ホーム日本生物学オリンピック出場者インタビュー > JBO本選出場者インタビュー:若林勇太さん

JBO本選出場者インタビュー:若林勇太さん

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

若林勇太さん
所属:
東京大学 農学部 獣医学専修 3年
出身:
石川県立金沢泉丘高等学校 理数科
出場:
JBO2017 広島JBO2018 東京

Q:JBOをどうやって知りましたか?

私は2年生から受けたのですけれど、生物担当の先生と、1年の時のクラスメイトで受けていた人がいて、彼らから勧められて受けたっていう感じです。先生が授業でおっしゃっていたのと、私の高校は特に、理数科だからっていうのもあるのですが、1年生の時に、科学グランプリとか物理チャレンジとか、いくつかあるそういったもの中で、何かひとつ、できれば参加してほしいというふうな形だったのです。1年生の時は科学グランプリの方を受けたのですが、2年生、3年生で生物学オリンピックの方を受けました。本選に出場したのは同じく、高校2年、3年両方です。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

高校は、1年生で生物の授業が終わるというカリキュラムでした。そこで、友達から、「JBOを受けてみたら?」と勧められまして。生物の成績は良かったので、1年生の3月くらいにJBOの過去問を解いてみて、「結構解けるな」と思いました。あとは過去問を解きつつ、個人的には植物があまり得意ではなかったので、まあ、今も獣医学部ですので植物は全然よく分かってないのですけど(笑)、その辺は教科書を確認するようにしました。生物の授業では全範囲網羅されていませんでしたので。教材は、高校で指定される教科書と資料集です。問題集も、いわゆる普通に定期試験で範囲を指定されて勉強するような、そういったもので対応できていたと思います。キャンベルは、予選を受けるためには読んでいないです。量的にも多いですし。2年生の時に、翌年度の国際大会の代表候補になりましたので、その際にキャンベルを頂きました。まあ、代表にはなれませんでしたけど(笑)。キャンベルは、全部読み切ったかというと、いまだに全部読み切っていないです。細々と読んでいるっていう感じですね(笑)。ほぼ過去問で対策しましたので、かなり勉強はやったと思います。分からないことはまず高校の先生に聞いて、それでも解決しないときは粘って調べてみるっていう感じでした。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

毎年何人か高校で受けていました。本選に進んだ人は恐らく、私が高校にいた間は私一人だったのではないか、と思います。特に、高3の年になりますと、私は生物部に所属していましたので、部員の1、2年生に「出よう、出よう!」って勧めていました。一緒に勉強会などもしていましたが、なかなか本選に進める人は出ませんでした。去年、一昨年は出ていましたね。勉強会の頻度は、別にそんなに多くありませんでした。予選前に高校の試験がありましたので、試験と予選前の間に何日間かありましたので、そこで実施していました。生物学の教室がありましたので、そこで分からない問題を教え合ったり、先生に解説を聞いたり、そんな形でした。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

私は物理化学選択予定でしたので、生物は細々とやる感じでした。両立できたかって言われますと、そんなに生物を重点的にやっていなかったっていうのが、正しいような気がします。試験期間中は、生物の方はほとんど触りませんでした。運動部で部活に打ち込んでいる人からすれば、大した量でもなかったです。

Q:大学進学(推薦入試、AOなど)に役立ちましたか?

一応推薦で受かっていますので、役立っている可能性はあるのですが、大学側が果たしてどこまで評価してくれたかは、こちらでは分からないですね。東大の推薦ですと、金賞の方とか国際大会に出た方とかって、たくさんいらっしゃいましたので(笑)。理数科って課題研究がカリキュラム上必修になっていまして、それを結構長い間続けていましたので、それで書いた論文というか小論文を提出しました。面接については、「進学後何がしたいか」という話が中心で、「何をしてきたか」っていうのは、あまり聞かれなかったような気がします。

Q:JBOに挑戦して良かったことは何ですか?

地方在住ですと、普段、都会の中高一貫校とか、国公立でも日比谷高校とか有名な高校や、私立の進学校などとの接点がないので、そういう人たちと出会う機会があったというのは、受験のモチベーションに繋がったと思います。当時会った人の中には、いまだに連絡を取り合っている人もいますし。ちょこちょこ一緒に話すぐらいの友達や、いろいろと詳しい話ができる友達ができるかなと思います。

Q:現役挑戦者へのエール!

自分と興味の近い相手に会える機会っていうのは、特に地方在住だとなかなかないと思いますので、この機会をぜひ有意義に使って、挑戦してみるといいのではないかなと思います。頑張ってください!

<< JBO出場者インタビュー 「本戦出場への道」


このページの上に戻る

JBOロゴマーク

〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1 科学技術館内
国際生物学オリンピック日本委員会

  • 電話:03-3212-8518
  • ファクス:03-3212-7790
  • E-mail:jbojsf.or.jp