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2015 国際大会 代表選抜試験の実施と出題された問題

     2015年7月にデンマークで開催される国際生物学オリンピック世界大会の日本代表を選抜する試験を2015年3月21日(土・祝)に実施しました。

     代表選抜試験に出題された問題および解答例・解説を公開します。

IBO ビデオコンペティション 2015 テーマは IBO and me

    デンマークでの国際大会において 各国の代表生徒により作成されるビデオのコンペティションが企画されています。テーマは "IBO and me" です。 
    国際大会の開催される前に 各国のコーディネーターが応募作品のなかから5つが選ばれます。国際大会の会期中に、参加代表生徒が投票して受賞ビデオがきまります。

    日本代表のつくったビデオは2012、2014年に受賞しています。

日本生物学オリンピック2014 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2015 デンマーク大会日本代表候補15名を対象にして 2014 冬期特別セミナーを開催しました。

    日程:2014年12月24日(水)~12月26日(金)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)

    目的

    1. 最先端の講義や実験を通して書籍では得ることができない生物学の醍醐味を知る。
    2. 生態学や統計学など学校の授業で学ぶ機会の少ない分野の理解を深める。
    3. 実験結果より統計処理を含めたデータ処理を行う。
    4. 合宿形式のセミナーを通して互いに交友を深め、切磋琢磨する機会を得る。

    担当者

    講師

    • 浅島 誠  東京大学特任教授(JBO委員長)
    • 嶋田正和  東京大学教授
    • 松田良一  東京大学教授 (JBO運営委員)
    • 八畑謙介  筑波大学講師
    • 笹川 昇  東海大学准教授(JBO運営委員)
    • 和田英治  東京大学総合文化研究科

    TA

    • 澁谷 朋子 東海大学生命化学科 3年
    • 矢野 遥香 東海大学生命化学科 3年
    • 岩間 亮  東京大学農学生命科学研究科

    主なプログラム

    1). 統計学実習・講義・演習
    2). 微生物学実験・データ処理
    3). 筑波本選の振り返り
    4). 細胞培養の見学(ニワトリ胚の解剖)

    スケジュール

    ●12月24日(水)【第1日目】

    9:10~ 9:50 オリエンテーション      3号館113教室
    10:00~12:30 生物統計学 1.2 嶋田正和先生  情報教育棟中演(E42)
      テキスト『統計の基礎−考え方と使い方』 
    12:30~13:30 昼食
    13:30~16:00 生物統計学 3.4 嶋田正和先生  情報教育棟中演(E42)
    18:00~ 夕食  ミーテイング・懇談会・自由時間 
    22:00  入浴:就寝

    生物統計学の実習

    ●12月25日(木)【第2日目】

    7:00 起床後朝食
    8:10 宿舎出発
    9:00~12:00 微生物講義実験I: 笹川 昇先生   21KOMCEE(3F)新生命科学実験室
    12:00~13:00 昼食
    13:00~16:00 微生物学講義実験II: 笹川昇先生  21KOMCEE(3F)新生命科学実験室
    16:00~18:00 つくば大会本選振り返り 八畑謙介先生  3号館113教室
    18:30~ 夕食 ミーテイング・懇談会・自由時間
    22:00  入浴・就寝

     
    微生物学実験               つくば大会本選について

    ●12月26日(金)【第3日目】

    7:00 起床後朝食
    8:10 チェックアウト後宿舎出発
    9:00~12:30 微生物学講義実験III: 笹川昇先生   21KOMCEE(3F)新生命科学実験室
    12:30~13:30 昼食
    13:30~15:00 細胞培養実習(松田良一先生担当)見学 
    15:00~15:30 まとめ/閉会    3号館113教室 
    15:30 解散

      
              微生物実験                大学での昼食    

       ニワトリの胚をつかった実験

国際生物学オリンピック・運営委員会 開催 2014年11月

     IBOの運営委員会(Advisory Board Meeting)が、2014年11月6日から8日まで 事務局のあるプラハのカレル大学で開催され、日本からは 松田・齋藤 両JBO委員が出席しました。

     国際生物学オリンピックの国際大会の運営にかかわる重要な事項は この会議で審議され決定されています。日本から提案した国際大会での教育セッションの開催は IBOに参加した代表生徒のOB/OGのその後の活躍の調査結果の発表など インドネシア大会でも その意義を高く評価されました。来年以降の国際大会(2015:デンマーク、2016:ベトナム)でも継続してセッションが組織されることになっています。

東京理科大学 公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストの想い 2014

    標記シンポジウムが下記の要領で開催されました。
  • 日時:2014年10月19日(日) 13:30~17:00
  • 場所:東京理科大学 神楽坂校舎 1号館17階 記念講堂
  • 参加は無料ですが、メールで申し込む必要があります。

インドネシア大会 日本チーム 第二回特別教育

    東邦大学にて第二回特別教育を開催しました。

日程・会場

内容

分子生物学・生化学実習:

    (1) ニワトリ卵白からのリゾチームの精製および電気泳動による分析 :陽イオン交換カラムを用いて、ニワトリの卵白からリゾチームを精製する。吸光度測定およびSDS-PAGEにより、目的タンパク質の確認をおこなう。
    (2) 大腸菌のβ-ガラクトシダーゼ活性測定 実習概要: 誘導物質を加えた培地および対照培地で大腸菌を培養し、β-ガラクトシダーゼ活性を吸光光度法により測定する。

細胞生物学実習 実習概要:

    分化を誘導した細胞が、シグナルへ向かって運動する走化性現象や細胞間相互作用の観察を通して、生きた細胞の取り扱いや観察方法の基本技術を学ぶ。
    細胞生物学実習
     細胞間相互作用の観察(実習)
     発生分化における遺伝子発現動態のイメージング解析(講義)
     走化性を示す細胞の観察(実習)

節足動物の生息環境と形態的特徴 アリの行動

    1.【講義】動物の社会
    動物の社会を理解する上での研究について、TEDのプレゼンテーション (Moral Behavior in Animals, by Francis de Waal.)を試聴することを交えながらの講義を聞いた。

    2.【実習】動物の形態の共通性と多様性

      1) 甲殻類の形態学的多様性  土壌、淡水、海浜環境に生息する等脚類、端脚類のそれぞれ2種を双眼実体顕微鏡により観察・スケッチし、それらの基本形態と多様性を理解した。
      2) クモ類の形態学的多様性
      3) アリ類の形態
       クモとアリの中から1種ずつ選択し、それらを双眼実体顕微鏡により観察・スケッチし、形態を理解した。
      4) アリ類の種多様性  同定済み標本を用いて、同定された種名を図付き検索表により再確認した。また、アリゾナ大学が整備している “Tree of Life Project Home Page (http://tolweb.org/tree/)”を用いてアリ科やその亜科の位置づけについての講義を聞いた。

    3.【講義】アリの社会  
    Deborah Gordon氏によるTEDプレゼンテーションのビデオ (The Emergent Genius of Ant, Colonies, by Deborah Gordon)を視聴し、アリの集団サイズと役割分担についての知見を学んだ。

    4.【実習】異種のアリの闘争行動は群れのサイズに影響されるか?  
    社会性を持つ生物であるアリを用いた「集団の規模」が闘争にどのような影響をあたえるのか、について考えた。まず、「自身が闘争を行うか否かの判断に所属集団の規模が関与するか」を確かめる実験デザインを各自考えた。また、この仮説検証のために実際に行われた研究データを提示してもらい、活発な議論の末、測定する項目を定めてデータを解析した。

特別教育の様子

各国・地域の国際生物学オリンピックの仲間たちから 2015 季節のご挨拶

      
    スペイン(カナリー諸島)      ベトナム              ベラルーシ

      
    ポーランド             デンマーク             イタリア

      
     モンテネグロ     チェコ                    ロシア

インドネシア大会 日本チーム 第一回特別教育

    国際生物学オリンピック2014 インドネシア大会日本チーム(2014年3月21日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように東邦大学にて第一回特別教育を開催しました。

日程・会場

    2014年3月24日(月)午前10時 ~ 3月26日(水)午後4時
    東邦大学理学部生物学科
    〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1
    http://www.toho-u.ac.jp/

    担当
    長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科 教授
    高橋秀典  東邦大学理学部生物学科准教授   
    成末憲治  東邦大学薬学部講師
    阿部晴恵  新潟大学農学部助教

    JBO委員
    浅島 誠  東京大学 特任教授(JBO委員長)
    石和貞男  お茶の水女子大学 名誉教授(JBO運営委員長)
    齋藤淳一  東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭(JBO運営委員)
    笹川 昇  東海大学工学部生命科学科 准教授(JBO運営委員)
    長谷川仁子 静岡県立清水東高校 非常勤専門講師(JBO運営委員)

内容

植物生理学、生態学 高橋 秀典

レタスの種子発芽と光の影響の観察  
    赤色光や近赤色光がレタスの種子の発芽に与える影響を評価する実験を行った。実験は、種子20粒を十分に吸水させた後、(1)D(暗黒)、(2)FR(遠赤色)照射、(3)R(赤)照射、(4)R→FR照射、(5)R→FR→R照射を行った後一晩培養した。この実験では、最後に当てた光の色が発芽の有無を決定し、赤色光を照射した場合に発芽する結果が得られるはずである(結果は翌日)。自然界でのこの意義は葉の吸収スペクトルを考えると、説明することができる。一般に葉は青色と赤色の光を吸収するため、植物が生い茂る条件では地表には遠赤色光が降り注ぐ条件となる。つまり、種子にとっては発芽しないほうが良い指標として遠赤色光を使用していると考えられる。一方、赤色光が地表に降り注ぐ条件ではその逆である。
    オオカナダモを材料として用いて、光が光合成に必要なことを確かめる実験を行った。実験概要は、二酸化炭素を吹き込んで酸性にしたBTB溶液(黄色)を5本用意し、(1)何も入れない、(2)オオカナダモを入れる、(3)オオカナダモを入れて試験管にアルミホイルを巻く、(4)何も入れずにアルミホイルを巻く、(5)温度計を入れる、の各試験管の条件を作る。光源を当てて、3〜4時間ほど置いた後、試験管内の様子を見た。その結果、(2)のみの条件でBTB溶液が黄色から青色になっていた。
    この実験では、対照実験 (3)の重要性を考えることが出来る。(2)で青色に変化したことがオオカナダモの光合成によるものなのか、オオカナダモの光合成以外の反応によるためなのかを判断するのに(3)の設定が必要になる。
インゲンを用いた光合成実習  
    インゲンの葉を材料として、光合成に最も有効な光の色を調べること、および、光照射部位に光合成によりデンプンが新たに合成されること、を目的に実験を行った。教科書的には赤色、青色の光で活発に光合成が行われていると記載されるが、今回の結果では青色の光を当てた場合にデンプン合成量が少なかった。この理由はいくつか考えられるが、(1) 青セロハンの光透過率が低く、赤セロハン通過時と青セロハン通過時でエネルギーの強さが違ったかもしれない、(2) そもそも電球が青領域の波長を含む量が少ない、などが挙げられる。  
    また、このデンプンが新たに合成されるかどうかの実験においては、各々が考える対照実験を行い、その実験を発想するに至った経緯、得られた結果を発表した。  
    ヨウ素デンプン反応を行うために抽出したクロロフィル溶液にLEDを当てて、その色を確認したところ、赤色になっていることが観察された。この色は葉に直接LEDに当てても見られなかった。この理由は、葉では励起されたエネルギーが次の過程に移動するが、抽出クロロフィルでは励起エネルギーrの供与先がないため、蛍光としてエネルギーを発しているためと考えられる。

葉緑体の光定位運動の観察  
    光の強弱で、細胞内での葉緑体の分布が変化するかどうかを観察することを目的に実験を行った。その結果、光を強くすると葉緑体が動いて細胞壁側面に並ぶ様子を観察することができた。

生物顕微鏡の操作をマスターする 成末 憲治

ウニの発生過程の観察
    卵と精子の形成、受精機構、多精拒否機構(遅い多精拒否機構、早い多精拒否機構)、精子の構造、ウニの発生過程、卵の構造と卵割過程、ヒトの発生過程などの講義を受けた。
    基本的な明視野顕微鏡の扱い方を昨日に続いて復習し、接眼ミクロメーターの実長測定を行い、自身の髪の毛の太さを練習として測定した。その後、ウニの受精卵、4細胞期、胞胚期、原腸胚期、プルテウス幼生の各固定サンプルを観察し、それぞれの形態を観察した。
ゾウリムシの観察
    ゾウリムシの基本的な構造、細胞内消化、細胞外消化、ヒトの消化系、抗生物質、細菌の細胞壁の構造、動物の排出器、細胞の浸透圧などの講義を受けた。
    ゾウリムシを含む液体に脱脂粉乳、コンゴレッド、および、メチルセルロースを加えて、明視野顕微鏡下で観察し、ゾウリムシの食胞の様子を確認した。また、ゾウリムシを詳細に観察し、各小器官が見られるかどうかについて確認した。第3の課題として、酢酸オルセイン染色液で染色し、ゾウリムシの核を観察した。次に、塩化ニッケル溶液によりゾウリムシの繊毛の動きを妨げ、終濃度75 mMマンニトールの存在下、非存在下における収縮胞の収縮周期を測定した。各々の生徒が得たデータを用いて、統計解析演習(今回は得られた実験結果からウェルチ検定の演習になった)を行い、計算手法やその取り扱いに慣れた。

火山島の生態系 長谷川 雅美、阿部 晴恵

     まず、地球上の大陸はどのように形成されたのか、についての考察を行った。現在の地球の様子を考えると、島が大陸の付属物のような感じを受けるが、実際は多数の島が集合することにより大陸ができたと考えることが出来る。その(火山)島が出来る場所は海嶺、大陸プレートの沈み込み、ホットスポットであるが、この島に生物が住み着き現在いる種数を考える場合、「移入」「絶滅」「種分化」を導入し、
       種数 = 移入 - 絶滅 + 種分化
    であるとする。この中で、絶滅率が面積に依存すると考え、種数-面積曲線がMacArthurとWilsonにより考案された(平衡理論、当時は種分化は考慮されていなかったが)。この理論は島の様々な要因を一括りにして、種数が面積に依存することを定式化した点が革命的であった。  
    海洋島と陸橋島では生物相が異なるが、それは平衡種数までにいたるプロセスが異なることに由来すると考えられる。海洋島では僅かな種数が移入することが予想され、陸橋島では大陸の一部で移入数は大きいと予想されることが大きな理由の1つである。いずれにせよ、大陸の生物相とは非調和な生物種が島には形成されることになるが、基本的には大型の生物ほど小型に、小型の生物ほど大型に進化する傾向にあるといえる。
    Google earthを用いて、地球上の島がどのような分布をしているのかを確認した。
生物多様性の生態学的研究
     2000年8月に大規模な噴火を起こした伊豆諸島三宅島における生態系の変化が様々な生物群の研究チームにより記録されてきた。今回は土壌動物研究チームにより2012年9月に行われた調査で得られたサンプルを利用した。サンプルは落とし穴トラップにより採取された土壌動物群であり、各々の生徒が課題で与えられた内容からサンプリング地点を選択し、土壌動物群の分類を行った。その結果から、噴火が土壌動物に対してどのような影響を与えたのかを議論した。
火山噴火による生態系への影響に関する講義
     実際に、三宅島の噴火をテーマにした研究で長谷川先生、阿部先生が行われてきた内容の講義を行っていただいた。

特別教育の様子

日本生物学オリンピック2013 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2014 インドネシア・バリ大会日本代表候補15名を対象にして 2013 冬期特別セミナーを開催しました。

    日程:2013年12月25日(水)~12月27日(金)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)

    目的:

    1. 最先端の講義や実験を通して書籍では得ることができない生物学の醍醐味を知る。
    2. 生態学や統計学など学校の授業で学ぶ機会の少ない分野の理解を深める。
    3. 分子系統樹の作成法に関して学ぶ。
    4. 合宿形式のセミナーを通して互いに交友を深め、切磋琢磨する機会を得る。

    主なプログラム

    1). 統計学実習・講義・演習
    2). 分子生物学講義・実験
    3). 広島本選の振り返り
    4). 細胞培養の見学(ニワトリ胚の解剖)

    スケジュール

    ●12月25日(水)【第1日目】

    9:10~ 9:50 オリエンテーション      3号館113教室
    10:00~12:30 生物統計学 1.2 嶋田正和先生  情報教育棟中演(E42)
      テキスト『統計の基礎−考え方と使い方』 
    12:30~13:30 昼食
    13:30~16:00 生物統計学 3.4 嶋田正和先生  情報教育棟中演(E42)
    18:00~ 夕食  ミーテイング・懇談会・自由時間: 
    22:00  入浴:就寝

     嶋田先生による統計学講義・演習

    ●12月26日(木)【第2日目】

    7:00 起床後朝食
    8:10 宿舎出発
    9:00~12:00 分子生物学講義実験: 笹川 昇先生    3号館実験室
    12:00~13:00 昼食
    13:00~17:00 分子生物学講義実験: 笹川昇先生    3号館実験室
    18:00~ 夕食 ミーテイング・懇談会・自由時間: 
    22:00  入浴・就寝

     笹川先生 OBによる分子生物学実験

     浅島先生らと会食

    ●12月27日(金)【第3日目】

    7:00 起床後朝食
    8:20 チェックアウト後宿舎出発
    9:00~12:30 本選(広島大会)ふりかえり 上田晃弘先生  3号館113教室
    12:30~13:30 昼食
    13:30~15:00 細胞培養実習(松田良一先生担当)見学 
    15:00~15:30 まとめ/閉会    3号館113教室 
    15:30 解散

    本選ふりかえり  

     大学生に混じって実習

スイス・ベルン大会 日本チーム 第二回特別教育

     国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、第24回国際生物学オリンピック(IBO2013スイス大会)への日本代表者・次点者の皆さんに対して、JBO委員・他の協力を得たチームで特別教育を2013年4月27日(土)~ 4月29日にお茶の水女子大学・国際基督教大学で行いました。

    特別教育の目的

  • 講義・実験実習を通して、生物学のセンスやスキルを磨き、国際大会に相応しい実力をつける。
  • 積極的な質問やデイスカッションを通して、理論的考察力を高め、自学自習を円滑に進めるための機会とする。
  • 合宿形式のトレーニングを通して互いの交友を深め、連帯感を育むと同時に、国際大会での交流や課題に取り組む力を養う。

    プログラム概要 [実習]

  • 動物系統分類  服田昌之・清本正人:磯の無脊椎動物の形態に基づく種同定
  • 基本実験技術 服田昌之: 魚の解剖、植物色素の薄層クロマトグラフィー、ゲルろ過・イオン交換カラムによるタンパク質の分離、バクテリアとファージの培養
  • 細胞生物学 宮本泰則 : マウス神経細胞の培養と伸展+細胞骨格の免疫染色
  • 生化学 加藤美沙子 : 酵素活性の比色定量による反応速度と基質結合力の算出 酵素活性の測定
  • 植物系統分類 嶌田智:陸上植物の形態分類(特にC3, C4の違い)
  • 進化動物行動学 小林牧人: 淡水魚類の反射行動と繁殖行動

松田良一 JBO委員に 2012年度 動物学教育賞

     国際生物学オリンピックにおいて、2006 年より日本委員会コーディネーターとして参加し、 選手の教育に積極的に取り組むと共に、海外派遣に同行して夜を徹して試験問題の翻訳を 行うなど、我が国の生物学オリンピックを裏方で支える支援を長く続けてきた結果、 日本選手の金メダルの獲得に大きく貢献したとして、松田良一 JBO委員に日本動物学会から2012 年度動物学教育賞が授与されました。

スイス・ベルン大会 日本チーム 第一回特別教育

    国際生物学オリンピック2013 スイス大会日本チーム(2013年3月20日の代表選抜試験により決定)を対象にして 以下のように筑波大学にて第一回特別教育を開催しました。そのあと、第二回特別教育(御茶の水大学:4月27日-29日)、第三回特別教育(科学技術館:6月15日-16日 日程変更!)の実施を予定しています。

日程

    3月26日(火)午後 植物生理 三浦・古川
         夕食後 植物系統分類講義 石田

    3月27日(水)午前 植物生理 三浦・古川
       午後・夕食後 理論生物 徳永

    3月28日(木)午前・午後 分子生物学 桑山
         夕食後 動物系統分類講義 八畑

    3月29日(金)午前 動物解剖 八畑

内容

 植物生理 古川 三浦

    植物体からの切片作製技術の向上ならびに顕微鏡観察について要点を解説する。また植物からのDNA抽出とPCRによる特定遺伝子配列の取得を行い、基礎的な分子生物学の手法を正確に実行できる能力を身につける。
    http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~plphys/
    古川先生

 植物系統分類 石田

 理論生物 徳永

    生物進化の数理的解釈:本特別訓練では、競争や被食捕食関係など、生物群集のネットワークを特徴づけている相互作用を、力学系モデルやゲーム理論を用いながら、特に進化的側面に光を当てて、数理生物学的に理解する。
    http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~toque/

 分子生物学 桑山

    分子生物学実験の手法、実験器具の原理・操作用法を学び、実習する。午前中は、制限酵素処理とDNA電気泳動法を利用しプラ スミドDNAの物理地図の作成、DNA濃度の測定を行う。午後は、ヘモグロビンの吸光度測定と細胞密度測定により1赤血球細胞に存在するヘモ グロビン分子の分子数定量を行う。
    http://nenkin.gene.tsukuba.ac.jp/contents/member/kuwayama.html
    桑山先生

 動物解剖

    節足動物の中の1大分類群である鋏角類について、特にカブトガニ類、サソリ類、真正クモ類などを題材として、その分類を学ぶとともに、実際の標本を用いて外部形態を観察するとともに、解剖に よって内部形態についても知識を深める。
    http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~yahata/index.html
    八畑先生

特別訓練の様子

     

      

2012年度 日本生物学オリンピック同窓会 総会(第1回)開催!

    国際生物学オリンピック代表・日本生物学オリンピック本選参加者・日本チームの同窓会 総会 が初めて開催されました。

    日時:2012年10月20日(土) 14:00~17:30
    会場: 東京大学駒場キャンパス16号棟

    詳しくは日本生物学オリンピック同窓会のウェブサイトに報告されています。

松田良一 JBO委員に 2012年度 動物学教育賞

     国際生物学オリンピックにおいて、2006 年より日本委員会コーディネーターとして参加し、 選手の教育に積極的に取り組むと共に、海外派遣に同行して夜を徹して試験問題の翻訳を 行うなど、我が国の生物学オリンピックを裏方で支える支援を長く続けてきた結果、 日本選手の金メダルの獲得に大きく貢献したとして、松田良一 JBO委員に日本動物学会から2012 年度動物学教育賞が授与されました。

スイス・ベルン大会 Bio Video Competition 2013

第24回国際生物学オリンピック日本代表決定

 国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:浅島 誠)は、第24回国際生物学オリンピック(2013年7月14日から21日までの8日間、スイス・ベルンで開催)に派遣する日本代表4名および次点者2名を決定しました 詳しくはこちらのページ  (2013年4月12日 発表)

日本生物学オリンピック2012 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2013 スイス大会日本代表候補15名../を対象にして 2012 冬期特別セミナーを開催します

    日程:平成24年12月23日(日)~12月25日(火)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)

    目的:
     最先端の講義や実験を通して書籍では得ることができない生物学の醍醐味を知る
     生態学や統計学など学校の授業で学ぶ機会の少ない分野の理解を深める
     分子系統樹の作成法に関して学ぶ
     合宿形式のセミナーを通して互いに交友を深め、切磋琢磨する機会を得る

    ●12月23日(日)【第1日目】
    9:00~ 9:10 オリエンテーション       情報基盤センター4階/中演習室
    9:00~12:30 生物統計学1.2 嶋田正和 先生 
     テキスト『統計の基礎−考え方と使い方』   情報基盤センター4階/中演習室
    12:30~13:30 昼食(駒場キャンパス内・イタリアントマト)
    13:30~17:00 生物統計学3.4 嶋田正和先生  情報基盤センター4階/中演習室 

    18:00~19:30 夕食(駒場キャンパス内ルヴェソン・ヴェール)
    20:00~21:00 ミーテイング・懇談会 
    21:30 自由時間:入浴:就寝    大橋会館

     系統学(笹川先生)     統計(嶋田先生) の講義

    嶋田先生から:国際生物オリンピックに出る可能性のあるt-検定やχ二乗検定の計算のやり方だけでなく、 統計学的なものの考えとして、入門教科書にも解説されている 大数の法則と中心極限定理なども(母集団がいかなる分布であっても、標本平均の 分布は正規分布に収束する)、具体例とともに易しく丁寧に説明しました。
     生徒さんたちは、高校で統計学を全く学んだ経験がないので、休憩の雑談のときに感想を聞いてみましたが、「易しいように思えるけど、どこまで理解できたかが分からない・・・」と戸惑っているようでした。
     それに対して、端末からRを使うことには直ぐに慣れて、Rのサイトなどいろいろ 覗いているようでした。
    文科省も高校理科の教科にRを利用した統計学を導入するカリキュラムに改善すべきでしょうね。
    『高校生のための統計学入門』という本が必要かも知れません。

    セミナーにTAとして../協力の
     皆さん(OB,OGほか)  浅島JBO委員長から代表候補15人全員に座右の銘とサイン入りの著書が
                   贈呈されました。

    ●12月24日(月)【第2日目】
    7:00 起床後朝食
    8:20 宿舎出発
    9:00~12:00 分子系統学演習 笹川 昇 先生   3号館113教室
    12:00~13:00 昼食 (駒場キャンパス内イタリアントマト)
    13:00~17:00 つくば本選ふりかえり 和田 洋先生 3号館113号室
    1730~19:00 夕食(宿舎周辺あるいは宿舎内)
    19:00~21:00 ミーテイング・懇談会
    21:30 自由時間・入浴・就寝

               実験演習(笹川先生)      和田先生

    ●12月25日(火)【第3日目】
    7:00 起床後朝食
    8:20 チェックアウト後 宿舎出発
    9:00~12:30 生態学講義    伊藤元己先生    3号館113教室
    12:30~13:30 昼食(東大生協)
    13:30~14:30 細胞培養実習見学 松田良一先生   6号館実習室
    14:30~15:00 まとめ/閉会            3号館113教室 
    15:00 解散

    ※状況に応じて多少の変更が生じることもあります。

     伊藤先生    ニワトリ胚の解剖実習   超純水と松田先生

国際生物学オリンピック・シンガポール大会日本代表 第2回特別教育を行いました

    第23回国際生物学オリンピック(IBO2012シンガポール大会)2012年7月7日~15日への出場を目指し、JBO委員他の協力を得たチームで日本代表者・次点者の皆さんの特別教育を行いました。

    2012年5月3日-6日
    東邦大学理学部生物学科 (千葉県船橋市三山)

    講 師:
    西川輝昭:尾索動物(シロボヤ)と頭索動物(ヒガシナメクジウオ)の比較解剖―脊椎動物の起源を探る
    丹羽和紀:グラム陽性菌(例、黄色ブドウ球菌)とグラム陰性菌(例、大腸菌)の染め分け、白血球中の単核球(リンパ球と単球)の測定
    蓮沼 至:脊椎動物(ヒト、サル、齧歯目)の組織•器官の薄切切片のプレパラートを作成・観察、組織切片像から、組織•器官を推定
    藤崎真吾:大腸菌のβ-ガラクトシダーゼ活性を人工基質(o-ニトロフェニルガラクトピラノシド)、酵素反応生成物(o-ニトロフェノール)の可視光吸収を測定して定量
    美和秀胤: 裸子植物、及び被子植物の根、葉、茎、花、果実等の組織標本を作製し形態観察。 植物の系統分類、分子進化、並びに生物多様性

      Yomiuri 読売新聞 5月12日(船橋版)紹介記事


国際生物学オリンピック・シンガポール大会日本代表 第1回特別教育

    2012年3月26日(月)午前10時 ~ 3月29日(木)午後5時
    東邦大学理学部生物学科 (千葉県船橋市三山)  大島範子学部長

    講 師:
    長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科 教授 :進化・生態・集団遺伝学「君もダーウィンになろう!」
    佐藤浩之  東邦大学理学部生物分子科学科 准教授 :葉緑体の分画と、光合成電子伝達タンパク質プラストシアニンの酸化還元
    曽根雅紀  東邦大学理学部生物分子科学科 講師:ショウジョウバエの遺伝・発生・行動
    後藤 勝  東邦大学理学部生物分子科学科 講師 :ニワトリ卵白からのリゾチームの精製

    ・.生化学  SDS/PAGE電気泳動、およびカラムによるタンパク質精製
    ・植物の形態・系統分類および、植物組織標本などの作製 
    ・動物行動・生態学 行動観察データの統計処理

  • 東邦大学のウェブページに紹介された特別教育

Toho Univ

日本生物学オリンピック2011 冬期特別セミナー

    国際生物学オリンピック2012 シンガポール大会日本代表候補15名を対象にして2011 冬期特別セミナーを開催

    日程:平成23年12月25日(日)~12月27日(火)
    場所:東京大学 駒場キャンパス
    指導責任者:斎藤淳一(JBO委員 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭)
    12月25日(日) 8:50 集合
                            講義・実験「分子生物学実験」(笹川 昇・東海大学)
                 懇談会
    12月26日(月)講義・演習「生物統計学」(嶋田正和・東京大学)
    12月27日(火)特別講演「生物学の魅力の再発見」(浅島誠・東京大学・JBO委員長)
            講義「分子生物学」(笹川 昇・東海大学)  
             15:00 解散

      テキスト:「キャンベル生物学」、丸善 (2007)
       「統計の基礎-考え方と使い方」M.K. ジョンソン , R.M. リーバード, 西平重喜 (訳)、サイエンス社 (1978)

    winter seminar

吉崎誠先生のご逝去を悼む

Late_Prof.Yoshizaki 2011年9月10日夜に吉崎(正しくは立崎)誠 JBO運営副委員長がご逝去されたことを知り、この突然の悲報に驚くと同時に言葉を失いました。享年68歳でした。
 吉崎先生は、お亡くなりになる10日くらい前にも、東北地方、とりわけ青森県や秋田県の高校を訪問されて、日本生物学オリンピックへの参加を直接呼びかけてこられ、そのことを力強いメールでお知らせいただいておりましただけに、今でも信じられない気持ちでいっぱいです。

国際生物学オリンピック台湾大会日本代表 第1回特別教育を行いました

Ochadai

2011年5月3日-5日 お茶の水女子大学

ochadai

Ochadai

主な内容 (担当は全てお茶の水女子大学理学部生物学科の教員)世話役
1). [講義] 生物学の隙間を縫う (服田昌之
2). [実習] 脂質の分析と人工生体膜の作成 (小林哲幸
3). [実習] 光による植物の形態形成と遺伝子のはたらき (山本直樹
4). [講義] 植物の系統と進化と分類 (嶌田智
5). [実習] C3植物とC4植物 (嶌田智
6). [実習]  花の構造 (西川恵子
7). [実習] 神経と筋肉の生理学 (最上善広
8). [実習] 動物の形態と系統 (清本正人

東北・関東大震災にあたって

 このたび東北・関東大震災に遭われた方々、特にご家族、ご友人、大切な方を失われた方々に心からお見舞いを申し上げます。戦後、最悪の事態となった今回の太平洋沖の大地震とそれに伴う大津波、そして福島の原子力発電所事故、次々と起きている災害に深く心を痛めています。一瞬にして非常に多くの尊い命が奪われ,依然として大勢の方々が行方不明となっているこの大惨事は、世界中の人々の胸を痛めました。その恐ろしさは決して忘れることはないでしょう。一日も早い復興を心から願っています。このために世代、地域や職場、国を超えて皆様と共に力を合わせてこの難局を乗り越えていきたいと思っています。

 次世代を担う多くの若者の尊い命を失った悲しさは筆舌にあらわしがたいところです。災害の余波も当分続きますが、そのような中にあるからこそ、私達、生かされている者はこれから不撓不屈の精神でもって前向きに学問をし、自然を知り、多くの生き物に学び、叡智を養い、日本のみならず世界の平和と人間の豊かさに貢献したいものです。

  若い皆様一人一人がこの苦難多き状況を乗り越えて、明日の日本および世界を背負う人として育つため勇気と努力を惜しまず、強い気持ちを持って目標に向かって歩まれることを信じています。共にがんばって参りましょう。

                      国際生物学オリンピック日本委員会 
                          委員長  浅島 誠


Dear Ryoichi and all JBO friends,

How have you been?
As I watched the news of the devastating earthquake and tsunami that hit Japan on March 11, my thoughts are with everyone I know in Japan. I hope you and your loved ones are safe from the natural disaster and far from harm of the radiation from the nuclear power plants.

However, in this moment of grief, we must praise on how the people of Japan are facing the crisis with extraordinary grace and calm. I truly believe that Japan will rebuild and rebound back stronger than ever and I wish you all the best in your country’s swift recovery.

Please accept my sincere condolences and please pass on my concern and sympathy to the victims of the disaster.
All my best wishes,

Poon Kasemsap and all your friends from IBO

親愛なる日本生物学オリンピック委員会の皆様へ、

ご様子はいかがでしょうか?
3月11日に日本を襲った破壊的な地震と津波のニュースを見た時、私は日本にいる全ての友人のことを思いました。皆さんとご親族がこの自然の大災害からご無事であり、原子力発電所から出る危険な放射能の影響もまぬがれておられると念じております。
しかし、悲しみにくれる時においても日本の皆さんがいかに高い気品と冷静さで危機に立ち向かっておられるかを私達は讃えざるを得ません。私は日本が再興し、この苦境からこれまで以上に強く立ち直ること、そして速やかな回復を心から希望しております。
被災者の皆様へ心からの哀悼の意を表します。

プーン・カセムサップ(IBO議長、タイ)と全てのIBO加盟国メンバーより

東日本大震災に際し JBOに寄せられた世界の仲間からのメール

Dear Colleague,

Last Friday, when the earthquake and tsunami hit Japan, we were all shocked by the disaster. We feel so sorry for the tragedy that happened in your country. How are you and your family doing? I found it is so hard to convey my deepest sorrow for the victims. I hope all things are going well with you and all victims may rest in peace. We are here praying for you and your country everyday to overcome this serious natural disaster and get through the difficulties. At this moment, we do not know if you have any needs or other requests that we can help. c May God comfort the sorrow and bring peace.

David Chao, Professor, National Biology Olympiad, Taiwan, R.O.C.

親愛なる仲間たちへ

先週の金曜日、地震と津波が日本を襲いました。私たちは自然災害の大きさに、大変ショックを受けました。このような大惨事が日本を襲ってしまった ことに、心よりお見舞い申し上げます。 みなさんやみなさんのご家族はご無事でしょうか?  被災者の皆様に対するお悔やみをどのように伝えればよいのか、とても難しいことと思いますが、皆さんや、被災者の方々が一日もはやく穏やかに過ご せることを祈っています。 台湾で私たちは、日本人と日本国が、自然によるこの大惨事から復興していくことを毎日祈っています。 現時点ではどのような形で支援できるかまだわかりませんが、神のご加護と平穏な日々が一日も早く訪れることを祈っています。

David Chao, National Biology Olympiad, 台湾



Message from the Japanese Biology Olympiad Committee Coordinator (March 17, 2011)

Dear IBO friends,

Thank you very much for your concerns about us. We are still terrified by earthquakes and the atomic power plant's problems. I have heard that inside of buildings in Tsukuba University were damaged seriously. Our university of Tokyo is OK even though labs in the upper floors, over 6th floor, are damaged by falling off reagents from lab benches. All books in our libraries also fell down. Now, besides expected big earthquakes coming in Tokyo area, we have to face serious radioactive pollution, if the procedures fail. We are still not sure what the outcome of these problems will be.
Only relief is that the IBO 2009 was over without any problem.
About JBO activity, we had no choice but to postpone our final exam for the third selection, which was scheduled on March 20th, to choose our final candidates for the IBO2011. Hopefully we can finish final exam later and train them and send them to Taiwan. At this moment, this is our only hope.
In my opinion, if we could get along these hardships, we should reconsider our science education for next generations. Science education becomes imbalance in our country. For example, we teach earth science to only less than 5% of high school students. Even though we face some of earthquakes, typhoons and small tsunamis every year, 95% of high school students were not taught earth science, anymore. 30% of high school students were not taught physics, including atomic energy. 30% of high school students were not taught biology including infectious diseases, population problems and health problems. I think that we need "science education for survival" which contains all fields of sciences, medicine, agriculture, technology, science ethics and humanities for human survival. And we, probably in every country, should reconsider modern excessive electrically-powered daily lives, as well.
Thank you very much for your concerns for us, again. We really hope to see you again at the IBO 2011 in Taipei.
Sincerely yours,

Ryoichi Matsuda, D. Sc.
Coordinator of Japan Biology Olympiad Committee
Professor, Department of Life Sciences,
The University of Tokyo 3-8-1 Komaba - Tokyo 153-8902 - Japan

IBOの仲間たちへ
 私たち日本のことをご心配いただき心より感謝申し上げます。私たちはまだ、地震と原子力の問題にさらされています。 (2009年に国際生物学オリンピック大会: IBO2009が開催された)筑波大学の建物の内部が地震の被害にあったと聞きました。私たち、東京大学では,6階から上の研究室では実験台から試薬が落ちるなどの影響はありましたが、みな無事です。今、東京に大きな地震が来るのではないかという問題の他に、原子力発電所への対応を誤ると、深刻な放射能汚染が起こりうるという問題に直面しています。これらの問題がどのような結末を迎えるのか、まだよくわかりません。IBO2009がなんの問題もなく終っていることが唯一の救いです。
 JBOの活動としては、IBO2011のメンバーを選考する最後の試験が3月20日に予定されていましたが、延期せざるを得ない状況です。早く、この試験を終えて、選抜選手の特別教育を行い、台湾に送りだすことが、現時点で考えていることです。
 私的な意見として、このような困難を乗り越えられたとしても、私たちは次の世代を担う子供たちのためにも科学教育をもう一度考え直す必要があると思います。日本の科学教育は実社会に即さない、バランスのとれないものになりつつあります。たとえば、私たちは地震や台風、小規模な津波など毎年起こっているにも関わらず、5%の高校生にしか地球科学を教えていません。95%の高校生は地球科学の教育を受ける機会がありません。また、高校生の30%は、原子力を含む物理科学を学んでいません。高校生の30%は、伝染病、人口問題や健康問題などの生物学を学んでいません。現代では、科学、医学、農学、工学、科学倫理、といった様々な分野にまたがった、人間が人間らしく生きていくための“科学教育”が求められていると考えています。そして、私たち、いや全ての国の人々が、現代の大規模な電力に基づいた日常生活についてもう一度考えるべきだと思います。
 私たちのことを心配してくれて、ありがとう。IBO2011の開催される台湾で、みなさんに再びお会いできることを楽しみにしています。
 皆さんもどうぞお元気で。

 松田 良一

日本生物学オリンピック ハイスクールフォーラム in 九州

日時:2011年3月25日(金)13:00 - 16:00
場所:九州大学 箱崎キャンパス にて開催しました。

「国際生物学オリンピックに参加して」

  慶応義塾大学・医学部・1年 山川 眞以 さん
   国際生物学オリンピック2009年大会銀メダリスト (桜蔭高等学校 出身)

 あれから1年が経とうとしています。忘れもしない、高校3年の夏。私は第20 回国際生物学オリンピックつくば大会に出場しました。
 国内1次予選では全国各地でマーク試験を行い、80人が2次予選に進みました。 2次は筑波大学で実験試験が行われますが、試験だけでなく出場者同士、大学生と高校生との交流も盛んに行われます。ここで15名が選ばれ、国際大会もか くやと言うほどの難問に立ち向かい、日本代表4名及び次点者2名が選出されま した。
 科学オリンピックに出場することの利点は大きく3つに分けられます。第一に、全国津々浦々に共通の興味を持つ友人を作れることです。中には大学生になっても連絡をとりあい、別の場所で再会する人もいます。医学部に進学して も、生物学科や化学科、果ては文学部に進学した友人はとても刺激になります し、将来研究で協力し合うことができたらこれほど素敵なことはありません。
 第二に、最先端をいく講師陣から、熱意溢れる講義を受けられることです。 高校生にそのような機会は滅多にないので、国内予選に参加するだけでも大きな意義があります。
 第三に、決して諦めないという強い意志の力が身につくことです。プレッシャーや学習の進まなさに何度も挫けかけましたが、自分に負けたくない、また それ以上に、共に闘ってきた友人の期待を裏切りたくないという思いから、何 とか国際大会を迎えることができました。これは受験一辺倒の生活を送っていたら決して得られなかった感慨だと思います。
 私は今、医学部で医師になる勉強をしています。将来はこの多彩な人脈を生かして、様々な分野の融合を用いて医学界に貢献したいです。他の人にはないこの特性を得られたのは、とりもなおさず科学オリンピックのお蔭です。これからはより多くの中高生が科学オリンピックに参加し、有意義な時間を過ごせるように微力ながら貢献させていただきたいと思います。

   (掲載:初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第157号 2010.12.24)

生物学オリンピック 朝日新聞記事

Asahi.com 2011年1月13日
asahi リンクhttp://www.asahi.com/special/kyoikuashita/TKY201101130101.html

日本生物学オリンピック2010 冬期特別セミナー

第22回国際生物学オリンピック(IBO2011台湾大会)代表選考に向けて代表候補を対象にして開催

  • 2010年12月25日(土)~12月27日(月)
  • 国立オリンピック記念青少年総合センター、東京大学大学院総合文化研究科

最先端の講義や実験を通して書籍では得ることができない生物学の醍醐味を知る
生態学や統計学など学校の授業で学ぶ機会の少ない分野の理解を深める
合宿形式のセミナーを通して互いに交友を深め、切磋琢磨する機会を得る

  • 生物学の魅力の再発見 : 浅島誠・東京大学特任教授 (JBO委員長)
  • 行動生物学と其の周辺について : 長谷川眞理子・総合研究大学院大学教授
  • 生物多様性と進化系統生物学 : 伊藤元己・東京大学教授
  • 生物統計学 : 嶋田正和・東京大学教授
  • 生物学の謎に如何に迫るかー筑波大会の反省を踏まえて : 和田洋・筑波大学教授
  • 東大の冬期集中授業に潜入して培養細胞を観察しよう : 松田良一・東京大学准教授

第21回国際生物学オリンピック日本代表が決定

~日本にひきつづき韓国で開催される生物学の大会で、世界の桧舞台に挑む~

 国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:毛利秀雄)は、第21回国際生物学オリンピック(2010年7月11日~18日の8日間、韓国・昌原(Changwon)市にて開催)の日本代表4名および次点者2名を決定しました。代表および次点者は、全国2,693名の応募者から三次にわたる選考試験を経て選ばれました。今後、大学教員や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会のプロジェクトチームによる何回かの強化トレーニングを受け、国際大会において世界各国・地域から参加する代表たちと生物学を競い、そして生物学好き同士の友情をはぐくみます。

国際生物学オリンピック日本委員会
委員長 毛利 秀雄

第21回国際生物学オリンピック 日本代表(50音順)

氏名(ふりがな) 性別 在学校(所在地) 学年
栗原 沙織(くりはら さおり) 北海道札幌西高等学校(北海道) 1年
坂本 莉沙(さかもと りさ) 渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都) 2年
三上 智之(みかみ ともゆき) ラ・サール高等学校(鹿児島県) 1年
水口 智仁(みなくち ともひと) 開成学園開成高等学校(東京都) 2年

同 次点者(50音順)

 日本代表で参加できない生徒がでた際には、かわって次点者が国際大会の日本代表となります。なお、次点者も強化トレーニングなどに参加します。

氏名(ふりがな) 性別 在学校(所在地) 学年
久米 秀明(くめ ひであき) 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 1年
谷中 綾子(やなか あやこ) 桜蔭高等学校(東京都) 2年

 国際生物学オリンピックは、世界の高校生を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学的研究に対する興味を喚起するとともに、各国の生物学教育の情報交換や生物学を学ぶ若者の国際交流を目的として毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコスロバキア・オルモウツで開催)から数えて第21回となる2010年の大会は、日本にひきつづき韓国で開催されます。

国際生物学オリンピック韓国大会の情報

  • 公式サイト:http://www.ibo2010.org/
  • 期間:2010年7月11日−18日
  • 開催地:Changwon (昌原) National University

IBO2010のロゴ画像

開催地の地図

韓国での作法 (http://ibo2010.org/からリンクされているページ)

  • 挨拶や「ありがとう」をいうことは韓国の人にとってとても重要である。そのときにはお辞儀をするのが普通である。お辞儀の角度は、二人のあいだの相対的な「えらさ」に依存する。
  • 韓国の人は過度ななれなれしさをあまり評価しないし、人との物理的な接触は儀礼的な握手どまりが普通である。しかし、よく知り合うようになるととても親密な作法にかわる。事実、外国人は韓国の女性たちが手に手をとって歩くのにびっくりする。友達のあいだで話し合うときに物理的な接触をするのはまったく問題がない。ただし、公衆の面前で異性がキスしたりだきあったりして愛情表現をすることは過去においては尋常ではなかった。ただし、これもいまでは下品なふるまいくらいにしか受け取られていない。
  • たくさんの清潔な公衆便所が韓国中にある。同時に、オフィスビル、ホテル、商店、食堂のトイレを借りることもできる。
  • 韓国の人は、床の上で座り、食べ、寝るので、韓国の家に入るときは靴を脱ぐ。
  • 若い韓国の人の間では割り勘になってきているが、「おごり-おごられ」の方がいまだ一般的である。
  • 伝統としては食事中におしゃべりをするのは不躾であったが、現在の韓国では食事中にしゃべったり笑うことが奨励されている。食事やサービスに対する真の感謝はよろこんで受け取られる。テーブルにむかって鼻をかんだりすることは不作法である。

このほかにも飯椀や箸やスプーンの使い方からはじまり、トイレの使い方など、日本とは異なるいくつかの重要なお作法がある。

韓国食(http://ibo2010.org/ のFoodの項抜粋)

韓国食は世界でよくうけいれられている。キムチは国民食とみなされ、そのすばらしい健康への貢献が賞賛されている。外国人には見た目と味で最初は変わった食物とみられるものの、すぐに多様な韓国食のすばらしさを愛することとなる。韓国食は万人に向いており、肉の好きな人にはカルビやプルゴギ、ベジタリアンにはビビンパや麺類がある。食事をしめくくるには、伝統的なコメの餅と茶を楽しむ。

秋篠宮殿下お誕生日(平成21年)に際しての記者会見(2009/11/25)

問4へのお答えのなかに、印象にのこることとして国際生物学オリンピックにかかわるお言葉が述べられている。

サイエンスアゴラ2009での生物学オリンピック

 科学未来館で行われるサイエンスアゴラで、科学オリンピックのブースが設けられます。生物学オリンピックも、2009年10月31日(土)と11月1日(日)の2日間今年つくばで開催された国際生物学オリンピックの実験問題に関連した展示を行いました。
 10月31日は、ショウジョウバエを用いた遺伝学の問題で、ショウジョウバエの変異体の観察と、雄雌の判定から、遺伝様式を推定します。この展示で皆さんに紹介する遺伝学をダーウィンが知っていたら、進化生物学の歴史は少し変わっていたかもしれません。

 11月1日は、果実と花の関係についての問題にまつわる展示を行いました。皆さんが普段食べている果物やピーマンなどの果実は、花が咲いた後に実ることはご存知でしょう。でも、果実は、花の様々な部分からできてくるのです。だから果物の品種改良も、それぞれに違ったやり方が必要になります。

 両日とも午後に1時間くらいの実験体験コーナーを開設しました。

サイエンスアゴラ 生物学オリンピック 展示説明の画像

国際科学オリンピック・フォーラム「才能×挑戦=きみの未来」 開催されました

国際科学オリンピック・フォーラムのバナー

 金メダルラッシュとなった今年の国際科学オリンピック 挑戦することにどのような意義があるのか、メダリストやかつての代表選手、大会関係者が「世界標準の教育」を語るフォーラムです。
 フォーラム終了後、主に小中学生対象にワークショップ(実験教室)を開催します。(希望者多数の場合は抽選で100名程度)

  • 開催日時:11月1日(日) 13:00~15:00
  • 開催場所:国際交流会議場(東京国際交流館)
  • 登壇者:広中 平祐(財団法人数理科学振興会理事長)
    渡辺 正(東京大学教授)
    沼田 治(筑波大学教授)
  • 主催:独立行政法人 科学技術振興機構 理数学習支援部
  • 共催:日本科学オリンピック推進委員会
  • 後援:文部科学省(予定)

日本植物学会からJBOおよびIBO2009に対し学会賞特別賞

トロフィーの写真表彰状の写真

2009年9月18日(金)~20日(日)山形大学にておこなわれた日本植物学会第73回大会において学会賞特別賞を受賞しました。

日本動物学会の総会において功労の紹介

2009年9月17日(木)~20日(日)に静岡市で開催された日本動物学会第80回大会での総会(18日)において会長より功労の紹介があり、毛利JBO委員長・IBO2009組織委員会副委員長が感謝の意を述べました。また、理論問題の作題に協力した同会会員に壇上にのぼっていただき、沼田IBO2009実行委員会委員長が謝辞をのべました。

JBOおよびIBO2009に関わっているそのほかの各学会においても、それぞれの大会において筑波での国際大会の成果や生物チャレンジについて報告されています。

第20回 国際生物学オリンピックを終えて シンポジウム開催されました

~理数系学生の基礎力向上と企業の人材開発~

  • 日時:2009年9月7日(月)場所:科学技術館サイエンスホール
  • 主催:日本経済新聞社
  • 共催:国際生物学オリンピック2009組織委員会(IBO2009) 国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)
  • 特別協賛:独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
  • 協力:財団法人 日本科学技術振興財団(JSF)
  • 後援:文部科学省

プログラム

○挨拶(13:30~13:35)
  • 井村裕夫(IBO2009委員長、京都大学名誉教授)
○基調講演(13:35~15:05)
  • 有馬朗人(JSF会長)「理数教育の現状と課題」
  • 毛利秀雄(IBO2009副委員長、JBO委員長、東京大学名誉教授)「国際生物学オリンピックと生物教育」
  • 和田洋(筑波大学教授)「国際生物学オリンピックと筑波大学の取り組み」
○ディスカッション(15:15~16:45)
  • 阿部晃一(東レ常務取締役 水処理・環境事業本部長)
  • 渡辺正(東京大学生産技術研究所教授)
  • 齋藤淳一(東京学芸大学付属国際中等教育学校教諭)
  • 青木玲子(一橋大学経済研究所教授 総合科学技術会議議員)

生物チャレンジ2009 代表選抜試験(2009.11.23) 実施

 代表選抜試験の試験問題(PDF形式:280KB)および出題意図および解答例(一部)(PDF形式:243KB)を公開しています。
 なお受験した15名(高校2年生以下)の全6問の平均正解率はおよそ60%と高いものでした。

生物チャレンジ2009 第二次試験および総合成績 表彰者 公開

生物チャレンジ第二次試験 終了(2009.8.17-20)

生物チャレンジ2009の画像

8/17:生物チャレンジ2009第二次試験開会式、初日試験無事に終了しました。開会式は、浅原学長の式辞に続いて、石和JBO委員長のお話、蔵田東広島市長の歓迎の辞、最後に櫻井実行委員長の諸説明があり、その後全員で快晴の中記念撮影をしました。NHKで放映(18日朝7時45分、昼のニュース 広島地区)

参加者に配られた物の写真

参加者に配られた立派なロゴマーク入り帆布製トートバッグ(広島産品)と二次試験などの資料


生物チャレンジ2009 新聞

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8/18 第二号ダウンロード(PDF形式:4,225KB)
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8/20 第4号ダウンロード(PDF形式:1,339KB)
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第二次試験参加者に旅費の一部補助

広島大学でおこなわれる生物チャレンジ2009第二次試験に遠隔(本年度は北海道、東北、沖縄県)から参加する希望者に、JBOは旅費の一部を補助することにしました。自宅と学校の都道府県が異なる場合には試験地に近い住所で判断します。また在学校などから旅費の補助がでないことを条件とします。支援対象者には第二次試験参加認定のおしらせに同封して詳しくお知らせします。

生物チャレンジ2009第二次試験参加認定者の公表

第一次試験の成績にもとづいて決定された81名の第二次試験参加認定者について、生物チャレンジ受験番号をあらかじめお知らせしているウェブページ・アドレスに公表しています。また 第二次試験参加のしおりなどを参加認定者あてに郵送しています。これとは別に、在学校長あてに認定のおしらせと、生物チャレンジ2009への参加について必要があれば公欠扱いとしていただくように要請する文をJBOからのちほどお送りします。

生物チャレンジ2009 第一次試験 全国各地で実施(7.19)

国際生物学オリンピックつくば2009(7.13-19)

第20回国際生物学オリンピックで日本初の金メダル

7月12日からつくば市において56ヶ国・地域から221名の選手の参加を得て開催された第20回国際生物学オリンピックにおいて千葉県立・船橋高等学校3年の大月亮太さんが日本初の金メダルを受賞しました。そして日本の代表4名全員がメダル(金1、銀3)を獲得しました。

第20回国際生物学オリンピック 日本代表の成績

  • 金メダル 大月 亮太 さん 千葉県立船橋高等学校 (千葉県) 3年
  • 銀メダル 中山 敦仁 さん 灘高等学校 (兵庫県) 2年
  • 銀メダル 谷中 綾子 さん 桜蔭高等学校 (東京都) 2年
  • 銀メダル 山川 眞以 さん 桜蔭高等学校 (東京都) 3年

写真1

kawaraban

かわらばんの画像

国際大会での様子
写真開幕(2009.7.13)

生物チャレンジ2009

一次試験7.19会場の情報(各会場の詳しい案内がダウンロードできる。会場について変更がある場合にはこのページに示します

6月1日で参加申込みを締め切りました。多くの皆様のご協力に感謝いたします。なお、第一次試験受験票は、6月末までに、申込者ご本人宛に郵送いたします。不明の点あれば、JBO事務局までお問い合わせください。

 生物チャレンジは、高校生・中学生の皆さんを主な対象として生物学の面白さや楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストです。また、国際生物学オリンピック日本代表選考を兼ねています。あなたもチャレンジしてみませんか!

二次試験8.17-20の情報

  • 主催:国際生物学オリンピック日本委員会
  • 共催:広島大学 東広島市 東広島市教育委員会 全国高等学校文化連盟自然科学専門部 日本科学技術振興財団
  • 特別協賛:科学技術振興機構
  • 協賛:広島県教育委員会 東レ 中外製薬 ローズメイ ジャパンローヤルゼリー ライフサイエンス振興財団 Z会 レタープレス
  • 協力:はるやま商事
  • 後援:文部科学省 広島県 生物科学学会連合 広島バイオテクノロジー推進協議会 湧永製薬

参加申し込み受付期間: 昨年とは異なり 郵送に限る 2009年4月1日(水)~6月1日(月)(消印有効)すでに終了

募集要領ダウンロード

募集要項の画像PDF形式:1.7MB)

参加申込み書ダウンロード

参加申し込み書の画像PDF形式:216KB

IBO2009 プレイベント 講演会(上野・広島)

ダーウィン生誕200周年記念講演会『ダーウィンの見たこと、考えたこと』

講師:長谷川 眞理子 先生(総合研究大学院大学先導科学研究科教授、日本進化学会会長)
・3/20(金)13:00~ ・上野動物園ホール ~入場申込制~

第20回国際生物学オリンピック記念講演『絶滅危惧種アホウドリを救え!』

講師:長谷川 博 先生(東邦大学理学部教授、京都大学野生動物研究センター・兼任教授)
・3/28(土)13:00~ ・NHK広島放送センタービル ~入場申込制~

読売新聞 2008/12/17朝刊に科学五輪の紹介記事

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