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日本生物学オリンピック2016 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2017 イギリス大会日本代表候補16名を対象にして 2016 冬期特別セミナーを開催しました。

    日程:2016年12月24日(土)~12月26日(月)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)
    会場責任者:松田良一(JBO委員 東京大学総合文化研究科教授)

    担当者

    講師

    • 嶋田正和  東京大学教授
    • 笹川 昇  東海大学教授(JBO運営委員)

    実験講師

    • 野口立彦 防衛医科大学医学教育学部助教
    • 島 亜衣 東京大学生産技術研究所研究員 

    TA

    • 矢野遥香 東海大学大学院工学研究科応用理化学専攻 
    • 柴田遥香 東海大学工学部生命化学科 
    • 福田裕子 東京大学教養学部
    • 清水裕矢 東京大学総合文化研究科 

    スケジュール

    ●12月24日(土)【第1日目】
    9:00~ 11:30 分子生物学実験 I   笹川 昇 (JBO)  実習室(21 KOMCEE)
            ボイル法によるプラスミドDNAの精製
    13:00~18:00  アルカリ法によるプラスミドDNAの精製
            アガロース電気泳動・染色

            ニワトリ(13日胚)の解剖

    ●12月25日(日)【第2日目】
    9:00~12:00 分子生物学実験 II   笹川 昇 (JBO)  実習室(21 KOMCEE)
            アルカリブーム法によるプラスミドDNAの精製
            アガロース電気泳動の結果解析 

            ニワトリ(14日胚)の解剖/マウス解剖(デモ)

    ●12月26日(月)【第3日目】
    9:00~10:30 生物統計学 I(講義・実習)嶋田正和 (東京大学)  情報教育棟

    13:30~16:00 生物統計学II(講義・実習)嶋田正和 (東京大学)  情報教育棟
      1. t 検定とは何か
      2. Rを用いた t 検定の操作
      3. 回帰直線と近似式の作り方
      4. カイ二乗検定
       

静岡県「オリンピック・チャレンジ」での講習

    平成28年8月7日(日)、12月11日(日)、12月26日(月)の3日間、静岡県内の高校生や教員が静岡県総合教育センターに集まり、静岡県教育委員会主催の「オリンピックチャレンジ」が開催された。この企画は一昨年から始まったものであるが、昨年に引き続き、今年もJBO委員会から講師が派遣された。

    8月7日(日)午後
    前半は、元千葉県立船橋高等学校教諭で、教育支援部会主査の石井規雄委員が講義を担当し、国際生物学オリンピックの歴史から始まり、参加国数の動向、国別メダル獲得の傾向などを解説した。同様に、国内での予選と本選の歴史や参加者の動向を述べた。次に、国際大会に参加した代表生徒達をいかに指導したか話をし、研究者養成と代表者の指導が同じであることを伝えた。さらに、生物学を学ぶ上で重要なことは「すべての生物を大切にする心」であるとも述べ、参加生徒は耳を傾けて熱心に聞いていた。(写真:スケッチを行う生徒達)

    後半は、ヤマトモンツキダニ(Trhypochthonius japonicus Aoki)のスケッチの実習を行った。まず「描く用紙に対して適当な大きさが必要であり、小さなスケッチは誤魔化しである」「大きく・正確に・美しくが重要である」等、スケッチの基本的な心得を述べた後、使用する道具についての細かい解説をした。写真からも分かるとおり、スケッチが始まると生徒たちは一心不乱に取り組んでいた。また、実習の最後に、石井委員が描いたスケッチのコピーを配布し、各生徒が自分の描いたスケッチとの比較を行った。(写真:スケッチを比較する生徒)

    12月11日(日)午前と午後 
    花粉媒介戦略について講義を行った。前半は、減数分裂とその目的、重複受精、花粉形成と胚珠形成、有胚乳種子と無胚乳種子、種子と果実の違いなどについて解説し、後半は、花粉を運ぶ媒介は多様であることを述べた後、風媒花、鳥媒花、虫媒花などについて実際の植物を写真で示しながら解説を行った。特に、ナメクジが媒介するオモト(Rohdea japonica)やハラン(Aspidistra elatior)の話もあり、生徒たちは興味深そうに聞いていた。(写真:石井委員の講義の様子)

    12月26日(月)午前と午後
    種子の繁殖戦略についての講義および観察を行った。まず、種子の散布方法は多様であり、風散布種子、鳥散布種子、獣散布種子、昆虫散布種子、水散布種子、重力散布種子、自動種子などがあることを述べ、各タイプの種子の解説を行った。また、石井委員が持参した20種以上の種子(カラスムギ(Avena fatua)、ナガミヒナギシ(Papaver dubium)、イノコズチ(Achyranthes bidentata var. japonica)など)を生徒たちがルーペで観察したり、スケッチしたりした。さらに、紙テープを使って種子模型を作成して飛ばしたり、種子の特徴に対して考察を行ったりして、種子の繁殖戦略について学んだ。(写真:観察した多数の種子)
                 (文責 JBO教育支援部会 副主査 谷津潤)

日本生物学オリンピック2016 本選 筑波大会の結果

国際生物学オリンピック ベトナム大会で全員メダル

    2016年7月17日 - 24日、ベトナム・ハノイのHanoi National University of Educationにおいて第27回国際生物学オリンピック大会が開催され、日本代表4名全員がメダルを獲得しました。

          外山 太郎さん  金メダル
          中桐 悠一郎さん 銀メダル
          保呂 有珠暉さん 銀メダル
          村上 侑里夏さん 銀メダル

    参加国数/人数は68か国・地域 / 263名でした。なお4名の代表の評点の計で国別の順位を比べると 日本は5位でした。

    左から 外山 太郎さん、村上 侑里夏さん、中桐 悠一郎さん、保呂 有珠暉さん


    2016年7月25日に文部科学副大臣を表敬訪問し 表彰されました。

    左側から 伊藤洋一(文部科学省 科学技術・学術政策局長)、笹川 昇(JBO運営委員、東海大学工学部教授)、保呂有珠暉 (2016年IBOハノイ大会 銀メダリスト)、大月亮太(2009年IBOつくば大会 金メダリスト、京都大学大学院生)、外山太郎 (2016年IBOハノイ大会 金メダリスト)、松田良一(JBO運営副委員長、東京大学教授)、富岡 勉(文部科学省 副大臣)、浅島 誠(JBO組織委員会委員長、東京理科大学副学長、東京大学名誉教授)、中桐悠一郎 (2016年IBOハノイ大会 銀メダリスト)、岩間 亮(2005年IBO北京大会 銅メダリスト、東京工業大学博士研究員)、村上侑里夏 (2016年IBOハノイ大会 銀メダリスト)、神代 浩(文部科学省 科学技術・学術総括官)(敬称略)

松田良一JBO委員が国際生物学オリンピック(IBO)の運営委員に選出される

     国際生物学オリンピック ハノイ大会(IBO2016)期間中に行われたIBO総会で、松田良一JBO副委員長がIBO運営委員会(Steering Committee, SC)の委員に選出されました。SC委員は6名で任期は4年間(今回選出の委員の任期:2016-2020年)です。SCはIBOの組織や運営に関わる事項を審議し、IBOの将来を方針づける重要な組織です。(参照:IBOガイドブック

     JBOは2009年のIBO筑波大会に続き2020年に長崎での国際大会を計画しています。IBOの初期(チェコ、スロバキア)を除けば、国際大会を複数回開催する国は日本が初めてとなります。また、日本は国際大会で教育セッションを組織するなど、IBOの意義を高め、国際的な教育活動を継続的に行うための様々な提案をしています。

     この選挙は立候補制ではなく、互いの推薦によって候補者が決められ、投票が行われました。今回の松田JBO委員のIBO-SC委員への選出は、JBOの真摯な活動にたいする各国の高い信頼と評価の現れとみることができます。

日本生物学オリンピック2016 予選が 7/17 全国で実施されました

    出題された問題 および 解答・解説 を公開します。
    本選参加資格者80名の受験番号のリストを受験申し込み受け付け後にお知らせしたウェブアドレスのページに掲載しています。


    5月末で締め切られ、4,034名の参加申し込みがありました。参加申し込みが4,000 名を超えたのは2016年が初めてです。

    たくさんのご応募 ありがとうございました。また 応募数の拡大に尽力いただいた各方面に あつく御礼致します。


    ポスターにあるニワトリの2.5日胚の各部の説明はこちらに掲載し ています。胚の写真は石井泰雄氏提供

    参加申込:2016年4月1日(金)~5月31日(火)

  • 予 選
  • 日 時:2016年7月17日(日)13:30~15:00
    会 場:全国約80か所の大学や高等学校
    参加費:無料
  • 本 選
  • 期 日:2016年8月19日(金)~22日(月)
    会 場:筑波大学
  • 代表選抜試験
  • 期 日:2017年3月20日(月・春分の日)
    会 場:科学技術館(東京都千代田区)

実験のワザを鍛える

実体顕微鏡下でのピンセット操作

 

国際生物学オリンピックを2020年に長崎で開催

     国際生物学オリンピック(IBO)は生物学に関心を持つ高校生等を対象とした国際的なコンテストです。若者たちに生物学の問題や実験に挑戦する場をあたえ、生物学への興味を喚起し、科学者への道に導くものです。さらに、生物学を学ぶ生徒どうしの国際的交流の機会をあたえ、生物学教育に関する問題の国際的な調査や意見交換も推進します。
     国際生物学オリンピックの2020年国際大会を日本で開催するよう 昨2015年7月にデンマークのオーフスで開催された国際ジュリー会議において正式に承認されました。これを受けて 開催地などの検討を文部科学省はじめ関係する諸方面とともにすすめて来たところです。このたび、下記の要領で開催するよう準備することを決定しました。
     日本において国際生物学オリンピック国際大会を開催するのは、2009年の筑波大会につぎ2回目となります。国際大会を複数回開催することは 規模の小さかった初期(第1,3回、チェコおよびスロバキア)を除けば、日本が初めてです。
     国際大会の規模が前にもまして拡大していることなどを勘案して 開催地を長崎県としました。2020年には東京周辺において国際オリンピック・パラリンピックが開催され スポーツ競技を通して国際的な親善をはかることとされています。同じ時期に、科学する能力を国際的に競う場を日本が提供することは、科学・技術の健全な発達に日本が寄与し、人類文明の持続的発展への貢献をなすことで 日本の高い国際的な地位を築くことにつながります。長崎に全世界から生物学を志し将来指導的な立場にたつ若者と、それを育む教育関係者が多数集います。原子爆弾という20世紀の科学・技術のもたらした負の遺産に 国際生物学オリンピック参加者が長崎において近しく触れます。これは 科学と社会について深く思索を巡らすのに得難い契機を彼らに与えるものと期待されます。
     国際生物学オリンピック2020国際大会開催の意義を理解いただき、その成功のために支援いただけますよう、心からお願い申し上げます。

      記

    • 会 期:2020年7月3日(金)~7月11日(土)(予定)
    • 会 場:長崎国際大学(試験)およびハウステンポス(式典・会議および宿泊)
    • 参加数(予測):70ヵ国・地域以上、代表生徒 約300名(各国4名まで)、各国ジュリー(審査・引率)約350名、運営スタッフ約150名(予定)
    • 体 制:国際生物学オリンピック2020組織委員会、科学委員会、募金委員会、実行委員会
    • 共催・後援など(予定):文部科学省、日本科学技術振興財団、長崎県、佐世保市、長崎国際大学

    発表文(2016年5月20日)

日本チーム ベトナム大会にむけて出発

     2016年7月15日(金)に科学技術館にて第27回国際生物学オリンピック(IBO2016ベトナム)日本代表団 結団式がおこなわれ、その後代表団はベトナムに向けて出発しました。

    八杉貞雄・JBO運営委員長 浅島誠・JBO委員長

    4人の代表に代表認定証

    山崎純一・東邦大 学長 室伏きみ子・お茶大 学長

    新免寛啓・文科省 人材政策課長補佐 藤川淳一・JSF専務理事

    OBによる激励

    記念のうちわ(アサガオ) 羽田空港へ出発

第27回国際生物学オリンピック日本代表

    氏 名

    在学校

    学年

    性別

    学校所在地

    外山 太郎

    宮崎県立宮崎西高等学校

    高2

    宮崎県

    中桐 悠一郎

    立命館慶祥高等学校

    高2

    北海道

    保呂 有珠暉

    灘高等学校

    高1

    兵庫県

    村上 侑里夏

    桜蔭高等学校

    高3

    東京都

JBO引率者(ジュリー)

    氏 名

    所     属

    齋藤 淳一

    東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭

    松田 良一

    東京大学大学院総合文化研究科 教授

    笹川 昇

    東海大学工学部生命化学科 教授

    渋谷 まさと

    女子栄養大学短期大学部 生理学研究室 教授

    中島 春紫

    明治大学農学部農芸化学科 教授

    野口 立彦

    防衛医科大学校生物学教室 助教

    和田 洋

    筑波大学生命環境系 教授

    岩間 亮

    東京工業大学科学技術創生研究院 博士研究員

    大月 亮太

    京都大学大学院理学研究科生物科学専攻1年

    水口 智仁

    慶応大学医学部6年

    松田 こずえ

    自由学園最高学部 非常勤講師

ベトナム大会 日本チーム 第二回特別教育

     国際生物学オリンピック2016 ベトナム大会日本チームを対象にして 以下のように東邦大学にて第二回特別教育を実施しました。

    日程:2016年4月29日(金)~5月1日(日)
    場所:東邦大学・理学部

    指導責任者  齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭
    会場責任者  長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科      教授

    4月29日(1日目):動物系統分類学  講師:土岐田 昌和 東邦大学理学部生物学科講師
     -脊椎動物における四肢の形態と進化-  魚類、両棲類、哺乳類、鳥類の鰭 と四肢の比較解剖

    4月30日(2日目):動物生態学   講師:長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科教授
     1.動物の食う食われるの関係
     2.陸生甲殻類の形態的多様性

    5月1日(3日目):植物生理生態学  講師:丸田恵美子 元東邦大学理学部生物学科 教授
     様々な生態環境に生育する植物の水分生理と生態

      

     

ベトナム大会 日本チーム 第一回特別教育

     国際生物学オリンピック2016 ベトナム大会日本チーム(2016年3月21日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように東邦大学にて第一回特別教育を実施しました。

    日程:2016年3月29日(火)~3月31日(木)
    場所:東邦大学・理学部

    指導責任者  齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭
    実行委員長  渡辺直子  東邦大学理学部生物分子科学科主任 教授
    会場責任者  長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科      教授

    3月29日(1日目):生化学  講師:松本紋子 東邦大学理学部生物学科講師
     イオン交換クロマトグラフィー、タンパク質定量、SDS-PAGE電気泳動

    3月30日(2日目):生化学 講師:松本紋子 東邦大学理学部生物学科講師
     電気泳動の結果解析、酵素活性の測定
    細胞生物学・分子生物学 講師:岸本利彦 東邦大学理学部生物分子科学科 教授
     プラスミドベクターへのDNA断片の挿入と大腸菌への形質転換

    3月31日(3日目):細胞生物学・分子生物学 講師:岸本利彦 東邦大学理学部生物分子科学科 教授
     PCR法による組換え大腸菌の検出

     

個別指導の体制

    次の組織の先生方がベトナム大会への日本代表および次点者を個別に指導しています。◎:指導とりまとめ

    北海道大学
    黒岩麻里 理学研究院生物科学部門 教授
     栃内 新 理学研究院生物科学部門 特任教授 
     増田隆一 理学研究院生物科学部門 教授
     山下正兼 理学研究院生物科学部門 教授
     山口淳二 理学研究院生物科学部門 教授
     柁原 宏  理学研究院生物科学部門 准教授
     水波 誠  理学研究院生物科学部門 教授
     萩原克益 理学研究院生物科学部門 助教
     高田泰弘 理学研究院生物科学部門 准教授
     滝谷重治  理学研究院生物科学部門 准教授
     綿引雅昭  理学研究院生物科学部門 准教授

    御茶の水女子大学
    近藤るみ  基幹研究院自然科学系 准教授
     宮本泰則 基幹研究院自然科学系 准教授
     服田昌之 基幹研究院自然科学系 教授
     最上善広 基幹研究院自然科学系 教授
     千葉和義 基幹研究院自然科学系 教授
     嶌田 智 基幹研究院自然科学系 准教授
     佐藤敦子 基幹研究院自然科学系 助教
     作田正明 基幹研究院自然科学系 教授
     加藤美砂子 基幹研究院自然科学系 教授

     駒井 智幸 千葉県立中央博物館

    甲南大学神 戸大学
    日下部 岳広 甲南大学 理工学部生物学科 教授
     武田 鋼二郎 甲南大学理工学部生物学科 講師
     後藤 彩子  甲南大学理工学部生物学科 講師
     深城 英弘  神戸大学理学研究科 教授
     坂山 英俊  神戸大学理学研究科 准教授
     石崎 公庸  神戸大学理学研究科 准教授

    宮崎大学
    中山 迅  教育学研究科 教授
     保田 昌宏  農学部 教授
     西田 伸  教育学部 准教授
     伊丹 利明  農学部 教授
     稲葉 丈人  農学部 准教授
     剣持 直哉  フロンティア科学実験総合センター 教授
     八ツ橋 寛子 教育学部 准教授
     大野 和朗  農学部 准教授 

     大富 潤   鹿児島大学 農水産獣医学域水産学系 教授

    どのような内容の指導がされているか

    ゴカイの解剖と形態観察(頭部の感触手や吻,疣足,消化管など)
    植物の諸器官の解剖と観察(オオムギとトウモロコシの葉の断面の比較観察
    シロイヌナズナとイネ科の草本の花の解剖,ヒメツリガネゴケの観察など)
    分子生物学実験(PCR,アガロースゲル・LB培地の作成,アガロースゲル電気泳動,制限酵素処理など)
    コオロギ・ザリガニの解剖と器官観察
    系統樹作成
    ミクロメーター・細胞計数盤の使用方法、細菌のグラム染色
    カイコの解剖

    ファージの実験
    イカ、カニの解剖
    陸上植物の観察
    ザリガニ、エビの解剖
    酵素活性の測定
    C3, C4植物の観察
    ミミズの解剖
    カエルの神経筋標本
     
    昆虫サンプル(ショウジョウバエ,フタツメカワゲラ)の固定
    ショウジョウバエ,フタツメカワゲラの実体顕微鏡を用いた解剖と顕微鏡による無染色での観察
    ショウジョウバエの解剖錬習、アシナガアリの解剖・脳の摘出、微分干渉顕微鏡による観察
    昆虫サンプルの脱水、昆虫サンプルのパラフィンへの埋め込み
    二分式検索表による、様々なアリ類(ハリアリ、アシナガアリ等)の同定
    アメリカザリガニの雄と雌の解剖、神経系の完全な摘出
    マダコ、イワムシの解剖、ニハイチュウの顕微鏡観察
    大腸菌、枯草菌、ヨーグルト等のグラム染色
    陸上植物の進化に関する講義とシャジクモ藻類の実体顕微鏡での観察
    シロイヌナズナにおけるオーキシンの働きと数種類のミュータントの観察
    ホンビノスガイ(二枚貝)、バイ(巻貝)の解剖
    ホヤの解剖、輸精管、輸卵管から配偶子を取り出して受精させ、卵割を観察
    オタマジャクシ型幼生の実体顕微鏡、微分干渉顕微鏡を用いた観察
    ホヤの研究状況についての解説
     
    ゼブラフィッシュの胚の観察・殻むき、インベキュートの操作の練習
    プラスチック化された標本の観察、ホルマリンで固定されたトカゲの解剖
    遺伝子の変異、SDS-PAGE電気泳動、シロイヌナズナの花の解剖
    ライゲーション操作、磁性吸着カプセルを用いてライゲーションされたプラスミドを精製
    プライマーの2通りの組み合わせを用いて2種類のテンプレートをPCR法で増幅
    精製されたプラスミドを制限酵素(EcoRI, NotI, BamHI)で切断、塩基配列の波形の読み取り
    PCRの結果・切断の結果を確認するためにDNAのアガロースゲル電気泳動
    パラフィンで固めた組織の薄片作製、薄片の染色・観察
    ミナミアオカメムシの解剖・観察 ミナミキイロアザミウマの観察

日本生物学オリンピック2016 参加募集中

    募集要項の予選会場リストでの会場番号のひとつについて訂正があります。
    九州・沖縄地方の会場のうち 中村学園大学の会場番号は印刷では74ですが、84に変更します。

    ポスターにあるニワトリの2.5日胚の各部の説明はこちらに掲載しています。胚の写真は石井泰雄氏提供

  • 参加申込:2016年4月1日(金)~5月31日(火)
  • 予 選
  • 日 時:2016年7月17日(日)13:30~15:00
    会 場:全国約80か所の大学や高等学校
    参加費:無料
  • 本 選
  • 期 日:2016年8月19日(金)~22日(月)
    会 場:筑波大学
  • 代表選抜試験
  • 期 日:2017年3月20日(月・春分の日)
    会 場:科学技術館(東京都千代田区)

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第27回国際生物学オリンピック日本代表決定

     ベトナム/ハノイで開催される国際大会で、世界の仲間と生物学を深める 

     国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第27回国際生物学オリンピック(2016年7月17日から24日までの 8日間、ベトナム/ハノイで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました。
    日本代表および次点者は、全国3,433名の受験者から三次にわたる試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学 オリンピック日本委員会・プロジェクトチームによる、数回の合宿を含む特別教育を受け、7月の国際大会に臨みます。国際大会においては、 世界の各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。

     第27回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    外山 太郎

    トヤマ タロウ

    宮崎県立宮崎西高等学校(宮崎県)

    高2

    中桐 悠一郎

    ナカギリ ユウイチロウ

    立命館慶祥高等学校(北海道)

    高2

    保呂 有珠暉

    ホロ ウズキ

    灘高等学校(兵庫県)
    (選抜時:灘中学校3年生(兵庫県))

    高1

    村上 侑里夏

    ムラカミ ユリカ

    桜蔭高等学校(東京都)

    高3

     
    同 次点者(五十音順)
     日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加し ます。

    氏 名

    フリガナ

    性別

    在学校(所在地)

    学年

    江口 彩花

    エグチ アヤカ

    桜蔭高等学校(東京都)
    (選抜時:桜蔭中学校3年生(東京都))

    高1

    工藤 幸将

    クドウ コウスケ

    茨城県立土浦第一高等学校(茨城県)

    高3

     国際生物学オリンピックは、世界の中等教育学校の生徒を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の 才能を開花させるとともに、各国の生物学教育について情報を交換したり、生物学を学ぶ若者の国際交流を促進するために毎年開催されていま す。1990年の第1回大会(旧チェコ・スロバキア/オルモウツで開催)から数えて第27回となる2016年の国際大会はベトナム/ハノ イで開催されます。

    日本代表の抱負

    外山 太郎          宮崎県立宮崎西高等学校2年生(宮崎県)
     中学1年生の時から生物学オリンピックに参加し、4回目にしてようやく日本代表の切符を手に入れることができました。国際大会では、試 験で良い成績を目指すのはもちろんのこと、大会を満喫できるようにしたいと思います。

    中桐 悠一郎       立命館慶祥高等学校2年生(北海道)
     日本生物学オリンピックを通じて、生物学の奥深さやおもしろさを実感することができました。この経験を生かして国際大会では、日本代表 として悔いのない成績を残せるよう全力で取り組むとともに、世界中の選手と積極的に交流して、この大会が一生の思い出となるようにしたい です。

    保呂 有珠暉       灘高等学校1年生(兵庫県)
     この度は、このような貴重な機会を頂き、真に有り難うございます。海外選手との交流、自らのスキルアップを行うと共に、日本代表として の自覚をもち、しっかりとした結果を残せるように努力していきたいと思います。

    村上 侑里夏       桜蔭高等学校3年生(東京都)
     このような機会をいただき、大変嬉しいです。
    日本代表の名に恥じない結果が残せるよう精一杯頑張ります。
    世界各国から集まる高校生と積極的に交流し、貴重な経験を積みたいです。

    (発表:2016年4月5日)

代表選抜試験の実施と出題された問題

     2016年7月にベトナムで開催される国際生物学オリンピック世界大会の日本代表を選抜する試験を2016年3月21日(月・振休)に実施しました。

     代表選抜試験に出題された問題を公開します。

日本生物学オリンピック2015 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2016 ベトナム大会日本代表候補15名を対象にして 2015 冬期特別セミナーを開催しました。

    日程:2015年12月23日(水)~12月25日(金)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)
    会場責任者:松田良一(JBO委員 東京大学総合文化研究科教授)

    担当者

    講師

    • 嶋田正和  東京大学教授
    • 笹川 昇  東海大学教授(JBO運営委員)

    TA

    • 澁谷 朋子 東海大学工学部生命化学科 
    • 矢野 遥香 東海大学工学部生命化学科 
    • 前田 拓人 東海大学工学部生命化学科 

    スケジュール

    ●12月23日(水)【第1日目】
    8:30~ 12:00 生化学実験    笹川 昇 (JBO)  3号館 実習室
            疎水性カラムによるGFPタンパク質の精製
    13:00~18:00  SDS・PAGE電気泳動・染色

     

    ●12月24日(木)【第2日目】
    9:00~12:00 生物統計学I(講義・実習)         嶋田正和  (東京大学)   情報教育棟
    1. 平方和、母分散、標本分散、標準偏差
    2. 統計処理ソフトRを用いた操作 (Rについての情報ソースをまとめたページ
    3. t 分布とは何か
    13:00~18:00  生物統計学II(講義・実習)      嶋田正和  (東京大学)    情報教育棟  
    1. t 検定とは何か
    2. Rを用いた t 検定の操作
    3. 回帰直線と近似式の作り方
    4. カイ二乗検定


    ●12月25日(金)【第3日目】

    9:00~12:00   実際のデータに基づく統計検定     笹川昇(JBO)     講義室(3号館)
    13:00~15:00      SDS /PAGE電気泳動の結果解析  
    15:00~15:30     まとめ・閉会   齋藤淳一(JBO)     実験室(3号館)

埼玉県教育委員会主催 科学五輪研修でのJBOの活動

     平成28 年1月24日(日)に、埼玉県行田市にある埼玉県総合教育センターにて、高校教員対象の科学五輪研修会が行われた。生徒が大学入試に追われ、高等学校も入学選抜試験が間近ということもあって、物理5名・化学6名・生物4名の受講者を対象に実施された。しかし、実習を行うに当たっては、少人数の方が密度の高い研修会ができるので、終始和やかな雰囲気で実施する事ができた。
     9時半から11時半まで、IBOの歴史に始まり、JBOの歴史、国内選抜試験日の変化、各回の様々なエピソード等について説明し、メダル獲得の変化と各国の取り組み、日本の取り組みについても説明した。また、生徒をどのように指導すると良いのかについても説明した。日本代表生徒を指導するには、代表にするための指導をするのではなく、一人の研究者を養成する事を目標にすることで、たまたま代表生徒が育つということを説明した。
     午前は更に1時間程ツバキの葉の切片作成技術を伝授した。午後は、ツバキの葉の切片観察とスケッチの実習を行った。スケッチに関しては、実際に体験をしなければ中々上達しないことを実感してもらった。更に、葉の裏面にある孔辺細胞の観察も行った。始めは孔辺細胞の区別がつかなかったが、次第に孔辺細胞が見えるようになり、孔辺細胞の大きさについて理解することができた。合計6時間の研修は、充実した時間となったことを受講者から聞き、実施した側としても満足のいくものであった。
            (文責  JBO教育支援部会主査 石井規雄)

三重県「平成27年度国際科学技術コンテスト強化講座」におけるJBOの活動

     平成27年12月6日(日)と12月20日(日)、三重県総合教育センターにおいて「平成27年度国際科学技術コンテスト強化講座」が行われた。この講座は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)及び三重県教育委員会が、理数分野で卓越した意欲・能力を有する生徒を発掘するとともに、国際的に活躍できる科学者、科学技術者を育成することを目的として開催している。国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)からは、教育支援部会の石井規雄、長谷川仁子、谷津潤が講師として招聘され、講義と顕微鏡観察を行った。
    12月6日(日)の午前中には、4分野(物理、化学、生物、地学)の各専門家が、宇宙と生命をテーマにリレー形式で合同講義を行った。生物分野からは、冒頭で映画「スターウォーズ」の世界と「アイザック・アシモフの世界」で興味を引き、水の特性による生体構成物質の機能を説明して、「他の天体に生命は存在するか」をテーマに石井委員が講義を行った。午後の講義では、主に生物学オリンピックの歴史や世界大会における日本代表の成績などの話をした。また、受講者に対して「生物学では膨大な知識量が必要であり、実験技術は繰り返して習得する必要がある」「生物学を学ぶ際には、全ての生物を大切にする心が大切である」「本だけの知識は少しの価値しかないが、本物を観察して初めて十分な価値となる」などのメッセージを送った。
    12月20日(日)には、8名の参加者とともに、植物組織片づくりと、顕微鏡を用いての観察とスケッチの実習を行った。国際大会では顕微鏡を用いた問題は頻出である。2015年度の本選問題では不出来な結果であった点も伝えた。石井委員が描いたヤマトモンツキダニ(Trhypochthonius japonicus)の腹側と背側の2枚のスケッチ画を示し、被写体深度を調整し、観察できたものを描くというスケッチの方法を学んだ。また、薄片作製の一方法として、試料とカミソリを持つ手の角度や刃の引き具合を実演しながら学んだ。ネズミモチ(Ligustrum japonicum)、ツバキ(Camellia japonica)、サザンカ(Camellia sasanqua)の葉の断面と、葉の裏側にみられる孔辺細胞の観察とスケッチを行った。
    (文責 JBO教育支援部会 副主査 長谷川仁子 谷津潤)

踏み出そう 科学オリンピックへの道 静岡 におけるJBOの活動

     静岡県教育委員会主催の「科学オリンピックチャレンジ」が8月9日(日)、12月13日(日)、12月25日(金)に開催され、静岡県内の高校生や教員が掛川市にある静岡県総合教育センターに集まった。この企画は昨年から始まったもので、ハードルが高いと敬遠されがちな科学オリンピックや研究活動を身近に感じる機会を提供することや、専門家の講義や実験を通じて、興味を持った科学分野への理解をより深めることを目的としている。
    8月9日(日) 午前には三井化学株式会社シニアリサーチフェローの藤田照典氏より、目指すべきグローバル人材と「触媒」の話があった。
     午後からは科目ごとに分かれて受講し、生物分野には15名の生徒達が参加した。生物分野の講師は、元千葉県立船橋高等学校教諭で、現在、国際生物学オリンピック日本委員会教育支援部会主査の石井規雄委員が担当し「私がどのようにして代表者を指導したか」というタイトルで2名の金メダル受賞者を指導した経験に基づいた講義が行われた。まず、世界中の生物好きが集う国際生物学オリンピックの歴史や日本からの参加の様子や、代表選考の様子を紹介した。続いて、生物の教科書の記載にみられる未確認な情報や疑問への探究活動や、多様な実験指導の体得には専門家に直接伝授してもらうのが良いことや、インドネシアの教科書に触れ、そのレベルの高さと日本の教科書との違いを改めて確認できたことなど、どのように生物学を深めたかを述べた。
     その後国際大会に参加した代表を含む生徒達をいかに指導したかについての講義が続いた。研究者養成と代表者の指導が同じであること、生物学では膨大な知識量が必要であること、3時間半を1単位時間として本選までに61単位時間の特別指導を実施し、集中力の途切れない「忍耐力」を養う指導も重要であることなどを紹介した。「あれだけのことをやったら本選出場は当たり前」という言葉が出る指導を行えたことが、自身の励みであるというお言葉とともに、包み込むような笑顔で講義を閉じた。
     終わりに、「高校時代、経営学を学ぼうとされていた先生が、なぜ生物の教員への道を志したのか?」との質問が会場からあがった。「テスト勉強をしないで点数が採れたことと、不思議に感じたことや魅かれたことがたくさんある分野だったから」とコース変更時の思い出とともに紹介した。また、講義終了後も、長野県で生態学の視点や科学的な観察を踏まえて地域の方々と取り組んでおられる自然保護活動が話題となり、参加生徒達との交流が続いた。
    12月13日(日) 講義の前半は、石井委員が以前スケッチしたヤマトモンツキダニ(Trhypochthonius japonicus)を配布し、それを参考資料にしながら、生物試料をスケッチする理由や正しい方法を説明した。さらに、植物切片の作成を実演しながら、良い切片ができるコツを伝えた。その際、スケッチや植物切片の作成で使用する道具についての細かい解説も行った。例えば、鉛筆の濃さがHBである理由(下書き→墨入れ→鉛筆の線を消す→完成。この際にHB鉛筆によれば細い線が持続でき、消しゴムで容易に消せる)剃刀の素材ではステンレスではなくスチールを使う理由(試料を固定包埋しないで薄切切片を作成する時に、スチールのカミソリでは硬い部分も切れるが、ステンレススチールのカミソリでは硬い部分を避けて切れる傾向がある)などである。講義の後半では、生徒自身が約90分間かけて、4種の植物の気孔を観察し、スケッチを行った。使用した植物は、クロガネモチ(Ilex rotunda)、ネズミモチ(Ligustrum japonicum)、ツバキ(Camellia japonica)、サザンカ(Camellia sasanqua)であった。
    12月25日(金)  前半は、「生態学では生物の分類が基本の一つ」「系統分類学や進化学とDNA解析」「種名の表記」「和名について」「バイオームと標高」「日本で見られないバイオーム」「遷移の種類」など、16項目を挙げ、講義した。後半は、静岡県総合教育センターの敷地内および隣接地において、野外観察した。
       (文責 JBO教育支援部会 副主査 長谷川仁子 谷津潤)

「科学先取りサイエンスグローバルキャンパス岡山(SGCO)」におけるJBOの活動

     平成27年10月25日(日)、岡山大学において「科学先取りサイエンスグローバルキャンパス岡山(SGCO)」先取り基盤コースの活動が行われた。このSGCOは科学技術振興機構(JST)のグローバルサイエンスキャンパス事業の一つで、科学分野に意欲と能力を持った中高生を対象にし、グローバルに活躍できる人材育成を目指して岡山大学が実施するものである。国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)からは、教育支援部会の石井規雄と谷津潤が講師として招聘され、講義と野外観察を行った。参加生徒は中高生20名(男子14名、女子6名)であり、岡山県内のみならず、広島県、香川県や鳥取県からの参加もあった。当日のスケジュールは、1限目(11:00~12:30)は室内で講義、2限目(13:30~15:00)と3限目(15:00~16:40)は野外観察(岡山大学の演習林と大学敷地内)を行った。
     講義の前半では、主に生物学オリンピックの歴史、日本代表の受賞歴、試験問題の傾向の話をした。また、本選に参加すると、同じような興味や志を持った同年代の若者と友達になれる絶好の機会になるので、そういった意味でも予選通過を目指して頑張って欲しい、とメッセージを送った。後半では、「生物分類」「系統分類学や進化学」「バイオーム」「遷移」「種子の撒布形態」などについて解説した。
     野外観察では、各植物を観察させる時に、匂いを嗅がせたり、日常生活での活用例や食べられるかどうかに触れたりしながら解説を行ったが、この様式は非常に好評であった。例えば「タラヨウ(多羅葉、学名:Ilex latifolia)の観察では、葉の裏面に傷をつけるとその部分のみが黒く変色し、長期にわたって残るため、字を書いておくことができる。そして、この性質を利用して情報のやりとりをしたことから“葉書”の語源になったと言われている」と説明し、その後、生徒らに葉に書き込みをしてもらった。
     活動終了後に簡単なアンケートを実施したが、参加生徒全員が「このような野外観察に今後も参加したい」と答えた。また「食べることができる植物について、もっと知りたい」「顕微鏡を使った観察もしたい」との記述が複数あった。
    <補足> タラヨウの自然分布は静岡県以西であるが、環境保全や防災対策として植栽されてきたため、東北や関東でも目にすることができる。特に、日本郵便ではタラヨウを「郵便局の木」に指定しており、郵便局の前に植栽されていることが多い。また、傷をつけると黒く変色するのは、葉の細胞に含まれる酸化酵素が、タンニンを酸化させた結果である。なお、タラヨウの葉の変色については、日本植物生理学会のウェブサイト(タラヨウのタンニンについて, タラヨウの酸化反応について)に詳しい解説があります。
                           (文責 JBO教育支援部会 副主査 谷津潤)

生物学オリンピック問題集 [実験編]

生物学オリンピック問題集 [実験編] が出版されました。

国際生物学オリンピック日本委員会、筑波大学問題集[実験編]編集委員会
野村港二(筑波大学教授)、岩本浩二(筑波大学准教授)編
B5判,248頁 2015/09/18発行 ¥ 2,592 ISBN 978-4-86399-316-7

◆ 2009年に筑波大学で開催された「国際生物学オリンピック日本大会」(IBO 2009)および過去の大会で出題された実験課題の問題解説集です。
◆ 各問題の出題意図や問題の背景(生物学的意義,理論的背景),観察のポイント,材料の選択や実験のコツがわかりやすく解説されています。
◆ IBOを目指す中高生には格好の手引書,中高の理科(生物)教員には実験授業・指導のヒントとなる1冊。保護者の方々にもおすすめです!
◆ 実験動画の一部が下記サイトでウェブ配信されています。
https://www.igakuhyoronsha.co.jp/5000/?ISBN=978-4-86399-316-7


生物学の実験操作の基本

2015本選で出題された問題と解答例 受賞者や代表候補の一覧

 本選のページに 予備体験のテキスト、出題された問題、解答例を掲載しています。

 日本生物学オリンピック 2015本選 広島大会 受賞者 および 代表候補者の一覧はこちらです。

日本生物学オリンピック2015 本選 広島大会が開催されました

国際生物学オリンピック 2015 デンマーク・オーフス大会 日本代表全員にメダル

    デンマーク(オーフス)で 平成27 年7 月12 日(日)~19 日(日)に開催された国際生物学オリンピック国際には 61 か国・地域から 239 名が参加しました。日本代表4名は 全員メダルを獲得しました。

  • 受賞状況 : 金メダル1 名、銀メダル2 名、銅メダル1 名
  • 受賞者詳細 :
  • 末岡 陽太朗 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 3 年(17 歳) 金メダル
    石田 晴輝  灘高等学校(兵庫県) 3 年       (17 歳) 銀メダル
    宮田 一輝  愛知県立岡崎高等学校(愛知県) 2 年  (17 歳) 銀メダル
    竹本 亮太  広島学院高等学校(広島県) 3 年    (18 歳) 銅メダル

       (年齢は本大会終了時点のもの)

    結団式(2015.7.10)

デンマーク大会 日本チーム 第二回特別教育

     国際生物学オリンピック2015 デンマーク大会日本チームを対象にして 以下のようにお茶ノ水女子大学にて第二回特別教育を開催しました。

    会場:お茶の水女子大学

    期間:2015年5月3日 – 5日

    指導責任者:東京学芸大学附属国際中等教育学校 齋藤淳一 教諭
    会場責任者:お茶の水女子大学 近藤るみ 准教授

    5月3日(日)9:00~17:00 分子生物学実習

     講師: お茶の水女子大学 服田 昌之 准教授
     OB: 岩間 亮
    1) PCR断片の制限酵素切断による塩基配列相違の検出 PCR反応と制限酵素処理・電気泳動
    2) 無菌操作と大腸菌形質転換 3) 大腸菌とファージの寒天培養

    5月4日(月)9:00~17:00  解剖学実習

     講師: お茶の水女子大学大学 千葉 和義 教授
        お茶の水女子大学大学 服田 昌之 准教授
     TA: お茶の水女子大学大学院 田村りつ子 
     OB: 本多健太郎、海老沼五百理
    ・ミミズの解剖 消化器系、神経系、循環器系の観察
    ・魚類・イカの解剖  アジ、キンメダイ、スルメイカ
    ・検索表を用いたカレイ3種の同定

    5月5日(火)9:00~17:00   細胞生物学実習

     講師: お茶の水女子大学 宮本泰則 准教授
     TA:お茶の水女子大学大学院 菅原京加,濱野文菜
     OB: 本多健太郎
    1) フィブロネクチンによる細胞伸展活性測定 ・ 培養細胞(ハムスターの腎臓細胞)観察 
      位相差顕微鏡を使って ・ 細胞数観察 ・ 細胞伸展観察 ・ ミクロメーターを用いて細胞計測
    2) 細胞骨格の蛍光顕微鏡観察 ・ 細胞骨格の蛍光観察 ・ 蛍光顕微鏡での観察

デンマーク大会 日本チーム 第一回特別教育

     国際生物学オリンピック2015 デンマーク大会日本チーム(2015年3月21日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように中央大学にて第一回特別教育を開催しました。

    会期 :2015年3月28日(土)午前9時~ 3月30日(月)午後5時

    特別教育の担当者
    講 師 :上村 慎治 中央大学 理工学部 生命科学科教授
         西田 治文 中央大学 理工学部 生命科学科教授
    JBO委員:齋藤 淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭(JBO運営委員)
    OB/OG:本多 健太郎  (IBO2006カナダ大会)
         海老沼 五百里 (IBO2007 インド大会)

    主なプログラム
    ・細胞生物学(顕微鏡の構造としくみ、微小管の精製・観察)
    ・植物の形態・系統分類学

    会場中央大学 理工学部 後楽園キャンパス

    3月28日(1日目)

    植物系統分類学:西田 治文 教授 
    細胞生物学  :上村 慎治 教授

    顕微鏡観察

     タマネギの内側の表皮をピンセットで剥ぎ取り、染色なしで顕微鏡観察を行った。
     油浸レンズの操作の確認と、位相差、暗視野の確認を行った。油浸により分解能が改善する。今回は水で封入し、特に染色作業は行っていない。位相差や暗視野で生きた細胞内の様子を観察していたが、原形質流動が見えるものの、そのままでは構造に得られる情報は少ない。


    マウス脳からの微小管精製

     脳をミクロスパーテルで摘出しon iceでバッファー中に保存、湿重量を測定。調整済みDepolymerization buffer(50mM MES-KOH、1mM CaCl2)を1ml/g brainで等しく加え、はさみで細かくした後、T字連結管につないだ2本のシリンジにいれ、シリンジを100回ほど往復させてHomogenized sampleとした。
     操作中、基本的にon ice、泡を立てないなどタンパク精製に必要な作業を求められた。Stock溶液から目的のバッファーを調整する計算の素早さもいる。
     Caは微小管の脱重合の目的で加えられている。次の操作のEGTAでこれが取り除かれていること、代わりに加えられているMgは同じく2価の陽イオンだが、EGTAの選択性によりこれはCaのキレートを阻害しないことなどに留意できると、“生化学”を学んだといえる。

    遠心分離、微小管の形成

     脳4つ分相当のサンプルを3ml 遠沈管2本に均等に分注し、アングルローターにて15krpm、60min遠心した。上清を手で移したり、二本の遠沈管の重さをmgオーダーでそろえたりと神経質な作業があり、これらをon iceで行うことが求められる。
     次の調整も難しかった。遠心上清にfinal conc.が1.5mM ATP、0.5M GTP、10μM Taxol、1% Protease inhibitor cocktailとなるように加え、さらに上清と当量のHigh-moarity buffer(HM)、Glycerolを加え、37℃、1 hrインキュベートした。HM bufferは1M PIPES、10mM MgCl2、20mM EGTAとなる。この高濃度のバッファーがtubulin以外のタンパク質の集合を防いでいる。
     このステップは微小管を重合させ、かつこの微小管に他のタンパク質が集積していない状態で遠心することで、“重合した微小管のみが沈む”ことで、カラムや段階を踏む沈殿、変性、透析等の余計な精製を必要としないとする重要なステップである。インキュベーション後に目視できる綿状の物質を生じた。

     超遠心による分離:40krpmで遠心した。ここまでくれば目で見えていた目的物質を延伸すれば集まることはたやすく理解できる。この後は液体窒素で遠沈管ごと凍結後-70℃に保存した。

    3月29日(2日目)

    植物系統分類学 西田 治文 教授 

    植物分類
     陸上植物はコケ植物(2万種)、シダ植物(3グループ、1万種)、種子植物(裸子植物は針葉樹:540、ソテツ類:140種、イチョウ類:1種、マオウ類:80種、被子植物は25万種、果実に特徴的で進化的には割りと新しい)にわかれ、後者二つが維管束を持つ。
     系統は仮説でしかなく、常に整理が繰り返されている。系統の再構成には、個体発生、比較形態、原生種と化石種の比較、分子発生遺伝学が用いられる。

    進化
     1億2000万年前を考えるとここで羽毛恐竜の祖先と共に、ジュラ紀と同じく、イチョウ、ソテツ、木性のシダ、針葉樹が見つかるが、ここに、水中から花をだす、Archaefructus sinensisが被子植物として最初に登場する。被子植物が登場したころを考えると、まだアフリカと南米がくっついている。白亜紀最初期に登場した被子植物は6500万年前に恐竜が絶滅した第三期には既に大きなバイオマスを占めるに至っていたと考えられている。
     花は花粉媒介者と共進化してきた。昆虫が多様化し、花も多様化した。熱帯雨林が5000万年前に成立し、新たな生態系が登場した。

    化石からわかること
     セロギド、白亜紀後期の7000万年前の化石を調べると胞子嚢群をもつシダが見つかる。これはロビンソン・クルーソー島(600万年前に形成)の固有種、チルソプテリスと共通する。数千万年を経てどのように南米から火山島に移動したかは不明である。時代と空間を越えた情報を化石から得られるといえる。
    鉱化化石のスケッチと現生種の比較は興味深い。葉柄の維管束の配列を見ると、折れ曲がった配列を比較できる。

    ピール法

     植物体より岩石は酸におかされやすく、フィルムをアセトンでやや溶かしながら貼り付けるとやや飛び出た植物標本がフィルムに食い込むように固定される。このフィルムをはがすと30μm程度の薄標本を得る。
     あらかじめ切断、1000番台の手前までの研磨処理済みの岩石をおのおの手に取り、堆積物の位置等を確認する。研磨、エッチング後は風乾させる。ヒーターは用いない。堆積物側に傷かつかないように留意する。30秒ほど研磨面を下向きにして塩酸中に保持し、その後水洗する。十分に風乾後、アセトンで表面を湿らせ、乾かないうちにフィルムをかぶせる。
     化石はサンプルとして構造の情報しかなく、色の情報も失われている。ほぼ構造のみから次々と推察していく。枝の縦断面が目に付きやすいが、横断面のほうが葉の生える向き、管構造の配置に対する情報を得ることができる。

    二枚貝もみつかる。

    ヒノキの仲間のシュート先端部横断面ではないかとのこと。

    化石と生物地理
     南極にはナンキョクコメススキを含め二種被子植物がある。被子植物がどのように移動してきたかを考えることも興味深い。日本列島は比較的最近にできた地形だが、銚子の堆積物を調べることでいつ花が咲いたかを考えられる。
     被子植物花粉が千葉県銚子の1億1千万年前の地層に見つかる。これはおそらくモクレン亜科センリョウ科に近いと考えられている。

    3月30日(3日目)

    細胞生物学 上村 慎治 教授

    精製続き、SDS-PAGE

     サンプルのSDS及び還元環境下熱処理によるSDS-PAGEの基本的な作業を行った。プレキャストゲルを用いて簡便な電源を用いており、サンプルを乗せるだけの操作だが、慎重な指導もあり時間を要していた。

    Bradford法
     定番のBradford法、定量法としては最も良く知られたものの一つである。定量作業であり濃いサンプルから薄いサンプルもしくは試薬への汚染は避けないといけない。

第26回国際生物学オリンピック日本代表決定

    ~ デンマーク/オーフスで開催される国際大会で、世界の仲間と生物学を深める ~

     国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第26回国際生物学オリンピック(2015年7月12日から19日までの8日間、デンマーク/オーフスで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました。
     詳しくはこちらのページ (発表:4月9日)

第26回国際生物学オリンピック 日本代表(五十音順)

氏 名

フリガナ

性別

在学校(所在地)

学年

石田 晴輝

イシダ ハルキ

灘高等学校(兵庫県)

3年

末岡 陽太朗

スエオカ ヨウタロウ

筑波大学附属駒場高等学校(東京都)

3年

竹本 亮太

タケモト リョウタ

広島学院高等学校(広島県)

3年

宮田 一輝

ミヤタ カズキ

愛知県立岡崎高等学校(愛知県)

2年

 同 次点者(五十音順) 

     日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加します。

氏 名

フリガナ

性別

在学校(所在地)

学年

瀬川 和磨

セガワ カズマ

福島県立福島高等学校(福島県)

3年

松本 篤弥

マツモト アツヤ

開成高等学校(東京都)

3年

国際生物学オリンピック25周年 記念刊行物

国際生物学オリンピック 2020年日本開催を目指して裾野拡大を

産官学連携ジャーナル 2014年1月号

    IBOはなぜ必要か?

    わが国では教育機会の平等と「落ちこぼれ」防止を念頭に教育政策が進められてきた。その一方で特定分野における才能の発掘と育成はスポーツ分野あるいは芸術分野にとどまり、学問分野では国レベルでの取り組みは十分とは言えなかった。しかし、IBO加盟国では科学技術がその国の産業力の根幹を成すとの認識から、それを支える次世代層の科学教育に力を注ぎ、生物学における突出した才能の発掘と育成に並々ならぬ力を注いでいる。科学分野における才能を個人の属性に帰するのではなく、社会で共有財産として育てていこうという発想である。日本においてもJBOが発足して以来、生物学に関するさまざまな啓蒙活動(日本生物学オリンピックフォーラム)や国内選抜、代表生徒の特別訓練等を通じて、中高校生たちに生物学の面白さを伝える新しい流れができた。生物学に傾倒することに社会が価値付けをすることで、それまで生物好きな変わり者扱いされてきた生徒が自信を持ち、それが人生の転換につながった例が幾つも出てきたことは誠に望ましいことである。国の内外に広がる同好の仲間のネットワークが構築され、それを生かした将来の発展も期待される。

生物学オリンピック OB/OGによる 問題挑戦へのすすめ

    2010年から2012年の一次予選問題について 2010年韓国大会出場の栗原、2010年韓国大会・2011年台湾大会出場の三上、2011年台湾大会出場の大塚、久米、松田の5名のOB/OGが解説しています。一次予選の問題に みなさん 挑戦してみてください。
     

2012年度 日本生物学オリンピック同窓会 総会(第1回)開催!

    国際生物学オリンピック代表・日本生物学オリンピック本選参加者・日本チームの同窓会 総会 が初めて開催されました。

    日時:2012年10月20日(土) 14:00~17:30
    会場: 東京大学駒場キャンパス16号棟

    詳しくは日本生物学オリンピック同窓会のウェブサイトに報告されています。

IBOガイド

    このガイドブックは、IBO コーディネートセンター(プラハ)が2011年10月に公表した「IBO Guide、Edition 23 」の日本語版です。 国際生物学オリンピックを開催する目的や、どのように試験問題が作られるかなど、国際大会の運営について詳しく説明したものです。JBO(国際生物学オリンピック日本委員会)が主催する「日本生物学オリンピック の役割のひとつは、国際大会に出場する日本代表を選抜することです。ただし、 日本生物学オリンピックはそれにとどまらず、生物学に興味を持つ生徒に等しく挑戦の機会をあたえるプラットフォームでもあります。生徒は最先端の研究現場にふれたり、多くの同好の仲間達と交流することにより、科学とは何かを一層深く理解することが期待されます。このガイドブック(和訳)が、生物好きの日本の生徒の皆さんが世界に羽ばたくきっかけとなることを祈念します。
     
  • IBOガイド, 23版 2011年(日本語)(PDF形式:1.5MB)

がんばる東北の生物教育

    Tohoku

    震災を乗り越え生物教育に打ち込む東北・宮城県の教員と JBOが懇談(2011.11.4)

東日本大震災を被災した学校に「キャンベル生物学」を寄贈

    各県の被災した学校では 学習図書などが失われたところも多くあります。 JBOは 生物学をこころざす生徒に活用してもらおうと、「キャンベル生物学」の出版元の丸善出版に協力いただいて、同書を被災校に寄贈します。

    Miyagi_Nov_2011

     

     

     

     

    2011年11月4日 宮城県教育委員会を訪問して贈呈
    前列:宮城教育大・見上一幸教授、浅島誠JBO委員長、小林伸一教育長、池田和博丸善出版取締役、石和貞男 JBO運営委員長


学びのなかに復興への意欲を 丸善出版株式会社・社長

    学術書、専門書は、何が普遍性をもった事実かを突き止めようとすることのできる情報源として機能しております。また、ひとたび手に取れば、その後はほとんどエネルギーを必要としないメディアでもあります。「これから私たちはどこへいくのか」を考えるにあたって、もっともふさわしいメディア/情報源であると自負いたしております。

東北・関東大震災にあたって

 このたび東北・関東大震災に遭われた方々、特にご家族、ご友人、大切な方を失われた方々に心からお見舞いを申し上げます。戦後、最悪の事態となった今回の太平洋沖の大地震とそれに伴う大津波、そして福島の原子力発電所事故、次々と起きている災害に深く心を痛めています。一瞬にして非常に多くの尊い命が奪われ,依然として大勢の方々が行方不明となっているこの大惨事は、世界中の人々の胸を痛めました。その恐ろしさは決して忘れることはないでしょう。一日も早い復興を心から願っています。このために世代、地域や職場、国を超えて皆様と共に力を合わせてこの難局を乗り越えていきたいと思っています。

 次世代を担う多くの若者の尊い命を失った悲しさは筆舌にあらわしがたいところです。災害の余波も当分続きますが、そのような中にあるからこそ、私達、生かされている者はこれから不撓不屈の精神でもって前向きに学問をし、自然を知り、多くの生き物に学び、叡智を養い、日本のみならず世界の平和と人間の豊かさに貢献したいものです。

  若い皆様一人一人がこの苦難多き状況を乗り越えて、明日の日本および世界を背負う人として育つため勇気と努力を惜しまず、強い気持ちを持って目標に向かって歩まれることを信じています。共にがんばって参りましょう。

                      国際生物学オリンピック日本委員会 
                          委員長  浅島 誠


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