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JBO本選出場者インタビュー:梶谷碧さん

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

梶谷碧さん
所属:
東京大学 理学部生物学科 4年
出身:
東京都立西高等学校
出場:
JBO2017 広島

Q:JBOをどうやって知りましたか?

高3の時に、既に生物選択は決まっていて、当時の担任が生物の先生で、その先生が紹介してくれました。
生物学オリンピック(JBO)の存在自体はなんとなく知っていたんですけど、気軽に挑戦できるんだと知ったのは高3でした。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

本選に進むことを目標にしていたので、予選の過去問をひたすら解くのが、一番の対策でした。
7、8年分くらいを、少ない年度は1回だけ一通り解きました。
多い年度では、2、3回解きました。
最初は、全然解けなかったです。
その時は、高3ではあったんですけど、生物の範囲が終わり切っていなかったんです。
なので、過去問を解いて、初めて習う範囲のこともありました。
そういうときは、教科書などに戻って「こういうことになってるのか」と分かった上でもう一回挑戦していました。
高校生物の教科書と、図説(スクエア最新図説生物neo)をかなり使い込みました。
キャンベル生物学は当時手元になかったので、あまり参考にすることはなかったです。
分からない問題があったときに、学校の先生に質問したこともほとんどなかったと思います。
基本的には図説などを使って調べました。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

クラスに一緒に受ける人が多かったので、予選までの4ヶ月の間に放課後、4、5人で過去問を解いて、教え合ったりしていました。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

4ヶ月間の放課後をJBOの勉強に費やしたことになりますが、その時の勉強がそのまま受験勉強の過程にある感じでした。
両立というより、JBOのためにやった勉強をそのまま受験勉強に生かしたという形になります。

Q:大学進学(推薦入試・AO入試)に役立ちましたか?

ちょっと考えたんですけど、私は結局使わなかったですね。

Q:大学進学(筆記試験)に役立ちましたか?

はい。かなり役立ったと思います。
学校の生物の範囲が全部終わるのが少し遅かったので、それより前にJBOの試験対策という形で全部さらえたのも、すごく役立ったと思います。
本選での話になりますが、実際に実験をやって、その考察問題が出てくるっていうのが大学受験でも必要になってくるスキルだったので、それを先に体験できたのが良かったです。

Q:今振り返ってJBOに挑戦してよかったことは?

生物選択が、学校ですごくマイナーな存在だったので、JBO本選で「生物を志したいと思ってる人がこんなにいっぱいいる」っていうのを、大学に入る前に知ることができたのは、モチベーションにつながったと思います。
そこで知り合った人と今になってもまだ接触する機会があるというのは、今のモチベーションにもかなりつながってるなと感じます。

Q:現役挑戦者へのエール!

皆さん生物が好きで挑戦したいと考えていると思うので、是非好きをカタチにできるように、と思います。
カタチに残せなくても良いと思いますが、生物が好きでJBOに挑戦して、いい結果が取れたとか達成感を得られたというような経験が、受験やその後の人生にもつながってくると思うので、ぜひ挑戦頑張ってください。

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