間目は、持参したツバキの葉の切片作製法を説明し、実習として各自が作成し、スケッチを書くことの意味と意義が分かれば、光学顕微鏡の使い方は概ね理解できることを指導した。
     三時間目は、今回参加した数学オリンピック・物理学オリンピック・化学オリンピック・生物学オリンピック・地学オリンピックの共同作業として、「種子の繁殖戦略」の解析を実施した。風散布種子・動物散布種子・水散布種子・重力散布種子・自動種子について石井が概説し、その後生徒による解析と発表が行われた。
     四時間目は、真花説を基として、様々な果実を観察して、形成している子房の室数を考察し、元々は葉が変化したものであることから、1枚の葉由来・2枚の葉由来・3枚の葉由来・4枚の葉由来・5枚の葉由来・多数の葉由来を実際に観察して、ミカンの食用部分が葉のどの部分に該当するかを、ツバキの葉の切片と対比させた。
     五時間目は、植物の花粉媒介戦略として、風媒花・動物媒花・水媒花を説明し閉鎖花についても説明した。
     六時間目は、種子の繁殖戦略について、実際に観察し説明をした。様々な種子の殆どは媒体によって種子を移動させることが分かっており、風を利用する場合に翼を持つもの・小型軽量のもの・毛羽などを持つもの・特殊な器官を利用して効率よく種子散布するものなど多彩であることを理解させた。動物散布に関しては、「ひっつき虫図鑑」が発刊されるくらいにユニークなものがあることも説明した。
     七、八時間目は、PCRについて、原理の説明、実験指導および演習問題の解説を行った。まず、生徒らにマイクロピペッターの操作に慣れてもらった後、サンプル調製を行わせ、PCR反応を行った。次に、PCR産物が増幅するまでの待ち時間を利用して、実験結果の予想を立ててもらい、さらに、PCRの原理を正しく理解させることを目的として作成した演習問題を解いてもらった。最後に、PCR産物に対してアガロースゲル電気泳動を行った。
     九時間目は、まとめ・国際生物学オリンピック・その他について説明し、特に国際生物学オリンピックに関しては、目的・歴史・日本が参加してからの状況・生徒を指導した実践経過について説明をした。(文責:石井規雄・谷津潤)

日本生物学オリンピック2017 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2018 イラン大会日本代表候補を対象にして 2017 冬期特別セミナーを開催しました。

    日程:2017年12月27日(水)~12月29日(金)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)
    会場責任者:松田良一(JBO委員 東京大学総合文化研究科教授)

    担当者

    講師

    • 笹川 昇  東海大学教授(JBO運営委員)
    • 嶋田正和  東京大学教授
    • 島 亜衣  東京大学生産技術研究所竹内研究室研究員

    TA

    • 矢野遥香 東海大学大学院工学研究科応用理化学専攻 
    • 刀 さくら 東海大学大学院工学部生命化学科
    • 牟田神東 陽菜 東海大学大学院工学部生命化学科
    • 福田裕子  東京大学大学院総合文化研究科
    • 柴崎祥太  東京大学大学院総合文化研究科 

    スケジュール

    ●12月27日(水)【第1日目】
    9:00~ 10:30 生物統計学I(講義・実習)      講師:嶋田正和  (東京大学) 情報教育棟   TA:柴崎祥太
             平方和、母分散、標本分散、標準偏差
             統計処理ソフトRを用いた操作
             t 分布とは何か

    13:30~16:00  生物統計学II(講義・実習)    講師:嶋田正和  (東京大学) 情報教育棟
             t 検定とは何か
             Rを用いたt検定の操作
             回帰直線と近似式の作り方
             カイ二乗検定

       

           

    ●12月28日(木)【第2日目】

    微生物学実験I         講師:笹川 昇 (JBO)    実習室(21 KOMCEE)
                   TA:矢野 遥香, 刀 さくら, 牟田神東 陽菜

    9:00~12:00 
                全体説明
                実験準備
                ピペットマン講座
                大腸菌増殖曲線の作成

    13:00~18:00  
                希釈法
                増殖曲線の結果・解析・まとめ
                グラム染色
                珪藻プレパラート作成
                顕微鏡観察
                抗生物質の効果測定
                かたづけ・実験終了

    ●12月29日(金)【第3日目】

    微生物学実験II          講師:笹川 昇(JBO)      講義室(21 KOMCEE
                    TA:矢野 遥香, 刀 さくら, 牟田神東 陽菜, 島 亜衣, 福田 裕子

    9:00~12:00  
                実験準備
                前日の希釈法の結果解析

    13:00~16:00  
                ニワトリ(14日胚)の解剖/マウス解剖


     

生物学オリンピックOBOGの活躍

都市の微生物と市民の健康

    生物学オリンピックOBの石田晴輝・佐藤紀胤さん(東京大学2年)は慶応義塾大学・上智大学の学部生といっしょに研究チームGoSWABで活動しています。公共交通機関など都市環境での微生物生態系やヒトの遺伝子をメタゲノム解析して、環境と生物の関係を探っています。募集期間:2018年4月11日までのクラウドファンディングで、東京都内の駅での微生物生態系の大規模かつ詳細な解析への支援を希望しています。

京大生チャレンジコンテストに挑戦

ガーナ生物学チャレンジへの貢献

    IBO2012シンガポール大会日本代表の荒木大河さんが ガーナ生物学チャレンジをコーディネータとして組織し 大きな貢献をしました。 ガーナ生物学チャレンジは2016年5月にガーナ大学において成功裏に実施されました。大会ではJBOの問題をもとに作られた筆記試験が実施され、さらに参加者はガーナ大学での電気泳動体験セッションに参加しました。将来は国際生物学オリンピックへの参加を目指しているとのことです。

学術クラウドファンディングに挑戦

    IBO2014インドネシア大会日本代表の那須田桂さんらの学生チームが、合成生物学の国際大会であるiGEMに「細胞分裂で色が変わる大腸菌を作りたい!」というテーマで参加を目指しています。iGEM参加のための費用を学術クラウドファンディングにより調達しました。 (達成率174%)

    なおiGEMには IBO2007カナダ大会日本代表の本多健太郎さんはじめ 下のリストにしめすように多くのOBOGが参加してきています。iGEMは学生の国際的なコンテストであるばかりでなく、合成生物学のライブラリであるBioBrickに貢献していることでも注目されています。

    UT−Tokyo チーム 

    • 2010 仮屋園遼、本多健太郎
    • 2011 泉貴人、海老沼五百理、濱崎真夏
    • 2012 海老沼五百理、大塚祐太、水口智仁
    • 2013 海老沼五百理、大塚祐太、水口智仁
    • 2014 中村絢斗
    • 2015 中村絢斗、那須田桂
    • 2016 那須田桂、真田兼行

    Oxford iGEM

    • 2016 石田秀

日本生物学オリンピック2017 本選 広島大会 が開かれました

訃報 国際生物学オリンピック(IBO)コーディネーターセンター長(プラハ) Tomáš Soukup氏

     国際生物学オリンピック(IBO)の創設に関わり、それ以降、27年間、IBO運営の中心人物として活躍されてきたチェコ共和国のTomáš Soukup氏がご逝去されました。彼は、2016年2月25日の夜、研究所からの帰宅途中、プラハ市内の横断歩道を青信号時に横断中のところ、酒酔い運転の車にはねられ、頭部に大けがを負われました。その後、意識が戻らないまま入院治療を続けてこられましたが、さる2017年7月29日、プラハ市内の病院にてご逝去されました。まさにその日はイギリスの University of Warwick で開かれた第28回IBOの閉会式の日でした。同年、8月9日葬儀がプラハで執り行われ、IBOからは Steering Committee の Gerard Cobut 委員(ベルギー)が参列し、弔辞を述べました。

     Tomáš Soukup氏は骨格筋の生理学の権威で、チェコ国立科学アカデミー 生理学研究所で長年、骨格筋の成長とファイバータイプの制御に関する研究を続けてこられました。2009年に開かれた IBO筑波大会の後も、すぐに京都で開催中の第36回国際生理学会世界大会に出席、研究発表をされるなど、IBOの運営を一手に引き受けながらも、筋肉生理学の第一線で活躍してこられました。

     Tomáš Soukup氏は IBO大会や IBO Advisory Meeting においても指導的役割を果たしてこられ、その温かい包容力と人柄はまさに IBO の魂的存在でした。ここに深く哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。

             国際生物学オリンピック(IBO)日本委員会 

     

日本チーム全員 メダル獲得

IBO2017イギリス大会での日本チームの活躍

    IBO2017開会式でのSir Paul Nurse (2001年ノーベル生理学・医学賞)による基調講演


    イギリスの町並み

     開会式後のWelcome partyでの日本代表

    実験試験

    IBO2017総会でガーナチームの代理として同国のIBO加盟の意思を伝えているJBO OBの荒木大河さん(右端)。アメリカから翻訳チームに参加。大学在学中にボランティアとして活動し ガーナの生物学オリンピックの立ち上げと実施に貢献した。

    銀メダルを授与される日本代表のひとり 

     Farewell partyでの日本代表4名

    ギリシャ、ブルガリアから参加した生徒と交歓する日本チーム

日本チーム イギリスに向けて出発

     2017年7月21日(金)に科学技術館にて第28回国際生物学オリンピック(IBO2017イギリス)日本代表団 結団式がおこなわれ、その後代表団はイギリスに向けて出発しました。

    八杉貞雄・JBO運営委員長 松田良一・チームリーダー 

    お茶の水女子大・近藤るみ先生 米田梓・文科省 人材政策課 課長補佐

    吉田忍・JSF専務理事  OBOGによる激励JBO非公式応援団長  

    バスで成田空港 へ出発 

     第28回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    池田 亘孝

    イケダ ノブタカ

    筑波大学附属駒場高等学校(東京都)

    高3

    江口 彩花

    エグチ アヤカ

    桜蔭高等学校(東京都)

    高2

    佐藤 源気

    サトウ ゲンキ

    滋賀県立膳所高等学校(滋賀県)

    高3

    津島 彰悟

    ツシマ ショウゴ

    武蔵高等学校(東京都)

    高2

    JBO引率者

    氏 名

    所     属

    参加形態

    齋藤 淳一

    東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭

    ジュリー

    松田 良一

    東京大学大学院総合文化研究科 教授

    ジュリー

    浅見 崇比呂

    信州大学学術研究員 理学系 教授

    ジュリー

    太田 一寿

    長崎国際大学薬学部 准教授

    ジュリー

    工藤 光子

    立教大学理学部 生命理学科 特任准教授

    ジュリー

    笹川 昇

    東海大学工学部生命化学科 教授

    ジュリー

    杉山 宗隆

    東京大学大学院理学系研究科・理学部 准教授

    ジュリー

    鈴木 石根

    筑波大学植物代謝生理学 教授

    ジュリー

    野口 立彦

    防衛医科大学校生物学教室 助教

    ジュリー

    長谷川 雅美

    東邦大学理学部 教授

    ジュリー

    和田 洋

    筑波大学生命環境系 教授

    ジュリー

    岩間 亮

    東京工業大学科学技術創生研究院 博士研究員

    ジュリー

    荒木 大河

    Wesleyan University

    ジュリー

    日本代表団 日本代表の日程

      7月21日(金)  集合・結団式【科学技術館】 成田泊
      7月22日(土) 成田空港発・イギリスへ バーミンガム着 バーミンガム泊
      7月23日(日)  コヴェントリー着 大会登録、開会式
      7月24日(月)  実験試験会場視察、エクスカーション
      7月25日(火)  実験試験
      7月26日(水)  エクスカーション
      7月27日(木)  理論試験
      7月28日(金)  エクスカーション
      7月29日(土)  閉会式
      7月30日(日)  コヴェントリー発・成田へ 
      7月31日(月) 成田着 午後文部科学大臣へ表敬訪問(予定)

日本生物学オリンピック2017 予選が全国の会場で 7/16 に実施されました

    3,849名(女性:2,099名、男性:1,750名)が日本生物学オリンピック2017 予選に挑戦しました。

    出題された問題 および 解答・解説 を公開します。

日本生物学オリンピック2017 のお知らせ

イギリス大会 日本チーム 第二回特別教育

     国際生物学オリンピック2017 イギリス大会日本チームを対象にして 以下のようにお茶の水女子大学にて第二回特別教育を実施しました。

    日程:2017年5月3日(水)~5月5日(金)
    場所:お茶の水女子大学・理学部

    指導責任者  齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭
    会場責任者  近藤るみ  お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科准教授

    5月3日(1日目)
    8:30~12:30 「細胞生物学」理1-521
     宮本泰則、TA 大西真紀子 :動物細胞の観察、細胞接着分子フィブロネクチンによる細胞伸展の観察、細胞骨格
    「発生生物学」理1-521
     線虫の植え継ぎ作業
    13:30~18:00 「動物生理学」共3-307
     最上善広  TA :カエル神経筋標本の作成、活動電位の測定

    5月4日(2日目)
    9:00~12:30 「実験発生学」理1-521
     服田昌之 :ウニの受精、発生の観察、割球分割実験
    13:30~18:00 「酵素活性の測定」理1-521
     加藤美砂子、TA 小山香梨、行田綾乃 :酵素活性の測定、ピペットマンのハンドリングの練習
    16:30~18:00 「モデル生物の観察」理1-521
     近藤るみ :ショウジョウバエの胚の観察

    5月5日(3日目)
    9:00~12:30 「植物系統分類学」理1-521
     嶌田智:C3, C4植物のプレパラートの作成、観察
    13:00~14:30 「実験発生学」理1-521
     服田昌之:ウニの発生の観察、考察
    14:30〜16:00 「モデル生物の観察」理1-521
     佐藤敦子: 線虫の観察

佐賀県立致遠館高等学校での生物学オリンピック合同学習会

     2017年4月30日に、佐賀県で唯一理数科を持つ佐賀県立致遠館高等学校にて、生物学オリンピック合同学習会を実施しました。午前の部は生徒に対しての学習会で、致遠館高校が行っているSSHの一環として他校にも案内をして行われました。参加生徒は6名で、全員が致遠館の生徒でした。
     内容として初めにIBOの紹介をしました。特に参加する意義として、多くの知識を持つ事が必要である事や、実験技術の基礎を身につける必要、更に様々な知識を総動員して考察する楽しさを予め体験しておく等は、将来の研究者を目指す際の必要不可欠な要素であり、オリンピックはあくまでも通過点である事を説明しました。そして、国内大会で顔を合わせる全国の生徒との交流は、生物好きの集まりであること、国際大会では世界の生徒との交流があること等を話しました。次に過去問に触れ、見方を変えることで解答に近づくことを説明しました。生態学的な考察問題として、カラスムギの種子を見せました。初めに乾燥標本をそのままの状態で見せましたが、当然面白さに気づく生徒はいませんでしたが、次に水を含ませて生徒に見せると、いきなり動き出しますからその面白さに釘付けになりました。また佐賀県内でも見られるナガミヒナゲシの繁殖戦略について、昨年採集した乾燥標本を見せて、種子の散布形態の考察を行いました。最後に実技指導として、ツバキの葉の切片作成について体験をしてもらいました。通常行われる葉の横断面の切片作成に加え、葉の裏面にある気孔観察の為の、表面を削る様に行う切片作成方法も指導しました。生徒は、実に熱心に参加し、生徒の意識の高さを伺うことができました。

     

     午後は教員対象の学習会を実施しました。致遠館高校の教員三名ともう一人の教員が参加して、和気藹々とした雰囲気の中で実施できました。
     ここでは、生物学オリンピックに向けた取り組みを私自身が行った経緯も紹介しました。教員として勤務した学校と、その中で実施した生物教育についてお話しし、現役最後に勤務した学校でのSPPの取り組み・オリンピックとの出会い・本選試験問題の作成・校内での特別教育の内容をお話しし、二人の日本代表生徒の指導についてもお話ししました。
     国際生物学オリンピックに関しては、日本が参加してからの内容と、世界の生物教育のレベルが日本を上回っている事実についても説明しました。その中で我々教師がどの様にして実力を身に付けるかという事も説明しました。
     よく知られている春の七草から、幾つかの設問を用意しました。先ずは七草の中に、日本に古くからあったのではなく、外国からもたらされた植物三種類についてお話ししました。スズナ・スズシロは容易に想像できますが、ナズナについては分かっていませんでした。生物の教科書でナズナが取り上げられるのは、胚の発生・同義遺伝が思いつきます。同義遺伝で説明される槍型の果実を日本で見た事のある人は、いても稀ですが教科書に記載されている事から当然あるはずです。日本で見られないのは、元々日本の植物ではないからです。教えている教師が、当然気付いて当たり前の事実を、気付くか気付かないかで、生態的な見方が出来るか出来ないかが分かれる事を理解して貰いました。

     生徒対象・教員対象共に熱心に受講して頂き、充実した時間を過ごせた事に感謝します。

       (文責 石井規雄)

イギリス大会 日本チーム 第一回特別教育

    国際生物学オリンピック2017 イギリス大会日本チーム(2017年3月20日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように中央大学にて第一回特別教育を実施しました。

    日程:2017年3月28日(火)~3月30日(木)
    場所:中央大学生命理工学部

    指導責任者  齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭
    会場責任者  上村慎二  中央大学生命理工学部生命科学科教授

    3月28日(火) 9:00~18:00
    実習タイトル : 「タンパク質の濃度測定、酵素反応、電気泳動とウエスタンブロット」

    講師: 村上浩士  中央大学生命理工学部生命科学科教授
    TA : 高橋 惇、小菅清二、築坂由貴、中野杏依子

    3月29日(水) 9:00~18:00
    実習タイトル :「蛍光タンパク質を発現する大腸菌の破砕液の調製と蛍光スペクトル測定」
    講師: 箕浦高子 中央大学生命理工学部生命科学科准教授
    TA   : 山北晃平、荻原由太郎、 水岡優貴、中山優希
                 
    3月30日(木) 9:00~18:00
    実習タイトル :「ウニ体腔液中の未知タンパク質・色素物質の精製と分析」
    講師: 上村慎二 中央大学生命理工学部教授
    TA   : 高橋惇

       

第28回国際生物学オリンピック日本代表決定

     イギリス/コヴェントリーで開催される国際大会で、世界の仲間と生物学を深める

     国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第28回国際生物学オリンピック(2017年7月23日から30日までの8日間、イギリス/コヴェントリーで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました。
     日本代表および次点者は、全国3,469名の受験者から三次にわたる試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会・プロジェクトチームによる、数回の合宿を含む特別教育を受け、7月の国際大会に臨みます。国際大会においては、世界の各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。

     第28回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    池田 亘孝

    イケダ ノブタカ

    筑波大学附属駒場高等学校(東京都)

    高3

    江口 彩花

    エグチ アヤカ

    桜蔭高等学校(東京都)

    高2

    佐藤 源気

    サトウ ゲンキ

    滋賀県立膳所高等学校(滋賀県)

    高3

    津島 彰悟

    ツシマ ショウゴ

    武蔵高等学校(東京都)

    高2

     同 次点者(五十音順)
     日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加します。

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    栗生 美怜

    クリオ ミサト

    京都府立嵯峨野高等学校(京都府)

    高3

    近藤 唯貴

    コンドウ ユイキ

    山梨県立甲府南高等学校(山梨県)

    高3

     国際生物学オリンピックは、世界の中等教育学校の生徒を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を開花させるとともに、各国の生物学教育について情報を交換したり、生物学を学ぶ若者の国際交流を促進するために毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコ・スロバキア/オルモウツで開催)から数えて第28回となる2017年の国際大会はイギリス/コヴェントリーで開催されます。

    日本代表の抱負

    池田 亘孝          筑波大学附属駒場高等学校(東京都)
     日本生物学オリンピックを通して、生物学を「学ぶ」姿勢が大きく変わりました。国際大会でも他の選手との交流を楽しむと共に、このような機会を頂いたことに感謝し、日本代表として結果を残せるように頑張ります。

    江口 彩花          桜蔭高等学校(東京都)
     去年は悔しい思いをしたので選んで頂いて本当にうれしく思います。事前教育も含め、国際大会まで精いっぱい努力して、また全力で楽しみたいと思います。

    佐藤 源気          滋賀県立膳所高等学校(滋賀県)
     国際生物オリンピックに参加できるというまたとない機会を頂き、大変嬉しく思っています。自身の生物学への興味やモチベーション、実力をさらに大きく高めることのできるこの度の機会を存分に味わい、そして大会で良い結果が残せるよう、精一杯頑張りたいと思います。

    津島 彰悟          武蔵高等学校(東京都)
     国際生物学オリンピックの代表に選ばれたことを光栄に思います。貴重な機会なので、良い成績はもちろんですが、大会自体を楽しむこともできればいいと思います。

    (発表:2017年4月5日)

代表選抜試験の実施と出題された問題

     2017年7月にイギリスで開催される国際生物学オリンピック世界大会の日本代表を選抜する試験を2017年3月20日(月・祝)に実施しました。

     代表選抜試験に出題された問題および解説を公開します。

国際生物学オリンピックを2020年に長崎で開催

     国際生物学オリンピック(IBO)は生物学に関心を持つ高校生等を対象とした国際的なコンテストです。若者たちに生物学の問題や実験に挑戦する場をあたえ、生物学への興味を喚起し、科学者への道に導くものです。さらに、生物学を学ぶ生徒どうしの国際的交流の機会をあたえ、生物学教育に関する問題の国際的な調査や意見交換も推進します。
     国際生物学オリンピックの2020年国際大会を日本で開催するよう 昨2015年7月にデンマークのオーフスで開催された国際ジュリー会議において正式に承認されました。これを受けて 開催地などの検討を文部科学省はじめ関係する諸方面とともにすすめて来たところです。このたび、下記の要領で開催するよう準備することを決定しました。
     日本において国際生物学オリンピック国際大会を開催するのは、2009年の筑波大会につぎ2回目となります。国際大会を複数回開催することは 規模の小さかった初期(第1,3回、チェコおよびスロバキア)を除けば、日本が初めてです。
     国際大会の規模が前にもまして拡大していることなどを勘案して 開催地を長崎県としました。2020年には東京周辺において国際オリンピック・パラリンピックが開催され スポーツ競技を通して国際的な親善をはかることとされています。同じ時期に、科学する能力を国際的に競う場を日本が提供することは、科学・技術の健全な発達に日本が寄与し、人類文明の持続的発展への貢献をなすことで 日本の高い国際的な地位を築くことにつながります。長崎に全世界から生物学を志し将来指導的な立場にたつ若者と、それを育む教育関係者が多数集います。原子爆弾という20世紀の科学・技術のもたらした負の遺産に 国際生物学オリンピック参加者が長崎において近しく触れます。これは 科学と社会について深く思索を巡らすのに得難い契機を彼らに与えるものと期待されます。
     国際生物学オリンピック2020国際大会開催の意義を理解いただき、その成功のために支援いただけますよう、心からお願い申し上げます。

      記

    • 会 期:2020年7月3日(金)~7月11日(土)(予定)
    • 会 場:長崎国際大学(試験)およびハウステンポス(式典・会議および宿泊)
    • 参加数(予測):70ヵ国・地域以上、代表生徒 約300名(各国4名まで)、各国ジュリー(審査・引率)約350名、運営スタッフ約150名(予定)
    • 体 制:国際生物学オリンピック2020組織委員会、科学委員会、募金委員会、実行委員会
    • 共催・後援など(予定):文部科学省、日本科学技術振興財団、長崎県、佐世保市、長崎国際大学

    発表文(2016年5月20日)

応用物理学会春季講演会(東工大大岡山キャンパス)での発表

     2016年3月20日(春分の日)午前9時より、東京工業大学西6号館2階の621号教室にて、「科学教育コンテストを活用した次世 代人材育成」と題したシンポジウムが行われた。
     はじめに東京工科大学の毛塚博史氏による「物理チャレンジ教育活動と国際物理オリンピックへの日本参加」と題する講演があり、国際物理 学オリンピックに参加した経緯が紹介され、代表生徒を選考する側からの内容紹介として、物理チャレンジについての説明等があった。続い て、京都大学博士課程の植松祐輝氏による「物理チャレンジと物理教育 : 出場経験者としての視点から」と題する講演があり、物理チャレンジから、物理学オリンピックの専攻過程とその後の物理教育について紹介があった。
     3人目にJBO教育支援部会の石井規雄が「国際生物学オリンピックに向けた学生指導の経緯から〜いかにして代表生徒を指導したか〜」と 題して、代表生徒を出す目標ではなく、研究者養成の通過点としての生徒指導の重要性を講演した。
     4人目に福井県教育庁義務教育課の三崎光昭氏による「中学生のための理数探求イベント(ふくい理数グランプリ)」での中学生の生き生き とした取り組みについての講演があった。
      最後にJSTの河崎泰介氏による「次世代人材育成における科学技術コンテストの役割」と題する講演があり、JSTが取り組んでいる「科学 の甲子園」などの紹介がされた。以上の5件が招待講演である。その他に会員発表として福井大学の葛生伸氏による「アドバイザーの立場から 見た高校生のための理数探求イベント(ふくい理数グランプリ)」と題して、高校生の取り組みについて紹介があった。
     物理にとっては他の分野である生物学オリンピックが、どのような取り組みを行っているのかを知って頂く良い機会であった。   (文 責: JBO教育支援部会主査 石井規雄)
    講演者の方々:写真の左から、毛塚博史氏、植松祐輝氏、石井規雄、三崎光昭氏、河崎泰介氏

埼玉県教育委員会主催 科学五輪研修でのJBOの活動

     平成28 年1月24日(日)に、埼玉県行田市にある埼玉県総合教育センターにて、高校教員対象の科学五輪研修会が行われた。生徒が大学入試に追われ、高等学校も入学選抜試験が間近 ということもあって、物理5名・化学6名・生物4名の受講者を対象に実施された。しかし、実習を行うに当たっては、少人数の方が密度の高 い研修会ができるので、終始和やかな雰囲気で実施する事ができた。
     9時半から11時半まで、IBOの歴史に始まり、JBOの歴史、国内選抜試験日の変化、各回の様々なエピソード等について説明し、メダ ル獲得の変化と各国の取り組み、日本の取り組みについても説明した。また、生徒をどのように指導すると良いのかについても説明した。日本 代表生徒を指導するには、代表にするための指導をするのではなく、一人の研究者を養成する事を目標にすることで、たまたま代表生徒が育つ ということを説明した。
     午前は更に1時間程ツバキの葉の切片作成技術を伝授した。午後は、ツバキの葉の切片観察とスケッチの実習を行った。スケッチに関して は、実際に体験をしなければ中々上達しないことを実感してもらった。更に、葉の裏面にある孔辺細胞の観察も行った。始めは孔辺細胞の区別 がつかなかったが、次第に孔辺細胞が見えるようになり、孔辺細胞の大きさについて理解することができた。合計6時間の研修は、充実した時 間となったことを受講者から聞き、実施した側としても満足のいくものであった。
            (文責  JBO教育支援部会主査 石井規雄)

生物学オリンピック問題集 [実験編]

生物学オリンピック問題集 [実験編] が出版されました。

国際生物学オリンピック日本委員会、筑波大学問題集[実験編]編集委員会
野村港二(筑波大学教授)、岩本浩二(筑波大学准教授)編
B5判,248頁 2015/09/18発行 ¥ 2,592 ISBN 978-4-86399-316-7

◆ 2009年に筑波大学で開催された「国際生物学オリンピック日本大会」(IBO 2009)および過去の大会で出題された実験課題の問題解説集です。
◆ 各問題の出題意図や問題の背景(生物学的意義,理論的背景),観察のポイント,材料の選択や実験のコツがわかりやすく解説されています。
◆ IBOを目指す中高生には格好の手引書,中高の理科(生物)教員には実験授業・指導のヒントとなる1冊。保護者の方々にもおすすめです!
◆ 実験動画の一部が下記サイトでウェブ配信されています。
https://www.igakuhyoronsha.co.jp/5000/?ISBN=978-4-86399-316-7


生物学の実験操作の基本

国際生物学オリンピック25周年 記念刊行物

国際生物学オリンピック 2020年日本開催を目指して裾野拡大を

産 官学連携ジャーナル 2014年1月号

    IBOはなぜ必要か?

    わが国では教育機会の平等と「落ちこぼれ」防止を念頭に教育政策が進められてきた。その一方で特定分野における才能の発掘と育成はス ポーツ分野あるいは芸術分野にとどまり、学問分野では国レベルでの取り組みは十分とは言えなかった。しかし、IBO加盟国では科学技術が その国の産業力の根幹を成すとの認識から、それを支える次世代層の科学教育に力を注ぎ、生物学における突出した才能の発掘と育成に並々な らぬ力を注いでいる。科学分野における才能を個人の属性に帰するのではなく、社会で共有財産として育てていこうという発想である。日本に おいてもJBOが発足して以来、生物学に関するさまざまな啓蒙活動(日本生物学オリンピックフォーラム)や国内選抜、代表生徒の特別訓練 等を通じて、中高校生たちに生物学の面白さを伝える新しい流れができた。生物学に傾倒することに社会が価値付けをすることで、それまで生 物好きな変わり者扱いされてきた生徒が自信を持ち、それが人生の転換につながった例が幾つも出てきたことは誠に望ましいことである。国の 内外に広がる同好の仲間のネットワークが構築され、それを生かした将来の発展も期待される。

生物学オリンピック OB/OGによる 問題挑戦へのすすめ

    2010年から2012年の一次予選問題について 2010年韓国大会出場の栗原、2010年韓国大会・2011年台湾大会出場の三上、 2011年台湾大会出場の大塚、久米、松田の5名のOB/OGが 解説しています。一次予選の問題に みなさん 挑戦してみてください。

IBOガイド

    このガイドブックは、IBO コーディネートセンター(プラハ)が2011年10月に公表した「IBO Guide、Edition 23 」の日本語版です。 国際生物学オリンピックを開催する目的や、どのように試験問題が作られるかなど、国際大会の運営について詳しく説明したものです。JBO(国際生物学オリンピック日本委員 会)が主催する「日本生物学オリンピック の役割のひとつは、国際大会に出場する日本代表を選抜することです。ただし、 日本生物学オリンピックはそれにとどまらず、生物学に興味を持つ生徒に等しく挑戦の機会をあたえるプラットフォームでもあります。生徒は最先端の研究現場にふれたり、多く の同好の仲間達と交流することにより、科学とは何かを一層深く理解することが期待されます。このガイドブック(和訳)が、生物好きの日本の生 徒の皆さんが世界に羽ばたくきっかけとなることを祈念します。
     
  • IBO ガイド, 23版 2011年(日本語)(PDF形式:1.5MB)

東日本大震災を被災した学校に「キャンベル生物学」を寄贈

    各県の被災した学校では 学習図書などが失われたところも多くあります。 JBOは 生物学をこころざす生徒に活用してもらおうと、「キャンベル生物学」の出版元の丸善出版に協力いただいて、同書を被災校に寄贈します。

    Miyagi_Nov_2011

     

     

     

     

    2011年11月4日 宮城県教育委員会を訪問して贈呈
    前列:宮城教育大・見上一幸教授、浅島誠JBO委員長、小林伸一教育長、池田和博丸善出版取締役、石和貞男 JBO運営委員長


学びのなかに復興への意欲を 丸 善出版株式会社・社長

    学術書、専門書は、何が普遍性をもった事実かを突き止めようとすることのできる情報源として機能しております。また、ひとたび手に 取れば、その後はほとんどエネルギーを必要としないメディアでもあります。「これから私たちはどこへいくのか」を考えるにあたって、 もっともふさわしいメディア/情報源であると自負いたしております。

東北・関東大震災にあたって

 このたび東北・関東大震災に遭われた方々、特にご家族、ご友人、大切な方を失われた方々に心からお見舞いを申し上げます。戦後、最悪の事 態となった今回の太平洋沖の大地震とそれに伴う大津波、そして福島の原子力発電所事故、次々と起きている災害に深く心を痛めています。一瞬に して非常に多くの尊い命が奪われ,依然として大勢の方々が行方不明となっているこの大惨事は、世界中の人々の胸を痛めました。その恐ろしさは 決して忘れることはないでしょう。一日も早い復興を心から願っています。このために世代、地域や職場、国を超えて皆様と共に力を合わせてこの 難局を乗り越えていきたいと思っています。

 次世代を担う多くの若者の尊い命を失った悲しさは筆舌にあらわしがたいところです。災害の余波も当分続きますが、そのような中にあるから こそ、私達、生かされている者はこれから不撓不屈の精神でもって前向きに学問をし、自然を知り、多くの生き物に学び、叡智を養い、日本のみな らず世界の平和と人間の豊かさに貢献したいものです。

  若い皆様一人一人がこの苦難多き状況を乗り越えて、明日の日本および世界を背負う人として育つため勇気と努力を惜しまず、強い気持ちを持って目標に向かって歩まれることを 信じています。共にがんばって参りましょう。

                      国際生物学オリンピック日本委員会 
                          委員長  浅島 誠


 

ヘッダー画像について

ヒメコマツの小枝の断面の画像「ヒ メコマツの小枝の断面」
東邦大学名誉教授 吉崎 誠 先生 「海 藻研究日誌」より提供いただきました。


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